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なぜWindowsがクラッシュするのか?原因究明とトラブルシューティング完全ガイド

経費精算の処理をしていたり、ネットを閲覧していたり――ごく普通にPCを使っていた最中に、突然のクラッシュ。何をすればいいのか分からず戸惑うのは当然です。しかし、慌てる必要はありません。

このガイドを読めば、PCがクラッシュした原因をわずか数分で特定できるようになります。

この記事の内容: PCクラッシュとは?|ソフトウェア障害|ハードウェア障害|クラッシュの兆候|クラッシュの主な原因|初回クラッシュ時の対処|問題が続く場合|ハードウェア問題の分析|ソフトウェア問題の分析|助けを求めるには|正確なログの準備|テクニカルサポートフォーラム

1. PCクラッシュとあなたの関係

この記事では、予期せぬコンピューターのクラッシュとは何か、そしてその原因をどう見極めるかに焦点を当てます。PCのクラッシュにはさまざまな理由がありますが、一般的なユーザーは「PCが壊れてしまった」と受け取りがちです。実際には、シャットダウンやフリーズ自体はそれほど心配すべきことではありません。物理的な破損、電圧スパイク、製品の初期不良といった直接的なダメージがない限り、PCが致命的な状態に陥ることはほとんどないのです。

1-1. PCクラッシュとは?

PCクラッシュは「鎖(チェーン)」にたとえると分かりやすいでしょう。PC内部にはハードウェアの鎖ソフトウェアの鎖という2つのチェーンが存在します。PCの起動時、まずハードウェアの鎖が動き出します。BIOSがマザーボードに接続され、PSU(電源ユニット)から電力供給を受けているハードウェアを確認します。HDDなどの部品が正しく接続されていなければ、エラーメッセージで通知されます。

ハードウェアのチェックが終わると、次はソフトウェアの鎖が始動します。最初のリンクはOS(オペレーティングシステム)です。OSファイルが破損していれば画面にエラーが表示されます。その後、ドライバーやスタートアップ項目が読み込まれ、最後に通常のプログラムが使用可能になってチェーンは完了です。

PCクラッシュは、この論理的なチェーンのどこかが途切れることで発生します。稼働中に起こることもあります。どれか一つのリンクでも断絶・破損・欠落すれば、PCはクラッシュするのです。

1-1-1. ソフトウェア障害

ソフトウェア障害の主な原因は3つあります。OSの破損、アプリケーションのクラッシュ、ドライバーの不具合です。この中で最も多いのがドライバー関連で、それぞれのドライバーが対応するハードウェアと連携・制御しています。

OSの破損 ―― OSエラーは、システムファイルが壊れている・失われていることを示します。原因は主に2つ。ひとつはディスクの不良セクタで、HDDの物理的な劣化によりファイルが正しく読めなくなり、PCはこれを破損と判断します。もうひとつはシステムファイルの欠落です。一部のウイルスはPCにとって最重要ファイルであるシステムファイルの削除を狙います。システムファイルが失われるとOSが機能できず、クラッシュにつながります。

アプリケーションのクラッシュ ―― アプリ単体の不具合は、通常PC全体を落とすことはありません。落ちるのはそのアプリだけであり、むしろ深層にある問題を突き止める手がかりになります。例えばChromeを使うたびにPCが落ちるならRAM不良、ゲーム開始直後に落ちるならGPUへの負荷過多が疑われます。

ドライバーの不具合 ―― 実はPCクラッシュの大半は、ソフトやハード本体の故障ではなくドライバー起因です。ドライバーはハードウェアを使用可能にする架け橋であり、ここで接続が失敗するとソフトウェアバグとして現れます。インストール時点で不良の場合もあれば、経年で破損することもあります。古いドライバーも最新ドライバーも、クラッシュの原因になり得ます。

ドライバーが正常に動作しない・不安定なまま公開された場合は、開発元からホットフィックス(修正パッチ)がリリースされることがよくあります。

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1-1-2. ハードウェア障害

ソフトウェアと違い、ハードウェアの故障は設定変更やダウンロードでは修復できません。部品が欠陥品であれば動作しないのです。アンダークロック(動作クロックを下げて負荷を減らす手法)で寿命を延ばすことはできても、故障そのものは治りません。ただし、実際にハードウェア故障が原因となるケースはかなり少ないのが実情です。

マザーボード ―― 各パーツ間の通信を担う中枢です。USBメモリからストレージまで、すべてマザーボード経由で接続されています。故障(コンデンサ不良、端子不良、ショートなど)すると頻繁にクラッシュ・シャットダウンが起こります。サージによる焼損や、PCI・RAMスロットの不良も要因です。ただし頻発するクラッシュの原因になることは比較的まれです。

CPU/GPU ―― ハードウェア起因のクラッシュの多くはCPUかGPUが関与しています。CPUはマルチタスクや動画レンダリングなどを担当し、GPUはグラフィックス描画を担当します。最大の敵は過熱です。両者とも一定温度に達すると自己保護のため自動的にシャットダウンします。

PSU(電源ユニット) ―― 各パーツに電力を供給します。低品質なPSUは頻繁な電圧スパイクでPC全体を痛めることがあります。BTOや量販店製の既製PCは安価な電源ユニットと不十分な冷却設備であることも多く、クラッシュの一因になり得ます。

1-2. クラッシュの兆候

兆候を見逃さなければ、トラブルシューティングは格段に早く進みます。兆候自体は具体的な原因を示すものではありませんが、問題の深刻度を見極める重要な情報源になります。

音声のブツ切れ ―― 音飛びやノイズ、音声の大幅な遅延は、間違いなくクラッシュやフリーズの前兆です。オーディオ機器側の問題かもしれませんが、別のパーツの不調に伴って発生することもあります。

BSOD(ブルースクリーン) ―― 青い画面で表示されるBSODはクラッシュの代表的なサインです。実は、エラーコードやメッセージが表示されるため、最も有用なクラッシュとも言えます。コードから解決策を探せる上、その後PCは自動的に再起動します。

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画面だけが消える ―― クラッシュしてもPC本体は稼働し続け、画面だけが真っ暗になることがあります。これは多くの場合GPUのエラーです。GPUが壊れたわけではなく、マザーボードとの接続を維持できていない状態を指します。ドライバーの誤インストール・破損・旧バージョンへのロールバックが必要な可能性もあります。もちろん、モニターの接続やケーブルが正常である前提での話です。

反応しなくなる ―― 無反応化はクラッシュの最初のサインであることが多い症状です。マウスが固まる程度から、音声・映像ともに完全に応答しなくなるまで、さまざまな段階があります。いずれにせよ、クラッシュが起きた確実な証拠です。

1-3. クラッシュの最も多い原因

クラッシュには共通のパターンがあり、正しい知識と少しの根気があれば簡単に対処できます。

過熱 ―― 最も多い原因と言えるでしょう。高負荷作業、ケース内の通気不足、ファンの停止、ホコリの蓄積などが原因で発生します。冷却自体はシンプルですが、ケースを開けて清掃する必要があります。

OSの異常 ―― OSファイルは何らかの理由で破損・消失することがあります。ウイルス、マルウェア、スパイウェアの仕業の場合もあれば、ユーザーが重要ファイルを誤操作しただけの場合もあります。

ドライバーの不具合 ―― ドライバーがハードウェアや他のドライバーとうまく噛み合わないときに起こります。欠陥のあるドライバー、誤インストール、Windowsバージョンとの非互換などが挙げられます。ドライバーのロールバックはPC技術者の定番の対処法で、Windowsにも標準搭載されています。

2. 実践トラブルシューティング

トラブルシューティングは、個別の症状よりも緊急度のレベル順に進めるのが効果的です。すぐ直るクラッシュもあれば、何時間もかかるものもあります。月に一度しか起こらない場合もあれば、毎日起こる場合もあるでしょう。

各ステップを順番に実行し、問題の深刻度に応じた対処を行ってください。ある手順で解決しなければ、次へ進みます。

2-1. 初めてクラッシュしたら

まず再起動する ―― 本当に、まず再起動してください。自動で再起動しない場合は、電源ボタンを長押ししてPCを切り、改めて電源を入れます。結果は2つ。正常に動けば、それは論理チェーンの一時的なつまずきだったということ。再度クラッシュすれば、継続的な問題があることになります。

電源接続を確認する ―― パーツに電力が届いていない、または不足しているとシャットダウンします。各部品の調査の前に、電源への接続が正しいか確認しましょう。パーツにはマザーボードへの接続とPSUへの接続の両方が必要で、後者をつい忘れがちなので独立した項目としています。

入力ケーブル・内部配線を確認する ―― VGAやHDMIなどの外部ケーブル、SATAケーブルなどの内部ケーブルがすべて正常か確認してください。加えて、GPU(PCIスロット)やRAM(メモリスロット)が正しく装着されているかもチェックします。

2-2. 問題が繰り返される場合

WhoCrashedを使う ―― Windowsクラッシュ診断に役立つ無料ツールです。BSOD発生時に生成される小さなファイル「ミニダンプ」を解析し、クラッシュの原因候補を提示してくれます。起動してAnalyzeボタンを押し、結果を読むだけ。すべてのクラッシュを検出できるわけではありませんが、強力な第一歩です。

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アンチウイルス・アンチマルウェア・アンチスパイウェア ―― 1種類のセキュリティソフトだけでは不十分です。頻発するクラッシュがマルウェア由来でないか、以下の3つを順に導入してフルスキャンを実行しましょう。

  • RKill
  • Malwarebytes
  • Windows Defender

それぞれでフルスキャンを行い(RKillにはスキャン設定はありません)、さらにCCleanerもダウンロードして実行します。すべての結果がクリアになるまで続けてください。PCをクリーンな状態に保つことが、余計な変数を排除する第一歩です。

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不要なスタートアップを無効化する ―― 変数を減らし続けるために、必須以外のスタートアップ項目をすべて無効にします。タスクバーを右クリックしてタスクマネージャーを開き、スタートアップタブを選択。項目をダブルクリックして無効化できます。必須項目はそもそも表示されないので、遠慮なく全て無効化して構いません。CCleanerにも同様の機能があります。より詳細に分析したいなら、Microsoft公式のAutorunsツールが便利です。

2-3. 深掘りのトラブルシューティング

ここまでは一般的な原因・ミスに関わる対処でした。問題がまだ続くなら、より根本的な原因を疑う段階です。

2-3-1. ハードウェア問題の分析

過熱のチェック ―― 過熱は診断が簡単です。過熱していれば、すぐに冷却対策を取りましょう。

HWMonitorは各パーツの電圧と温度を正確に記録できる優秀なソフトです。アイドル時(高負荷ではない状態)で80〜90℃を超えているなら、即座に冷却策を講じてください。過熱の主因はホコリの蓄積で、ファンの故障を招き、さらなるクラッシュにつながります。

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GPUストレステスト ―― GPUが原因か確かめる最善策はストレステストです。通常以上の負荷をかけ、限界を試します。ゲーム中に落ちるなら、GPUの安定性を確認すべきです。

FurMarkやUnigine: Valleyが定番のテストツールです。テスト中に過熱していないか注意し、もしテスト中にシャットダウンし、かつGPUをオーバークロックしていないならGPUが怪しい。その場合はアンダークロックするか、ドライバーの更新/ロールバックを試します。

CPUストレステスト ―― CPU版はグラフィックスではなく、マルチタスク性能などを検証します。複数アプリの同時利用やレンダリング時に落ちるならCPUが疑われます。

Prime95やRealBenchが定番です。CPUテストは完了まで時間がかかり、徹底的にやれば数時間必要です。

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RAMストレステスト ―― メモリエラーを検出します。RAMエラーはメモリスティックを交換しない限り頻発するシャットダウンを引き起こします。標準搭載の「Windowsメモリ診断」を利用しましょう。

スタートメニューでwindows memory diag(Windows メモリ診断)と検索して起動します。再起動一回で自動検査が走ります。より精度の高いMemtest86もありますが、外部USBメモリへの書き込みとBIOSの起動順序変更が必要です。

ディスクエラーチェック ―― OSやプログラムが保存されたHDD/SSDは消耗品であり、初期不良の可能性もあります。特に原因なくシャットダウンが続くなら、ストレージエラーが濃厚です。

C:ドライブなどを右クリックプロパティツールタブ→エラーチェックの「チェック」を選択します。PCが再起動してスキャンが実行され、エラーが見つかれば、クラッシュの原因はドライブかもしれません。

2-3-2. ソフトウェア問題の分析

OSのチェック ―― 起動しない、またはアイドル状態でも落ちるなら、OS自体に問題がある可能性があります。Windowsにはシステムファイルチェッカーが内蔵されており、破損したシステムファイルの検出・修復・置換を行えます。スタートメニューでcmdと入力し、cmd.exeを右クリックして管理者として実行。コマンドプロンプトでsfc /scannowと入力して実行すれば、破損ファイルのスキャンと修復が行われます。

起動すらできない場合は、システム修復ディスクやUSBを作成してWindowsを再インストールします。幸い、Windowsの再インストール時には旧環境がWindows.oldとして保存されることが多く、以前のドキュメントやプログラムを救済できます。

なぜWindowsがクラッシュするのか?原因究明とトラブルシューティング完全ガイド

ドライバーのチェック ―― ロールバック前に、まずWhoCrashedでミニダンプ解析にヒントがないか確認しましょう。個別のドライバーは、スタートメニューでdevice manager(デバイスマネージャー)と検索して起動し、カテゴリをダブルクリック→対象デバイスを右クリックプロパティドライバータブで確認できます。

ここで注目すべきはドライバーの更新ドライバーのロールバックです。「更新」はPCとネット上の更新を探しますが、効果はあまり期待できません。代わりに、製品名+driversでWeb検索して新しいドライバーを直接探す方が確実です。逆に最新ドライバーで問題が出ているなら、メーカーサイトから旧バージョンを入手して試してみてください。

2-4. 助けを求めるには

あらゆるクラッシュを単一の情報源で解決するのは事実上不可能です。PCの構成は一台ごとに異なり、同一機種でもソフトとドライバーの組み合わせは無数にあります。だからこそ、悩んだら質問することを常に選択肢に入れましょう。

テクニカルサポートフォーラムで質問する際は、一定のプロトコルに従うと、初心者でも素早く的確な回答をもらえます。

五感を活用する ―― トラブルシューティングは専門用語だらけに思えますが、最も基本的な情報収集に専門知識は不要です。シャットダウンの瞬間に何が起きていたかを具体的に描写するだけで、大きな手がかりになります。

例えば:シャットダウン前に異音はあったか? 特定のアプリや操作などトリガーはあるか? 画面は固まってから消えたのか? ファンは回っていたか? こうした観察で技術者の絞り込み範囲は激減します。質問の際は五感を総動員し、状況を可能な限り具体的に伝えましょう。

2-4-1. 正確なログの準備

ハードウェアとソフトウェアの状態を正確に伝えるには、ログが不可欠です。システムログはPCの状態を記録した技術的な報告書であり、専門家はこれを頼りにエラーを解析します。

システム情報ログ ―― スタートメニューでsystem information(システム情報)と検索して起動します。BIOSバージョンやシリアルポートなど隠れた情報も確認・コピー可能です。サブカテゴリを選択→編集すべて選択編集コピーでページ全体を複製できます。フォーラム投稿の冒頭にシステム情報の1ページ目を貼り付ければ、自分のPCスペックを相手に伝えられます。

なぜWindowsがクラッシュするのか?原因究明とトラブルシューティング完全ガイド

DirectX診断ツール ―― システム情報に加え、サウンドとグラフィックスカード情報に特化したログを提供します。スタートメニューでdxdiagと入力して起動し、すべての情報を保存をクリックすればデスクトップに解析結果を保存できます。ドライバー、周辺機器、コントローラー、デコーダーなどの包括的なリストが含まれます。

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HWMonitorログ ―― HWMonitorは電圧・温度をはじめ多彩な計測値を記録した優秀なログを出力します。HWMonitorを開いてFileSave monitoring dataを選択するだけです。

2-4-2. テクニカルサポートフォーラム

質問できる場所 ―― オンラインのサポートフォーラムには有力な選択肢がいくつもあります。TomsHardware、HowToGeek、SuperUser、SevenForums(Windows 7特化)、TenForums(Windows 10特化)などが代表例です。Redditのr/techsupportやMicrosoft公式コミュニティフォーラムなど、知名度は低くても効果的な場所もあります。

これらが有効なのは、使いやすく、回答まで数日(場合によっては数時間)しかかからないからです。膨大な過去質問データベースがあり、自分と似たケースも大抵見つかります。解決済みの質問はSolved(解決済み)タグが付いているのが一般的なので、検索語に「解決済み」を組み合わせると効率的です。

快適なWindowsライフを

PCのクラッシュが完全な故障を意味することはめったにありません。PCはパーツの集合体であり、一つの部品が不調でも万事休すというわけではありません。ハッカー攻撃やウイルスを疑いたくなりますが、実際には大半のクラッシュはドライバーの不整合が原因で、部品交換が必要になることは稀です。

とはいえ、頻繁なシャットダウンは怖いものです。個人や仕事のデータが危険に晒される不安、大切なPC資産が使えなくなる懸念もあるでしょう。しかし、もう恐れる必要はありません。この記事のリソースを活用すれば、誰にも負けないレベルでトラブルシュートし、解決し、質問できるようになるはずです。

あなたは頻繁なシャットダウンに悩んでいませんか? この記事は役立ちましたか? 解決しなかった場合は、どんな症状でしょうか。ぜひコメント欄でお聞かせください。

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