【Windows 10】「DNSサーバーが応答しません」エラーの原因と12の解決方法を徹底解説
現代において、ほとんどのビジネスパーソンや専門家はインターネットなしには仕事が成り立ちません。そのため、貴重な情報を収集しようとしている最中にインターネットへアクセスできなくなると、深刻な支障をきたします。特に、締め切りが迫った作業に追われているときはなおさらです。
インターネット接続を妨げる厄介な原因のひとつが、「DNSサーバーが応答しません(DNS Server Not Responding)」というエラーです。まるで昔話に出てくるように、橋の下に座るトロールが「ここは通さぬぞ!」と言って行く手を阻むようなものです。
しかし安心してください。この記事で紹介するシンプルなトラブルシューティングの手順に従えば、トロールを撃退し、インターネットへのアクセスという名の橋を渡れるようになるはずです。
「DNSサーバーが応答しません」エラーとは?
「DNSサーバーが応答しません」エラーは比較的よく発生する問題であり、一般的には簡単に解決できます。この問題が起こる理由はさまざまですが、根本的には、Webページの読み込み過程で問い合わせを行ったDNSサーバーが、リクエストされたページを含むサイトを見つけられなかったことが原因です。
まずは、DNSの基本から理解していきましょう。
DNS(Domain Name System)の仕組み
DNSは「Domain Name System(ドメインネームシステム)」の略称です。簡単に説明すると、www.amazon.com や www.netflix.com のように人間にとって読みやすいインターネットアドレスを分散管理する仕組みのことです。
DNSは、こうした読みやすいURLを、対応するIP(インターネットプロトコル)アドレスへ変換(マッピング)します。
IPアドレスは人間にとって格段に読みにくいものですが、インターネットの内部動作には不可欠な存在です。IPアドレスは、インターネット上のコンピュータを一意に識別します。たとえば、www.netflix.com に関連付けられたIPアドレスは「69.53.224.255」のような形式になります。
Netflixのお気に入りコンテンツにアクセスしたいとき、ピリオド区切りの数字の羅列よりも「www.netflix.com」の方がはるかに覚えやすいのは明らかでしょう。DNSがあるおかげで、私たちはウェブサイトにアクセスするたびに、覚えにくい数値データを記憶したり手動で検索したりする必要がありません。
DNSを説明する際によく使われる例えが「電話帳」です。電話帳で通話したい相手の名前から電話番号を調べるように、ブラウザに表示したいサイトのURL(たとえば www.amazon.com)を入力すると、同じような検索処理が自動的に行われます。
対応するIPアドレスの検索はすべて裏側で自動的に実行され、その結果得られたIPアドレスをもとに、目的のウェブサイトをホストしているサーバーへ接続されます。
つまり「DNSサーバーが応答しません」エラーが発生するということは、ブラウザに入力したホスト名から適切なIPアドレスを自動的に引き出すはずのDNSが、何らかの理由で応答しなかったことを意味します。
原因は多岐にわたりますが、幸い解決策も豊富にあります。場合によっては、使用中のブラウザを変えるだけ、あるいはパソコンを一度シャットダウンして起動し直すだけ(いわゆる「電源の入り切り」)でも解決することがあります。
それでも問題が解決しない場合でも絶望しないでください。この先で紹介する手順を順番に試せば、原因を特定して修正できる可能性が高まります。
「DNSサーバーが応答しません」エラーの解決方法一覧
以下に、本記事で解説する解決方法を一覧でまとめました。詳細はそれぞれのセクションをご覧ください。
- 別のWebブラウザを使ってみる
- 別のデバイスでウェブサイトにアクセスしてみる
- ルーターを再起動する
- ネットワーク診断ツールで問題を調査する
- DNSサーバーを手動で設定する
- DNSキャッシュをクリアする
- IPv6(Internet Protocol Version 6)を無効化する
- ファイアウォールとウイルス対策ソフトを一時的に無効化する
- DNS設定をリセットする
- ネットワークアダプターのドライバーを更新する
- 使用中の接続以外のネットワーク接続をすべて無効化する
- セーフモードでパソコンを再起動する
1. 別のWebブラウザを使ってみる
最も手軽な解決策のひとつが、別のブラウザで対象のウェブサイトにアクセスしてみることです。
たとえば、Microsoft Edge や Mozilla Firefox を使っているときにエラーが発生した場合は、Google Chrome など別のブラウザで同じサイトを開いてみてください。
別のブラウザで問題が解決した場合は、そのブラウザを既定のブラウザとして使い続けましょう。逆に問題が解決しなければ、少なくとも「ブラウザ自体が原因ではない」ことが判明したので、調査を次のステップへ進められます。
2. 別のデバイスでウェブサイトにアクセスしてみる
エラーが発生したときと同じホームネットワークに接続された、別のデバイスを使って対象のウェブサイトにアクセスしてみましょう。
たとえば、スマートフォンのWi-Fi経由で同じサイトを開いてみます。そこでも同じ問題が発生するなら、原因はメインのデバイスではなくルーター側にある可能性が高いと判断できます。
3. ルーターを再起動する
「DNSサーバーが応答しません」エラーは、単純に通信トラフィックの混雑が原因で発生することもあります。そんなときは、ルーターの再起動だけで解決するケースがあります。
再起動の手順は以下の通りです。
- ルーターの電源ボタンを押して電源を切る
- 電源ケーブルをコンセントから抜く
- 約30秒待ってから、電源ケーブルを再度差し込み、電源ボタンを押して起動する
4. ネットワーク診断ツールで問題を調査する
Windows 10には標準でネットワーク診断機能が搭載されており、これを実行することでネットワーク関連の問題を特定できる場合があります。
- Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、テキストボックスに「control」と入力してEnterキーを押すと、コントロールパネルが開きます。

- コントロールパネルで「ネットワークとインターネット」を選択します。
- 「ネットワークと共有センター」をクリックします。
- 「ネットワーク設定の変更」見出しの下にある「トラブルシューティングの実行」をクリックします。
- 「追加のトラブルシューティングツール」→「インターネット接続」→「トラブルシューティングツールの実行」の順に選択します。

あとはトラブルシューティングが完了するのを待ちます。エラーメッセージが表示された場合は、画面の指示に従って該当するネットワークの問題を修正してください。
5. DNSサーバーを手動で設定する
原因が「利用中のDNSサーバーのダウン」である可能性もあります。その場合でも心配いりません。DNSサーバーは手動で変更可能です。
たとえば、Google Public DNS や Cloudflare の公開DNSなどに変更できます。手順は以下の通りです。
- スタートメニューを開いて「コントロールパネル」を検索し、起動します。
- コントロールパネルで「ネットワークとインターネット」をクリックします。
- 「ネットワークと共有センター」をクリックします。
- 現在アクティブな接続をクリックします。有線接続なら「イーサネット」、無線なら「Wi-Fi」を選択します。
- 表示されたダイアログで「プロパティ」ボタンをクリックします。
- 「この接続は次の項目を使用します」の一覧から「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選択し、「プロパティ」ボタンをクリックします。

- 新しいダイアログが開き、「優先DNSサーバー」と「代替DNSサーバー」の2つの入力欄が表示されます。
- まず「次のDNSサーバーのアドレスを使う」ラジオボタンを選択します。
- Google Public DNS を使う場合は、「優先DNSサーバー」に
8.8.8.8、「代替DNSサーバー」に8.8.4.4を入力します。

- Cloudflare のDNSサーバーを使うこともできます。アドレスはシンプルに
1.1.1.1です。 - 設定を入力したら、「終了時に設定を確認する」チェックボックスにチェックが入っていることを確認します。
- 「OK」ボタンをクリックして設定を保存します。
- パソコンを再起動します。
6. DNSキャッシュをクリアする
DNSキャッシュをフラッシュ(消去)することで、「DNSサーバーが応答しません」エラーが解決する場合があります。この操作により、キャッシュに保存されたIPアドレスなどのDNS関連データが削除されます。
コマンドプロンプトを使って実行します。Windowsキー + R で「ファイル名を指定して実行」を開き、「cmd」と入力してから Shift + Ctrl + Enter を押すと、管理者権限でコマンドプロンプトを起動できます。

コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
ipconfig /flushdns
コマンドが正常に実行されると、完了メッセージが表示されます。
7. IPv6を無効化する
IPv6(Internet Protocol Version 6)は執筆時点で最新版のインターネットプロトコルですが、これを無効化してもコンピュータの動作に悪影響はありません。実際、この操作によって「DNSサーバーが応答しません」エラーが解決したという報告もあります。
Windows 10でIPv6を無効化する手順は以下の通りです。
- コントロールパネル → ネットワークとインターネット → ネットワークと共有センターへ移動します。
- 該当する接続(たとえば「Wi-Fi」)をクリックします。
- 表示されたダイアログの「プロパティ」ボタンをクリックします。
- 「この接続は次の項目を使用します」の一覧から「インターネット プロトコル バージョン 6 (TCP/IPv6)」のチェックを外します。

- 「OK」ボタンをクリックします。
8. ファイアウォールとウイルス対策ソフトを一時的に無効化する
ファイアウォールが外部との通信をブロックしている可能性もあります。まずはファイアウォールの設定を確認しましょう。
Windows Defender ファイアウォールの場合:
- Windowsキー + R で「ファイル名を指定して実行」を開き、「control」と入力してEnterキーを押します。
- 右上の検索ボックスに「win」と入力します。

- 検索結果に表示される「Windows Defender ファイアウォール」をクリックします。
- 「Windows Defender ファイアウォール経由のアプリまたは機能を許可」をクリックします。

- 「設定の変更」ボタンをクリックします。

- 表示された一覧から使用中のブラウザ(たとえば Google Chrome)を探し、「プライベート」と「パブリック」の両方のチェックボックスにチェックが入っていることを確認します。

- 設定後、ブラウザで対象のウェブサイトにアクセスし、問題が解決したかどうか確認します。
ファイアウォールがブラウザ経由の外部データ通信を妨げていた可能性があります。
Microsoft Defender ウイルス対策を一時的にオフにする場合:
なお、信頼できるウイルス対策ソフトを長期間無効化したままにすることは推奨されません。この操作は、「ウイルス対策ソフトがエラーの原因かどうかを確認するための一時的なテスト」としてのみ行ってください。
- スタートメニューで「Windows セキュリティ」と検索し、アプリを開きます。
- 「ウイルスと脅威の防止」を選択します。
- 「ウイルスと脅威の防止の設定」の下にある「設定の管理」を選択します。
- 「リアルタイム保護」をオフにします。

その後、ブラウザで対象のウェブサイトにアクセスし、エラーがまだ発生するかどうかを確認します。
9. DNS設定をリセットする
DNS設定をリセットするには、以下の手順を実行します。
- Windowsキー + R で「ファイル名を指定して実行」を開き、「cmd」と入力してから Shift + Ctrl + Enter を押し、管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
- 以下のコマンドを1行ずつ入力し、それぞれEnterキーを押して個別に実行します。
ipconfig /registerdns
ipconfig /release
ipconfig /renew
netsh winsock reset

すべてのコマンドを実行し終えたら、コマンドプロンプトを閉じてパソコンを再起動します。
10. ネットワークアダプターのドライバーを更新する
ネットワークアダプターのドライバーは手動でも更新できますが、専用ソフトを使えば自動化でき、はるかに簡単です。
たとえば無料のドライバー更新ソフト「Driver Easy」(https://www.drivereasy.com/download-free-version/)を利用できます。無料版をダウンロードして使用しましょう。
ただし、Driver Easy を実行する前にシステムの復元ポイントを作成しておくことを強くおすすめします。万一、予期せぬ不具合でコンピュータの動作に支障が出た場合でも、実行前の状態へ復元できる保険になります。
Driver Easy の使い方は以下の通りです。
- ソフトウェアを起動します。
- 「今すぐスキャン」ボタンをクリックします。
- 古いドライバーが検出されたら、その横の「更新」ボタンを押します。

11. 使用中の接続以外のネットワーク接続をすべて無効化する
パソコン上で複数のネットワーク接続を設定している場合、実際にインターネットへ接続するために使っている接続(たとえばWi-Fi)以外を無効化することで、エラーが解決することがあります。
- Windowsキー + R で「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「ncpa.cpl」と入力してEnterキーを押すと、ネットワーク接続の一覧が表示されます。
- 使用中のWi-Fi接続以外のネットワーク接続を右クリックし、コンテキストメニューから「無効」を選択します。使用中の接続以外がすべて無効になるまで繰り返します。

12. セーフモードでパソコンを再起動する
セーフモードで起動すると、Windowsは最小限のドライバーとファイルのみを読み込んで立ち上がります。これにより、不要なソフトウェアがエラーの原因かどうかを切り分けやすくなります。
セーフモード(ネットワークあり)で起動する手順は以下の通りです。
- Windowsキー + I を押して「設定」を開きます。
- 「更新とセキュリティ」→「回復」を選択します。
- 「高度なスタートアップ」の下にある「今すぐ再起動する」を選択します。
- PCが再起動して「オプションの選択」画面が表示されたら、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」の順に選択します。
- 再起動後にオプションの一覧が表示されます。
- 「5」を選択するか F5 キーを押して、「ネットワーク付きセーフモード」で起動します。
セーフモードでエラーが発生していたウェブサイトにアクセスしてみてください。セーフモードでは問題が発生しない場合、原因は追加でインストールしたソフトウェアにある可能性が高いといえます。
その場合は、インストール済みのソフトウェアを1つずつアンインストールしながら動作を確認しましょう。特定のソフトをアンインストールした後に問題が発生しなくなれば、そのソフトがインターネット接続を妨害していたと特定できます。
まとめ
「DNSサーバーが応答しません」エラーは比較的一般的な問題であり、幸いにも比較的簡単に解決できます。
インターネットに接続できない状況は非常に不便ですが、この記事で紹介した解決策を試せば、お気に入りのウェブサイトへ再びアクセスできるようになるはずです。
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Windows 10で「DNSサーバーが応答しない」エラーを解決する方法
世界中で何十億人もの人々がインターネットを利用していますが、その複雑な仕組みまで理解している人は多くありません。この仕組みに何らかの不具合が生じると、インターネットにアクセスできなくなり、「DNSサーバーが応答しない」「DNSサーバーが利用できない」「Wi-FiでDNSサーバーが応答しない」といったエラーメッセージが表示されます。 本記事では、Windows 10でこの問題に直面したときのトラブルシューティング方法を詳しく解説します。以下の手順に従えば、エラーを短時間で解消できるはずです。 推奨される解決策 システムドライバー関連のさまざまなPCの問題や、「DNSサーバーが応答しない」エラーを
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Windows 11で「DNSサーバーが応答しません」エラーを解決する方法
ドメインネームシステム(DNS)とは、PCやサーバーなどインターネットに接続可能な機器を識別するための分散型命名システムです。自分のコンピューターや受信する通信を正しく識別するために欠かせない仕組みですが、PCがDNSサーバーに接続できないと、さまざまな問題が発生します。Windows 11で「DNSサーバーが応答しません」というメッセージが表示されても、慌てる必要はありません。このエラーは一時的な不具合であることも多く、適切な手順を踏めばすぐに復旧できます。本記事では、エラーの原因と具体的な解決策を順番に解説していきます。Windows 11でDNSサーバーが応答しないエラーを解決する方法こ