Windows 11で切り取りツール(Snipping Tool)が動かないときの対処法10選
Windows 11で「切り取りツール(Snipping Tool)」が正常に動作せずお困りではありませんか?Microsoftは従来のスクリーンショット機能を「切り取り&スケッチ」と統合し、新しい切り取りツールとして生まれ変わらせました。Windows 10からの変更点はシンプルに見えますが、実際には多くのバグを抱えています。「アプリが開かない」エラーが表示される、キャプチャ操作に反応しないなど、ユーザーからはさまざまな不具合が報告されています。この記事では、切り取りツールを正常に使えるようにするための対処法を10個紹介します。
Windows 11で切り取りツールが動かない問題の解決方法
Windows 11における切り取りツールのエラーは、不具合のあるセキュリティ更新プログラム、期限切れのデジタル証明書、またはフォルダやレジストリ値の欠落が原因であることが多いです。以下の対処法はそれぞれ異なるエラー要因に対応しているため、いずれか一つを実行すれば問題が解決するはずです。
1. Windows 11のOut-of-Band(OOB)アップデートを確認する
多くのユーザーにとって、この問題の主な原因はMicrosoft側にあります。同社はこの問題が、2021年10月31日に期限切れとなったデジタル証明書に起因することを特定しました。
解決策:切り取りツールが動かない問題に対する万能な解決策は、「Out-of-band(OOB)」アップデートです。これは、通常のリリース日程とは別に配信されるMicrosoftの非セキュリティ修正パッチです。KB5008295などがありますが、常に最新のOOBパッチを適用するようにしましょう。
- スタートメニューの検索で「Windows Update」を探し、「お使いのPCは最新です」と表示されていても、最新の更新プログラムを確認します。
- 最新の更新プログラムがWindows 11 PCにインストールされるのを待ちます。これには問題に関連するパッチも含まれています。
- デバイスを再起動し、切り取りツールが使用できるかどうかを確認します。
2. 自動時刻設定を一時的にオフにして手動で日時をリセットする
これもよくある原因の一つで、Microsoft Tech Communityでも解決策が公開されています。Windows 11で切り取りツールがクラッシュしたりスクリーンショットが撮れない場合、アプリのデジタル証明書に関連する日付・時刻の誤りが原因かもしれません。
解決策:日付と時刻の設定を一時的に「自動」から「手動」に変更し、エラーが解消されたら再び「自動」に戻します。
- 「設定 → 時刻と言語 → 日付と時刻」を開きます。
- 「時刻を自動的に設定する」のトグルスイッチをオフにします。
- 「手動で日付と時刻を設定する」の「変更」を選択します。
- 現在の日付にかかわらず、日付を手動で「2021年10月30日」に変更します。時刻はそのままにしておきます。
- 切り取りツールが正常に動作するか確認します。問題なければ、「時刻を自動的に設定する」をオンに戻します。正しい最新の日付が表示されます。
3. 「Windows.old」フォルダから直接切り取りツールを起動する
もう一つの既知の問題は、Windows 10からWindows 11へアップグレードしたユーザーに発生します。「Windows.old」フォルダ内に古い切り取りツールが残っており、最新のWindows 11版切り取りツールを起動するとクラッシュすることがあります。
解決策:厳密には根本的な解決ではなく回避策ですが、「Windows.old」フォルダ内の切り取りツールを使い続けることで、Windows 11でもスクリーンショットを撮影できます。
- Cドライブに「Windows.old」フォルダがあるか確認します。見つからない場合は、他の対処法に進んでください。
- Windows 11のファイル検索で「Snipping」というアプリケーションファイルを検索します。
- 元の場所からアプリケーションファイルを開くと、古い切り取りツールが保存されているフォルダに移動します。
- 切り取りツールのアプリファイルをスタートメニューにピン留めするか、フォルダ全体をタスクバーに登録しておきましょう。今後のWindowsアップデートで旧フォルダの問題は完全に解消されるはずです。
4. 切り取りツールの設定で「自動的にクリップボードにコピー」を有効にする
クリップボードへの自動コピーは、PC上でコピーアンドペーストを行う際に欠かせない機能です。切り取りツールの場合、撮影した画像が自動的にコピーされるはずです。アプリは正常に開くのに画像がコピーされない場合は、以下の方法を試してください。
解決策:「切り取りツールの設定」から「自動的にクリップボードにコピーする」を有効にします。
- 切り取りツールを起動し、右上の三点リーダー(…)をクリックして設定を開きます。
- 「自動的にクリップボードにコピーする」のトグルがオンになっていることを確認します。その他の項目は好みに応じてオフにできますが、この項目は常にオンにしておきましょう。
5. 背景アプリのアクセス許可を有効にする
切り取りツールに、背景アプリとして画面をキャプチャするために必要なアクセス許可が与えられていますか?場合によっては、不具合のある更新プログラムの影響で、この権限を手動で付与する必要があります。許可されていないと、画像がメモリに記録されません。
解決策:「アプリの詳細設定」から切り取りツールの背景アプリ権限を有効にします。
- Windows 11で「設定 → アプリ → 切り取りツール → 詳細設定」に移動します。切り取りツールの「アプリと機能」セクションが表示されます。
- 画像関連のアプリのアクセス許可がオンになっていることを確認します。さらに、背景アプリのアクセス許可を「電力最適化」または「常に許可する」に設定します。
6. PrintScreenキーで切り取りツールを起動できるようにする
更新プログラムの不具合に悩まされている方には、キーボードのPrintScreen(PrtScn)キーを切り取りツールの起動ボタンとして設定する便利な回避策もあります。Win + Shift + S のキー操作を覚える必要がなくなります。
解決策:PrintScreenキーの割り当てを切り取りツールの起動に変更します。
- 切り取りツールを起動し、三点リーダーメニューから「設定」を開きます。
- 設定メニューで「PrintScreenキーショートカットを使用する」の「設定で変更する」を選択します。
- 切り取りツールが設定アプリを開こうとするとき、「別のアプリに切り替えますか?」という通知が表示されるので、「はい」をクリックして進みます。
- 「PrintScreenボタンを使用して画面切り取りを開く」のトグルをオンにします。これで、キーボードの PrtScn キーから直接、自由形式、長方形、全画面などの各種キャプチャモードを選択できるようになります。
7. 切り取りツールをアンインストールして再インストールする
切り取りツールが起動直後に強制終了していませんか?不具合のある更新プログラムや前述の「Windows.old」フォルダの問題により、切り取りツールが正しくインストールされていない可能性があります。不完全なインストールはプログラムの異常終了を引き起こすため、入れ替えが必要です。
解決策:壊れた切り取りツールのプログラムファイルを最新バージョンに置き換えます。
- スタートメニューの検索またはコントロールパネルから「アプリの追加と削除」を選択します。
- 一覧を下にスクロールして切り取りツールを見つけ、三点リーダーメニューから「アンインストール」を選択して削除します。
- アンインストール後、Microsoft Storeから再インストールできます(Windows 10では「切り取り&スケッチ」、Windows 11では「切り取りツール」として表示されます)。
8. 切り取りツールを修復およびリセットする
アンインストールの前に試したいのが、アプリの修復とリセット機能です。アプリのプロセスに発生した新たな不具合を修正できます。
解決策:アプリを常に良好な状態に保つため、定期的に修復とリセットを実行することをおすすめします。
- 「設定 → アプリ → 切り取りツール → 詳細オプション」に移動します。「アプリと機能」メニューが開きます。
- 「リセット」メニューにある「修復」をクリックし、数秒間待ちます。
- 問題がなければ、下図のように修復ボタンの横にチェックマークが表示されます。
- 同じ手順を「リセット」ボタンにも実行します。問題が解決すれば、切り取りツールは正常に動作するようになります。
9. ローカルグループポリシーエディターで切り取りツールを有効にする
アップデートに問題がないのに切り取りツールが動作しない場合、デバイスの深部にあるポリシー設定によって、気づかないうちに切り取りツールが無効化されている可能性があります。
解決策:Windows 11の高度な管理者設定にはローカルグループポリシーエディターがあり、不要なポリシーを解除できます。
- Win + R で「ファイル名を指定して実行」を開き、「gpedit.msc」と入力して「ローカルグループポリシーエディター」を起動します。
- 「Tablet PC → アクセサリ」までスクロールし、「切り取りツールの実行を許可しない」という設定の状態を確認します。
- ダイアログで「切り取りツールの実行を許可しない」が「有効」になっている場合は、「無効」に変更します。
10. レジストリ編集で切り取りツールを有効化する
ローカルグループポリシーエディター以外にも、軽微なレジストリの編集で切り取りツールを復活させることができます。特に、エクスプローラーで切り取りツールのアプリやフォルダ自体が見当たらない場合に有効です。
解決策:レジストリエディターで切り取りツール用の新しいキーとDWORD値を設定し、アプリを再起動できる状態にします。
- Win + R で「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力して「レジストリエディター」を起動します。
- レジストリエディターで次のパスに移動します:「Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft」。
- 「Microsoft」を右クリックして新しいキーを作成し、「TabletPC」という名前を付けます。
- 新しく作成した「TabletPC」キーを選択し、右クリックで新しいDWORD(32ビット)値を追加します。名前は「DisableSnippingTool」とします。
- 作成したDWORD(32ビット)値を右クリックして編集し、「0」に設定します。既定値は「1」で、この場合切り取りツールは無効になります。
注意:この最後の方法は、システム上で切り取りツールが表示されない場合にのみ試してください。
よくある質問
1. 切り取りツールを使うとPCがフリーズするのはなぜ?
切り取りツールの使用中にPCがフリーズする場合、グラフィックスドライバーの破損が考えられます。管理者モードでコマンドプロンプトを起動し、sfc/scannow を実行した後、DISM.exe を実行してください。
システムスキャンで古いドライバーが特定されたら、「デバイスマネージャー」(ファイル名を指定して実行で devmgmt.msc)から該当ドライバーを開き、画面の指示に従ってドライバーを更新・再インストールします。
2. Windows 11での切り取りツールの代替アプリは?
Windows 11では、切り取り&スケッチが切り取りツールに統合されました。それ以外にも、無料・有料のスクリーンショットアプリを利用できます。
- Icecream Screen Recorder
- Cool Screen Recorder
- Screenshot Pro
- Lightshot
3. Windows 11でスクロール全体のスクリーンショットを撮るには?
Windows 11/10でスクロール全体をキャプチャするには、PicPickなどのアプリが便利です。本チュートリアルでは、Google Chrome、Microsoft Edge、Firefoxのページ全体をキャプチャする詳細な手順も解説しています。マウスカーソル付きのスクリーンショットの撮影方法も併せてご覧ください。
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Windows 10で切り取りツール(Snipping Tool)が動作しないときの対処法7選
Windowsユーザーの多くにとって、切り取りツール(Snipping Tool)はスクリーンショットの撮影や編集に欠かせない軽量の標準アプリです。しかし、Windows Updateの後などに、画面が真っ白・黒くなる、エラーメッセージが表示される、画像が保存されない、アプリが応答しないといったトラブルが発生することがあります。本記事では、切り取りツールが正常に動作しないときに試せる7つの対処法を、初心者にもわかりやすく解説します。 Windows 10で切り取りツールが動作しないときの対処法 方法1:切り取りツールを再起動する まずは、アプリを一度終了して再度起動してみましょう。フリーズした
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Windows 11で「ファイル名を指定して実行」が開かないときの対処法7選
Windowsの「ファイル名を指定して実行」は、トラブルシューティングで最もよく使われる標準搭載ユーティリティです。アプリやドキュメント、Webページを素早く起動できる便利な機能で、デバイスマネージャー、ローカルグループポリシーエディター、レジストリエディター、コマンドプロンプトなどを開く際によく利用されます。実行コマンドを覚えておけば、ほんの数回の操作で目的のアプリやツールにアクセスでき、日々の作業効率も大幅に向上します。 通常なら「Windows + R」キーを押すだけで、実行ダイアログボックスは瞬時に表示されます。しかし、何らかの原因でこのショートカットが反応しないこともあります。そんな