C#のQueueクラスとは?FIFOコレクションの基本と主要メソッドを解説
C#で先入れ先出し(FIFO:First-In First-Out)方式のコレクションを扱うには、Queueクラスを使用します。FIFOとは、最初に追加した要素が最初に取り出されるという仕組みで、タスク管理や処理の順番待ちなどに適したデータ構造です。
キューに要素を追加する操作を「エンキュー(Enqueue)」、キューから要素を取り出す操作を「デキュー(Dequeue)」と呼びます。
Queueクラスの主なメソッド
| No. | メソッドと説明 |
|---|---|
| 1 | public virtual void Clear(); キューからすべての要素を削除します。 |
| 2 | public virtual bool Contains(object obj); 指定した要素がキュー内に存在するかどうかを判定します。 |
| 3 | public virtual object Dequeue(); キューの先頭にあるオブジェクトを削除し、そのオブジェクトを返します。 |
| 4 | public virtual void Enqueue(object obj); キューの末尾にオブジェクトを追加します。 |
| 5 | public virtual object[] ToArray(); キューの内容を新しい配列にコピーします。 |
それでは、Queueクラスにおけるエンキューとデキューの実際の使い方を、サンプルコードで確認してみましょう。
サンプルコード
using System;
using System.Collections;
namespace Demo {
class Program {
static void Main(string[] args) {
Queue q = new Queue();
// 要素を追加(エンキュー)
q.Enqueue('A');
q.Enqueue('B');
q.Enqueue('C');
q.Enqueue('D');
Console.WriteLine("現在のキュー:");
foreach (char c in q) Console.Write(c + " ");
Console.WriteLine();
// さらに要素を追加
q.Enqueue('E');
q.Enqueue('F');
q.Enqueue('G');
q.Enqueue('H');
Console.WriteLine("現在のキュー:");
foreach (char c in q) Console.Write(c + " ");
Console.WriteLine();
// 要素を取り出す(デキュー)
Console.WriteLine("いくつかの値を削除します");
char ch = (char)q.Dequeue();
Console.WriteLine("削除された値: {0}", ch);
ch = (char)q.Dequeue();
Console.WriteLine("削除された値: {0}", ch);
Console.ReadKey();
}
}
}実行結果
現在のキュー: A B C D 現在のキュー: A B C D E F G H いくつかの値を削除します 削除された値: A 削除された値: B
コードの解説
まず、Enqueueメソッドを使ってキューに要素を追加しています。追加した順番どおりに A、B、C、D が格納されます。
Queue q = new Queue();
q.Enqueue('A');
q.Enqueue('B');
q.Enqueue('C');
q.Enqueue('D');次に、Dequeueメソッドを使うと、キューの先頭(最初に追加した要素)から順に取り出されます。実行結果を見ると、最初に追加した「A」「B」の順番で削除されていることがわかります。これがFIFO(先入れ先出し)の動作です。
char ch = (char)q.Dequeue();
Console.WriteLine("削除された値: {0}", ch);補足:ジェネリック版のQueue<T>について
上記の例では非ジェネリックな System.Collections.Queue を使用していますが、現代のC#では型安全な System.Collections.Generic.Queue<T> の使用が推奨されています。Queue<char> のように型を指定すれば、ボックス化・アンボックス化のオーバーヘッドがなくなり、キャストも不要になるため、パフォーマンスと可読性の両面でメリットがあります。
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