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Time MachineでMacのファイルを復元する方法|新規Macへの移行・システム復元も解説

2日前や2か月前に作業していたドキュメントの古いバージョンが必要になったとき、うっかり削除してしまったファイルを救い出したいとき、設定やファイル、フォルダをすべて新しいMacに引き継ぎたいとき、あるいは古いバックアップからMacそのものを復元したいとき——Appleの「Time Machine」は、こうした作業を驚くほど簡単にしてくれるソフトウェアです。

Time Machineのバックアップが手元にあれば、この記事で解説する以下の操作が可能です。

  • Time Machineバックアップからファイルを復元する方法
  • Time Machineを使って新しいMacへデータを移行する方法
  • バックアップからMac本体を復元する方法 など

まだMacのTime Machineバックアップを設定していない場合は、先に「Time MachineでMacをバックアップする方法」をご覧ください。バックアップ全般については「Macのバックアップ方法まとめ」も参考になります。

Time Machineからの復元でできること

Time Machineは、過去に作成したドキュメントの特定のバージョンを探すためだけのものではありません。あるMacから別のMacへ簡単に乗り換える手段としても非常に便利です。特に、乗り換え元のMacがすでに動作しなくなっている場合には大きな助けになります。さらに、macOSを以前のバージョンに戻すことにも利用できます。

この記事では、以下のシナリオごとに手順を紹介します。

  • 移行アシスタントを使って、旧MacのTime Machineバックアップから新Macへすべてを復元する方法
  • macOSリカバリーを使ってMacを以前の状態に戻す方法 — 現在のmacOSで問題が発生した場合、マルウェアに感染してしまった場合(macOSにもウイルスはある?)、不具合のためMacを初期化する必要がある場合などに有効です。
  • Time MachineバックアップからMacを起動する方法
  • Time Machineでドキュメントを旧バージョンに戻す方法
  • Time Machineがなくてもドキュメントの旧バージョンに戻す方法

Time Machineのバックアップを新しいMacに復元する方法

Time Machineのバックアップを使えば、旧Macのファイル、設定、環境設定などを新しいMacにまとめて引き継げます。

新しいMacには「移行アシスタント」というツールが標準搭載されており、これを使えば移行作業はとても簡単です。以下、Time Machineバックアップから新Macへ移行する手順を説明します。

作業を始める前に言うまでもありませんが、必ず旧Macの最新のTime Machineバックアップがあることを確認してください。

  1. 最近バックアップを取っていない場合は、外付けハードドライブを旧Macに接続し、「システム環境設定」を開いて「Time Machine」をクリックします。「今すぐバックアップ」を選択し、最後のバックアップが完了するまで待ちます。
  2. バックアップが用意できたら、新しいMacのセットアップを始めます。Time Machineのバックアップドライブを新Macに接続し、電源を入れます。
  3. まだ新Macを初期設定していない場合は、セットアップウィザードの途中でTime Machineバックアップからデータを移行できます。
  4. すでに初期設定済みの場合でも、バックアップからコピーすることは可能です。新Macで「移行アシスタント」を開きます(Spotlight検索:command + スペースキーで「移行アシスタント」と入力)。
  5. 移行アシスタントの画面で「続ける」をクリックし、アプリケーションが終了しても問題ないことを確認します。Time MachineでMacのファイルを復元する方法|新規Macへの移行・システム復元も解説
  6. 「Mac、Time Machineバックアップまたは起動ディスクから」を選択し、「続ける」をクリックします。
  7. 転送元として「Time Machine」を選択します(バックアップドライブが新Macに接続されていることを確認してください)。「続ける」をクリックします。
  8. 使用するバックアップを選択します。特別な理由がなければ最新のバックアップを選ぶのが一般的ですが、より前の時点のバックアップを選ぶこともできます。
  9. あとは情報が新しいMacに移行されるのを待つだけです。

バックアップからMac本体を復元する方法

Macを以前の状態に戻したい理由はさまざまです。特に、Macの挙動がおかしくなった場合には、問題が起こる前の時点まで巻き戻せるこの方法が最善の解決策になることが多いでしょう。ここでは、リカバリーモードを使ってTime MachineバックアップからMacを復元する手順を紹介します。

  1. Macを起動し、すぐにCommand + Rキーを押したままにします。
  2. Appleロゴまたは回転する地球儀が表示されるまで、両方のキーを押し続けます。
  3. ユーティリティ画面が表示されたら「Time Machineバックアップから復元」を選択し、「続ける」をクリックします。
  4. もう一度「続ける」をクリックします。
  5. 問題が発生する前の時点のTime Machineバックアップを選択し、「続ける」をクリックします。

注意:この方法では現在のファイルが上書きされる形で旧Macの状態が復元されます。そのため、復元対象のバックアップ以降に作成したデータがある場合は、事前に外部ドライブなどにコピーしておきましょう。

Macでのリカバリー機能の使い方について詳しくは、関連記事をご覧ください。

Time MachineバックアップからMacを起動する方法

Time Machineバックアップの中身をすべてMacに復元するのではなく、一時的に使いたいだけの場合もあるでしょう。たとえば、システムに問題があるけれど今すぐ復元するのは避けたいときや、新しいバージョンのmacOSを試していて既存の環境と分けておきたいときなどです。そんなときは、Time Machineバックアップから直接Macを起動できます。

  1. Macの起動時にOption(Alt)キーを押したままにします。
  2. スタートアップマネージャの画面が表示されたら、起動ディスクとして「EFI Boot」を選択します。

旧MacのTime Machineバックアップを引き継ぐ方法(引き継がない選択肢も)

Time Machineのバックアップ履歴は、あるMacから別のMacへ引き継ぐことができます。ただし、新しいMacがバックアップ履歴を引き継ぐと、元のMacではそのバックアップ履歴を今後使用できなくなる点に注意しましょう。

旧Macを置き換えて、新しいMacに過去のバックアップファイルを使わせたい場合は、これで問題ありません。その場合は「バックアップを引き継ぐ(Inherit Backup)」を選択します。

一方、旧Macを今後も使い続ける予定があるなら、バックアップドライブを新しいMacに接続したときに「新しいバックアップを作成(Create New Backup)」を選びましょう。こうすれば過去のバックアップ履歴を残しつつ、新しいMac向けのバックアップを新規に開始できます。

補足:macOS Big Sur以降、AppleはHFS+ではなくAPFS形式でのTime Machineバックアップに対応しました。バックアップがAPFS形式で保存されている場合、Big Surが動作していないMacには復元できないので注意してください。

Time Machineバックアップからファイルを復元する方法

編集中だったファイルの古いバージョンを復元したいだけなら、たとえば誤って削除してしまった場合や、編集しすぎて大失敗だと気づいた場合などは、以下の手順で旧バージョンを取り戻せます。また、使用しているアプリによっては、外部のTime Machineバックアップドライブがなくても、Macが一定期間ローカルに自動保存しているバックアップから復元できることもあります(次項で解説します)。

Time MachineでMacのファイルを復元する方法|新規Macへの移行・システム復元も解説

Time Machineのバックアップがある場合は、次の手順を実行します。

  1. メニューバーのTime Machineアイコンをクリックして「Time Machineに入る」を選択するか、Spotlight(command + スペースキー)で「Time Machine」と入力して起動します。DockにTime Machineアイコンがある場合はそれをクリックしてもOKです。
  2. 画面上の上下矢印を使って、復元したいファイルを探します。
  3. 目的のファイルが見つかったら、スペースバーを押してプレビューし、正しいファイルかどうか確認します。
  4. クラウドアイコンをクリックすると、スナップショットをダウンロードして内容を確認できます。一度ダウンロードしたスナップショットは、外付けドライブをMacから取り外した後でも閲覧可能です。
  5. 「復元」をクリックして選択したファイルを元に戻します。新しいバージョンを古いバージョンで上書きしたくない場合は、必要なテキスト部分だけをコピー&ペーストするのも良い方法です。

Time Machineなしでファイルの旧バージョンにアクセスする方法

外付けドライブが手元になくても、Mac内の最近のローカルバックアップから復元できる可能性があります。実は、Time Machineを使っていなくても大丈夫です。

たとえば「Pages」を使用している場合、次の手順でドキュメントの旧バージョンを復元できます。

  1. 現在のバージョンのファイルをPagesで開き、メニューバーの「ファイル」をクリックします。
  2. 「前のバージョンに戻る...」を選択します。
  3. 「すべてのバージョンをブラウズ」をクリックします。
  4. 目的のバージョンを見つけます(筆者の環境では4か月前までのバージョンが残っていました)。
  5. 「復元」をクリックします。現在のバージョンを上書きしたくない場合は、必要な情報だけをコピー&ペーストしましょう。

サードパーティ製アプリは同じ方式でスナップショットを保持しない場合がありますが、普段からTime Machineでバックアップしていれば、外付けドライブが接続されていなくても一部のスナップショットにアクセスできることがあります。

  1. バックアップドライブ未接続の状態でTime Machineを開くと、利用可能なスナップショットがいくつか表示されます。たとえば、前回Macをバックアップした時点のドキュメントのバージョンを復元できるはずです。
  2. これは意外と役立つ場面があります。たとえば、会議のためにMacをバックアップドライブから外して持ち出したところ、発表用の資料に以前はあった情報が欠けていることに気づいた——そんなときでも復元できるかもしれません。

Word文書の復元方法についても、別記事で詳しく解説しています。

  1. Time MachineでMacをバックアップする方法を徹底解説【手順付き】

    「データなしに情報は得られない。しかし、情報なしにデータは存在しえる。」〜ダニエル・キーズ・モーラン 人生であれ、どんな状況であれ、バックアッププランを持つことは常に大切ですよね。これは私たちのデータにも同じことが言えます。データは間違いなく、私たちにとって最も価値のある資産のひとつです。重要なファイルや書類、写真や動画として保存された大切な思い出、あるいはあらゆる種類のデジタル情報——そのすべてが該当します。 ディスクドライブのクラッシュやウイルス・マルウェアへの感染など、トラブルはいつ起こるかわかりません。しかし、データのバックアップがあれば、そんなときでも安心して対処できます。この記事

  2. Time MachineでMacをバックアップ・復元する方法を徹底解説

    大切な写真やデータのバックアップはきちんと取っていますか?思い出を残すために大量の写真を撮る人は多いものの、バックアップをしていなければ、いつデータを失ってもおかしくありません。Macのバックアップを定期的に取っておけば、システムの不具合、ハードドライブの故障、ファイルの破損、ウイルス感染、マシンのクラッシュなど、どんなトラブルが起きても大切な思い出を守ることができます。そこで活躍するのが、Apple純正のバックアップツール「Time Machine」です。自動でバックアップを行えるうえ、操作も非常にシンプル。バックアップしたくないファイルを除外できる柔軟性も魅力です。また、ハードドライブ全体