ObjectRocketでPostgresのバックアップを復元する方法【PITR活用ガイド】
2020年2月6日にObjectRocket.com/blogにて公開された記事です。
はじめに
データベース管理業務において、定期的なバックアップの取得と復元は欠かせない重要なタスクです。ObjectRocketでは、すべてのデータベース製品に対して、毎日のバックアップ(保持期間2週間)がデフォルトで有効になっており、特別な設定なしで利用できます。
さらに、ObjectRocketのPostgreSQL(Postgres)サービスでは、Write Ahead Log(WAL)アーカイブ機能が標準搭載されており、保持期間内の任意の時点への復元(ポイントインタイムリカバリ:PITR)が可能です。
本記事では、ObjectRocket上のPostgresでポイントインタイムリカバリ(PITR)を実行する具体的な手順を解説します。

手間のかからない自動バックアップ
バックアップ処理は完全に自動化されているため、ユーザー側で何か操作を行う必要はありません。すべてのインスタンス料金に日次バックアップが含まれており、常に直近2週間分のバックアップが保持されます。ダッシュボードやユーザーインターフェース(UI)から、バックアップの実行時刻や過去のステータスを簡単に確認できます。

複数の復元オプション
障害やトラブル発生時にバックアップから復元したい場合、以下の3つの復元ポイントから選択できます。
- 保存されている最新のWAL更新時点
- 特定のベースバックアップ
- 特定の時刻(ポイントインタイム)
いずれの場合も、データは新しいPostgresインスタンスへ復元されます。このとき、新しいインスタンスのストレージ容量は、元のインスタンスと同等以上である必要があります。このプロセスは「データベースフォーク」とも呼ばれ、データを新しい独立したインスタンスに復元するため、旧インスタンスと新インスタンスの両方が、どちらかを削除するまで稼働し続けます。
現在、復元操作はAPI経由でのみ提供されています。APIを直接ご利用いただくことも可能ですが、サポートチームによるご案内も受け付けています。UIへの復元機能の追加も近い将来予定しています。
最新時点への復元
ここでは、毎分タイムスタンプとシーケンス番号を記録するシンプルなデータベースを使用し、どこまで復元されたかを確認できるようにします。
次の画像のデータベースでは、最後のタイムスタンプが16:00:58(UTC)になっていることがわかります。

このデータベースを最新状態まで復元するには、新規インスタンス作成のAPIコールに、ソースインスタンスのIDを指定します。

復元が完了したら、インスタンスに接続して最後のタイムスタンプを確認します。

ご覧のとおり、すべてのデータが存在しており、新しいPostgresインスタンスはソースインスタンスと完全に同期しています。
このシナリオは、現在のデータからテスト用データベースを作成し、元のデータに影響を与えるリスクなく新機能を検証したい場合にも非常に役立ちます。
特定のバックアップへの復元
ベースバックアップから復元するには、まず対象となるバックアップを選択します。バックアップ一覧を表示すると、各バックアップに一意のIDが割り当てられているのがわかります。次の画像では、15:36:15(UTC)に取得されたバックアップを確認できます。

このバックアップの正確な時点に復元するには、インスタンス作成コールにバックアップIDを追加します。

インスタンスのロードが完了すると、15:36:15より前のデータとタイムスタンプが含まれていることが確認できます。

特定の時刻への復元
復元したい時刻を指定する場合は、ソースインスタンスIDと復元先の時刻をAPIコールに指定します。

ここでは15:53:00への復元を試みます。復元完了後、その時刻までのデータのみが存在していることがわかります。

前述の画像を見返すと、15:53:00の直後(約0.8秒後)にもう一件のタイムスタンプが記録されていたことに気づくかもしれません。そのため、このレコードは今回の復元には含まれません。PITRを活用すれば、きわめて細かい粒度でデータベースの特定の時点と状態を狙って復元できるのです。
まとめ
以上で紹介したデータベース復元機能は、すべてご利用いただけます。今後もさらなる機能や拡張を追加していく予定です。最新情報は随時お知らせしますので、ご要望があればぜひお聞かせください。
Rackspace DBA Servicesの詳細についても、ぜひご確認ください。
フィードバックタブからコメントや質問をお寄せください。私たちとの対話もいつでも歓迎します。
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