Mac
 Computer >> コンピューター >  >> システム >> Mac

macOSでfsckコマンドを使ってハードディスクを修復する方法

macOSでfsckコマンドを使ってハードディスクを修復する方法

Macのハードディスクに不具合が生じたとき、最初に頼りになるのが「ディスクユーティリティ」の修復機能です。しかし、それでも問題が解決しない場合は、より強力な切り札であるfsckコマンドの出番です。fsckは「File System Consistency Check(ファイルシステム整合性チェック)」の略で、ハードディスクの内部構造を検証・修復するためのコマンドラインツールです。Macに搭載されているfsckは、Linuxのものと同じ仕組みを持っています。この記事では、Macでのfsckの使い方を中心に、HDD(機械式ドライブ)とSSD(ソリッドステートドライブ)の両方を対象に、macOSのディスクをfsckで修復する方法を詳しく解説します。

ハードディスクの故障サインとは?

通常、Macのハードディスクが故障しかけているときには、比較的早い段階でその兆候に気づくことができます。以下に、最もよく見られる6つのサインを紹介します。

1. 頻繁なクラッシュ

ドライブに問題がない状態であれば、Macは通常スムーズに動作します。突然クラッシュが頻発するようになったら、何らかの問題を調査すべき確実なサインです。

クラッシュの原因としては、互換性のないファイルやフォルダーの存在、本体の過熱による不具合、ソフトウェアのエラーなどが考えられます。

2. ディスクエラー

ハードディスクの故障を示すもう一つの兆候が、Mac上で発生するディスクエラーです。

具体的な症状としては、ドライブが突然コンピューターに認識されなくなる、動作が極端に遅くなる、外付けドライブが勝手に取り外される(ランダムなイジェクト)などが挙げられます。

3. エラーメッセージの表示

Macにエラーメッセージが頻繁に表示される場合、それは多くの場合、ハードディスクの状態を確認すべき明確なサインです。

典型的な例として、「アプリケーションが予期せず終了しました」や「予期しないエラーが発生したため、タスクを完了できません」といったメッセージが挙げられます。

macOSでfsckコマンドを使ってハードディスクを修復する方法

4. S.M.A.R.T.エラー

S.M.A.R.T.とは「Self Monitoring Analysis and Reporting Technology System(自己監視分析報告技術システム)」の略で、機械式ドライブ(HDD)の健康状態を常時監視するために使われる技術です。

この分野で問題が検出されると、デバイスは「ディスクにS.M.A.R.T.エラーがあります」というメッセージで警告してきます。主な原因には、機械的な故障や過度な湿気などがあります。

5. アプリが正常に動作しなくなる

Macを使用していると、アプリやプログラムの多くはハードディスク上に保存されます。

ドライブの調子が悪くなり始めると、プログラムの動作が以前ほどスムーズでなくなることに気づくでしょう。Macの起動や読み込みに時間がかかったり、普段よく使うアプリが開けなくなったりすることもあります。

6. ファイルが破損する

ハードディスクの故障を示すもう一つの重要な兆候が、ファイルの破損です。

破損はデータの書き込み段階で発生することが多くあります。ディスクが正常に動作しなくなると、特定のファイルやドキュメントが開けなくなる・使用できなくなるケースがあります。

7. 機械式ドライブからの異音

Macからある程度の動作音がするのは正常です。特に、負荷の高いプログラムを実行しているときは顕著です。しかし、「カチカチ」「ガガガ」といった音が聞こえるのは明らかな異常です。

こうした異音が聞こえる場合、Macの機械式ドライブ(HDD)が正常に動作していないサインです。放置すると、ドライブに重大かつ取り返しのつかない損傷を与える可能性があるため、早めの対処が重要です。

ステップ1:対象となるディスクを特定する

fsckを実行する前に、まずターゲットとなるディスクのデバイスノードと識別子を確認する必要があります。ここでは、ターミナルのdiskutilコマンドを使って確認します。

1. ターミナルを開きます(/Applications/Utilities/Terminal.app)。

2. 以下のコマンドを入力し、「Enter」キーを押します。

diskutil list
macOSでfsckコマンドを使ってハードディスクを修復する方法

3. 現在接続されているすべてのドライブ(マウント済み・未マウントの両方)の一覧が表示されます。

macOSでfsckコマンドを使ってハードディスクを修復する方法

4. fsckを実行したいディスクを見つけ、そのデバイス識別子を確認します。「/dev/disk1」のような形式で、ターミナルウィンドウの左端に表示されています。この情報は後のステップで必要になるので、忘れずにメモしておきましょう。

macOSでfsckコマンドを使ってハードディスクを修復する方法

ステップ2:シングルユーザーモードからfsckを実行する

macOSでは、OSが起動した通常の状態ではfsckを実行できません。シングルユーザーモードで再起動する必要があります。これは、テキストベースの最小限のスーパーユーザーインターフェースです。

1. Appleメニュー()を開き、「再起動」を選択します。

macOSでfsckコマンドを使ってハードディスクを修復する方法

2. コンピューターの再起動中にCommand + Sキーを押し続けます。起動画面に白いテキストが表示され始めたら、キーを離しても構いません。

3. 白いテキストが高速にスクロールしていきます。スクロールが止まると、画面下部に「root#」というコマンドプロンプトが表示されます。

テキストのスクロールが止まってもプロンプトが表示されない場合は、「Enter」キーを一度押すと表示されます。

macOSでfsckコマンドを使ってハードディスクを修復する方法

4. 起動ディスクを修復するには、以下のコマンドを入力し、「Enter」キーを押します。

/sbin/fsck -fy

このコマンドは、-fフラグ(HFS+などのジャーナリングファイルシステムを強制的にチェック)と-yフラグ(fsckが表示するすべての確認プロンプトに自動的に「yes」と答える)を付けてfsckを実行します。

macOSでfsckコマンドを使ってハードディスクを修復する方法

5. fsckは起動ディスク以外のディスクも修復できますが、その場合はファイルシステムの種類を把握しておく必要があります。たとえば「/dev/disk2」に対してfsckを実行したい場合は、次のコマンドを使用します。

/sbin/fsck_hfs -fy /dev/disk2
macOSでfsckコマンドを使ってハードディスクを修復する方法

このコマンドは、対象のドライブに対してHFS版のfsckを実行します。その他にも、FATファイルシステム用のfsck_msdos、ExFATファイルシステム用のfsck_exfat、UDFファイルシステム用のfsck_udfなどが利用可能です。

6. fsckはファイルシステム全体をチェックし、見つかった損傷の修復を自動的に試みます。損傷が一切見つからなければ、「OK」と表示されて終了します。

7. fsckによるチェックと修復が完了したら、コマンドプロンプトにrebootと入力し、「Enter」キーを押してMacを再起動します。

よくある質問

Q1. fsckを使わずにMacのハードディスクを修復できますか?

はい、ディスクユーティリティを使ってMacのハードドライブを修復することも可能です。Spotlight(ツールバーの虫眼鏡アイコン)で「ディスクユーティリティ」を検索し、ディスクユーティリティ.appを開いてください。

「First Aid(応急処置)」を選択し、「実行」をクリックします。Macが自動的に問題を検出し、見つかった問題を修復します。

Q2. Macでfsckを使ったディスク修復にはどれくらい時間がかかりますか?

修復にかかる時間は、損傷の程度、ドライブの容量、そしてドライブの使用率(空き容量の多さ)によって大きく異なります。

Macのディスクがどの程度損傷しているかは、ディスクユーティリティで事前に確認できます。もし修復不能なほど深刻な損傷がある場合は、致命的なハードウェアエラーであることを知らせるメッセージが表示されます。

Q3. Macでfsckを実行しても安全ですか?

fsckでMacのハードドライブを修復する際に注意すべき点は、一部のファイルが失われる可能性があることです。fsckはチェックしたファイルシステムのうち、修復が必要と判断した箇所を自動的に修復するためです。どの重要なファイルが影響を受けるのか事前に把握することは難しいため、実行前に必ずすべてのデータをバックアップしておくことが不可欠です。

まとめ

MacのfsckはLinux版ほど高機能ではありませんが、起動ディスクの破損やハードドライブの損傷といったトラブルに直面した際には、状況を打開できる心強いツールです。万が一に備えて、Macでハードドライブを再フォーマットする前後にやっておくべき作業も併せて確認しておきましょう。


  1. macOSでPDFに印刷する方法|標準機能の使い方とおすすめアプリ4選

    macOSでPDFに印刷するのは、とてもシンプルな作業です。わざわざAdobe AcrobatやReaderのような専用ソフトを用意する必要はありません。このガイドでは、Macに標準搭載されている機能を使って、ファイルをPDFとして印刷・変換する方法を、初心者にもわかりやすく解説します。 PDFに関するその他の記事はこちら:MacでPDFを編集する方法(オフライン&オンライン) | PDFファイルを結合する方法 | MacでPDFに署名する方法 | 有料・無料のおすすめPDF編集ソフト | PDFをJPGに変換する方法 MacでPDFファイルを印刷するには? 実は、Mac上でP

  2. Macの分割画面(Split View)でマルチタスクを快適に!設定・調整・解除方法を徹底解説

    Macの分割画面(Split View)機能を使えば、リサーチしながらの執筆、動画からの文字起こし、娯楽と仕事の並行など、さまざまなマルチタスクを快適にこなせることをご存じでしょうか? 分割画面とは、画面を2つ以上の領域に分けて複数の作業を同時に行えるようにする機能です。これにより、複数のタブやウィンドウを何度も開いたり閉じたりする手間から解放され、作業効率が大きく向上します。 Macを使っているのに分割表示のやり方を知らない方もご安心ください。この記事で基本の手順から応用テクニックまでわかりやすく解説します。なお、iPadをお持ちの方は、iPadでもほぼ同じ感覚で分割画面機能を利用できます。