【保存版】SetupDiagの使い方|Windows 10アップデート失敗の原因を特定して解決する方法
Windows 10のアップデートに失敗すると、本当にストレスを感じます。アップデート作業に費やした時間が無駄になるだけでなく、結局また最初からやり直さなければならないからです。多くの場合、Windows 10はアップデート失敗に関するエラーメッセージを表示してくれますが、運が悪いと何の情報も得られないことがあります。特にWindows 10 Insider Previewを利用している場合は、その傾向が強くなります。
そこで役立つのが、Microsoftが提供する無料ツール「SetupDiag」です。SetupDiagは、アップグレードやアップデートが完了しなかった原因を分析するために設計されています。この記事では、SetupDiagを使ってWindows 10のアップグレード・アップデートがうまくいかない理由を突き止める方法を、手順を追って解説します。
SetupDiagとは?できることを解説
SetupDiagは、Windowsセットアップのログファイルを解析し、Windows Updateが失敗した原因を特定するツールです。Windowsアップデートの既知の問題と照合するためのルールがあらかじめ組み込まれており、執筆時点で53個のルールを搭載しています。SetupDiagを実行すると、Windowsアップデートのログをこれらのルールと突き合わせて照合し、解析結果をログファイルとして出力します。このログを確認すれば、問題の原因を把握できます。
なお、今後のバージョンアップによって、搭載されるルールはさらに追加されていく予定です。
1. SetupDiagを実行するための事前準備
「システムの準備」と聞くと大げさに感じますが、実際に必要なのは.NET Framework 4.6がインストールされていることを確認し、SetupDiagをダウンロードすることだけです。
まず、システムにインストールされている.NET Frameworkのバージョンを確認しましょう。Windowsキー + Xを押して「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。メニューに「コマンドプロンプト」が表示されずPowerShellに置き換えられている場合は、スタートメニューの検索バーに「command」と入力し、上位に表示された結果を右クリックして「管理者として実行」を選択してください。
次に、以下のコマンドをコピーしてコマンドプロンプトに貼り付け、実行します。
reg query "HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Net Framework Setup\NDP\v4" /s
このコマンドは、インストール済みの.NET Framework Version 4系の一覧を表示します。「v4.6.xxxxx」という表記が見つかれば準備完了です。見つからない場合は、Microsoftの.NET Framework 4.6ダウンロードページにアクセスし、ファイルをダウンロードしてインストールしてください。
ダウンロード: .NET Framework 4.6(Windows向け・無料)
続いて、SetupDiag本体をダウンロードします。
ダウンロード: SetupDiag(Windows向け・無料)
2. SetupDiagを初めて実行する
スタートメニューの検索バーに「SetupDiag」と入力し、表示された結果を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
SetupDiagはすぐに動き出し、組み込まれた各ルールを順番にチェックしながらWindowsログとの照合を進めます。解析が完了すると、SetupDiagは自動的に終了します。
3. SetupDiagのログファイルを解析する
デフォルト設定では、SetupDiagは実行した場所と同じフォルダ内に基本的なログファイルを作成します。たとえばC:/SetupDiagから実行した場合、Cドライブ直下にログファイルが生成されます。このログファイルには、Windowsアップデート失敗に関する情報が記録されています。
「SetupDiagResults.log」を探して、お好みのテキストエディタで開いてください。ログには、解析中に検出された問題の一覧が表示されます。以下は、筆者のノートPCで発生したWindows 10 Insider Previewアップデートの問題に関するログの例です。
ログの前半には、PCの製造元、ホストOSのアーキテクチャ、BIOSバージョンといったシステム情報が表示されます。さらに、現在使用中のWindows 10のバージョンと、アップデートでインストールしようとしたバージョンも確認できます。
その下に、検出された問題の一覧が並びます。筆者の場合、Intel Audio Displayドライバが問題として検出されましたが、Windows 10アップデートのインストールには影響しないものでした。
Windows 10アップデートで問題が発生しており、それがいずれかのルールに該当する場合は、ここに詳細が表示されます。SetupDiagのログはかなり細かい情報まで提供してくれるのが特徴です。筆者の場合、「Intel Audio Displayドライバを手動でアンインストールしてから、アップデートを再試行せよ」というアドバイスが表示されました。ただし、常に具体的な対処法が提示されるとは限りません。
具体的な修正案がない場合は、SetupDiagのログ情報をもとにインターネットで調べるか、SetupDiagが提示しているリンク先を参照しましょう。
SetupDiagで問題が診断できないときの対処法
SetupDiagでWindows 10アップデートの問題が診断できなかった場合、もう手詰まり…と思ったあなた、ご安心ください!実は、Windows 10がアップデートできない原因を調べる方法は他にもいくつかあります。
まず試したいのが「Windows Updateトラブルシューティングツール」です。
スタートメニューの検索バーに「windows update」と入力し、「Windows Updateの問題を見つけて修復する」を選択します。トラブルシューティングツールが開いたら「次へ」を選択し、処理が完了するのを待ちましょう。その後、提案された修復を適用してください。
さらに、Windows Updateの問題を解決するために試せる簡単なステップが他にも4つ用意されています。
Windows 10のアップデート体制は以前より大幅に進化
Windows 10は2015年7月に登場しましたが、そのアップデートプロセスは今でも多くのユーザーにとって悩みの種です。
Microsoftはアップデートプロセスを一元管理し、個別のアップデートを選んで適用する選択肢を廃止しました。さらに、Windows 10アップデートは最悪のタイミングで繰り返し通知されるという悪評もありました。加えて、まったく動作しないアップデートや、テスターと開発チームがリリース前に潰しておくべきバグを抱えたアップデートも存在しました。
しかし近年、MicrosoftのWindows Updateに対する姿勢は軟化傾向にあります。2018年7月には、機械学習アルゴリズムを使ってシステムをアップデートする最適なタイミングを判断する方針を発表。そして2019年5月には、Windows Updateの主導権をユーザーの手に取り戻す方向へと転換しました。Windows 10 May 2019 Update以降では、ユーザー自身がアップデートを開始するタイミングを選択できるようになっています。
さらに嬉しいことに、Windows 10 Homeユーザーも最大35日間アップデートを一時停止できるようになりました。これは従来、Windows 10 Proユーザー限定の機能でした。
Windows Updateの管理にまだ慣れていないという方は、Windows 10でWindows Updateを管理・制御する方法をぜひチェックしてみてください。
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