【C言語】getsやputsでアロー演算子(->)が使えないのはなぜ?未初期化ポインタの落とし穴と正しい書き方
未初期化のポインタに対して、直接ユーザー入力を読み込むことはできません。ポインタはあくまで「メモリ上のアドレスを格納する変数」であり、どこも指していない状態のまま -> 演算子でメンバにアクセスしようとすると、未定義動作となりプログラムがクラッシュする可能性があります。
正しい手順は次のとおりです。まず構造体型の実体となる変数を宣言し、その変数のアドレスをポインタに代入します。こうしてポインタが有効なメモリ領域を指すようになって初めて、アロー演算子を使って構造体のメンバに安全にアクセスできるようになります。
コード例
#include <stdio.h>
struct example {
char name[20];
};
main() {
struct example *ptr; /* ポインタの宣言(まだどこも指していない) */
struct example e; /* 構造体の実体を確保 */
puts("enter name");
gets(e.name); /* 実体のメンバに入力を受け取る */
ptr = &e; /* 実体のアドレスをポインタに代入 */
puts(ptr->name); /* アロー演算子でメンバを出力 */
}
ポイント解説
struct example *ptr;の時点では、ptrは不定のアドレスを持つ「未初期化」の状態です。- ここで
gets(ptr->name)としてしまうと、無効なアドレスへの書き込みとなり、動作は一切保証されません。 ptr = &e;で有効な構造体変数eのアドレスを代入してからアクセスするのが正しい流れです。
実行結果
上記コードを実行すると、典型的には次のような出力になります。
enter name Disha ← キーボードから入力した名前 Disha ← ptr->name の内容が出力される
補足:gets() を使う際の注意点
gets() は入力サイズの制限ができずバッファオーバーフローの危険があるため、C11規格で標準ライブラリから削除されました。実際の開発では、次のように fgets() を使うことが強く推奨されます。
fgets(e.name, sizeof(e.name), stdin);
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