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Microsoft Edgeを高速化する5つの隠しフラグ設定の使い方

Chromeユーザーの多くは、ブラウザの「フラグ(flags)」機能をご存じでしょう。実験的な設定にアクセスでき、正しく設定すればブラウジング体験を大幅に向上させられる便利な機能です。

しかし、Microsoft Edgeにも同じようなフラグメニューが搭載されていることは、意外と知られていません。公式にはほとんど宣伝されておらず、誤った設定変更でシステムが不安定になるリスクがあるため、Microsoftはあえて目立たないようにしているのです。

とはいえ、少しのコツをつかめば、誰でもEdgeのフラグを使いこなせるようになります。Chromeと同様、適切な設定を変更すれば、ブラウジングの快適さが大きく向上するはずです。

それでは、Edgeブラウザをより快適にしてくれる隠し設定を詳しく見ていきましょう。

Edgeでフラグメニューにアクセスする方法

まず、Edgeを起動してアドレスバーに「about:flags」と入力し、Enterキーを押します。

メニューが最初に読み込まれたときは、「開発者向け設定」と「標準プレビュー」の2つのセクションしか表示されません。すべてのフラグ一覧を表示するには、「Ctrl + Shift + D」を押してください。なお、設定変更を反映するにはブラウザの再起動が必要です。

注意: フラグメニューの設定は実験的なもので、主に開発者向けです。そのため、期待どおりに動作しなかったり、予告なく削除されたりする可能性があります。変更は自己責任で行ってください。

1. WebRTCでローカルIPアドレスを隠す

WebRTCは、ピアツーピア(P2P)通信によるリアルタイムの音声・動画通信をウェブサイト上で実現するオープンソースプロジェクトです。標準化はW3C(World Wide Web Consortium)が担当しています。

大まかに言えば、プラグインやサードパーティ製アプリなしで、音声通話、ビデオチャット、P2Pファイル共有などを可能にする技術です。

ただし、一般ユーザー視点では1つ欠点があります。デフォルト設定では、接続相手からあなたのIPアドレスが見えてしまうのです。

この問題は、「開発者向け設定 > WebRTC接続時にローカルIPアドレスを非表示にする」にチェックを入れることで簡単に対処できます。

2. TCP Fast Openを有効化する

TCP Fast OpenはTCPプロトコルの拡張機能です。TCPとは、PC上のアプリケーションがネットワーク接続を確立・維持するためのウェブ標準規格で、やり取りされるデータの信頼性とエラーのない伝送を保証します。

TCP Fast Openは、暗号化されたクッキーを使用することで、TCPの初期ハンドシェイク中にデータ交換を可能にし、接続を高速化します。これにより、従来発生していた遅延をカットできます。

クライアント側とウェブサーバー側の両方がTCP Fast Openに対応していれば、ページの読み込み速度が最大10%程度向上します。報告によっては、改善幅が40%に達するケースもあるとのことです。

恒久的に有効化するには、「診断 > ネットワーク > TCP Fast Openを有効にする」へ移動し、ドロップダウンメニューから「常にオン」を選択します。

3. レンダリングスロットリングでバッテリーを節約

ここからは、JavaScript関連のフラグを2つ紹介します。まず1つ目がレンダリングスロットリングです。JavaScriptは、CSSやHTMLと並ぶウェブデザインの主要言語のひとつで、ウェブページにインタラクティブな動きをもたらす役割を担っています。

便利な反面、アクティブなJavaScriptはバッテリー消耗の大きな原因になります。タブを大量に開きがちで、電源に繋げない環境で作業することが多い人なら、バッテリー残量の減少のかなりの部分がJavaScriptによるものかもしれません。

対策としては、「診断 > JavaScript」にある「レンダリング パイプラインを調整してバッテリー寿命を向上させることを許可する」にチェックを入れましょう。

4. バックグラウンドタブの低電力モード

2つ目のJavaScript関連フラグは、バックグラウンドタブ用の低電力モードです。これを有効にすると、現在表示中のタブのパフォーマンスが向上します。

特に効果的なのは、動作の重いページを扱う場合です。重いJavaScript広告や大量の解析スクリプトを埋め込んだサイトは少なくありません。この設定により、そうしたタブに割り当てられるCPUリソースが制限され、ブラウジング全体の速度向上とバッテリー持ちの改善が期待できます。

有効化するには、「診断 > JavaScript > バックグラウンド タブを低電力モードにすることを許可する」を選択します。

ただし、バックグラウンドで大量の処理を実行する必要があるタブには悪影響が出る可能性があります。たとえば、通知が遅れたり、同期が思うように速く行われなかったりするかもしれません。

5. Microsoft互換性リストを無効化する

世の中には古い技術で作られたウェブサイトが数多く存在し、時々そうしたサイトに出会うこともあります。

基盤となる技術があまりに古い場合、最新のブラウザではコンテンツが正しく表示されません。この問題への対処として、Microsoftは「互換性リスト」を用意しました。リストに登録されたサイトでは、Edgeがコードを自動的に調整してページを表示できるようにします。

しかし、このリストには疑問点もあります。リストはどのくらいの頻度で更新されているのか? 更新済みのページがリストに残ったままになっている場合はどうなるのか? 不必要に互換性リストを使うと、一部のページ要素が正しく表示されないことがあります。

リストを無効化するには、「開発者向け設定 > Microsoft互換性リストを使用する」のチェックを外します。もちろん、読み込めないページに遭遇することはあるかもしれませんが、それほど古いサイトなら、そもそも時間をかける価値はないでしょう。

Edgeのフラグをリセットする方法

設定変更でトラブルが起きたものの、どのフラグが原因かわからない場合は、すべてのフラグをデフォルト状態に戻して最初からやり直すのが最も簡単な解決策です。

リセットは簡単です。アドレスバーに「about:flags」と入力してフラグメニューを開き、ウィンドウ上部の「すべてのフラグを既定値にリセット」ボタンをクリックするだけです。

Edgeのフラグメニューを無効化する方法

最後に、フラグメニュー自体を無効化する方法を紹介します。これにより、他の人が誤ってメニューに入り込み、設定を勝手に変更してしまうのを防げます。

この操作にはレジストリエディターを使用します。誤ったレジストリ設定の変更はシステムの安定性に深刻な影響を及ぼしかねません。操作前に必ずレジストリをバックアップし、正しい値を編集しているか十分に確認してください。

「Windows + R」キーを押し、「regedit」と入力してEnterキーを押します。次に、以下のキーへ移動します:

Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft

「Microsoft」を右クリックし、「新規 > キー」を選択して「MicrosoftEdge」という名前を付けます。続いて「MicrosoftEdge」を右クリックし、再び「新規 > キー」で「Main」というキーを作成します。

「Main」を選択した状態で、画面右側のパネル内を右クリックし、「新規 > DWORD (32ビット) 値」を選択して「PreventAccessToAboutFlagsInMicrosoftEdge」という名前を付けます。値を「1」に設定すれば完了です。

元に戻したい場合は、作成した「PreventAccessToAboutFlagsInMicrosoftEdge」の値を削除してください。

さっそくブラウザを試して、パフォーマンスの向上を実感できるか確認してみてください。キーボードショートカットも合わせてマスターすれば、さらに快適にEdgeを使いこなせます。まだメインブラウザになっていない方も、Microsoft Edgeは独自のメリットを持つ優秀なブラウザです。

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