iPhoneを高速充電するために知っておくべきことすべて
iPhoneは、多くのハイエンドAndroidスマートフォンのような超高速の有線・ワイヤレス充電には対応していません。iPhoneの有線充電の最大出力は20Wまでで、最大120Wでの充電が可能なAndroid端末と比べると控えめな数字です。しかし、スペック上の数字ほど劣っているわけではありません。対応した充電器を使えば、バッテリー残量ゼロの状態から30分で50%まで充電できます。
ただし、iPhoneを高速充電するには、事前に知っておくべき注意点がいくつかあります。
現在AppleはiPhoneに電源アダプタを同梱していないため、高速充電環境を整えるのは少し手間がかかります。さらに、かつて同梱されていた旧型の充電器では高速充電自体が行えません。充電方法を確認する前に、まず自分のiPhoneが高速充電に対応しているかどうかをチェックしましょう。
高速充電に対応しているiPhoneモデル
Appleのサポートページによると、対応機種では互換性のある充電器を使用することで、30分でバッテリーを0%から50%まで充電できます。Appleが初めて高速充電に対応させたのは2017年発売のiPhone XとiPhone 8からです。
以下のiPhoneモデルが高速充電に対応しています。
- iPhone 8 / 8 Plus
- iPhone X
- iPhone XS / XS Max
- iPhone XR
- iPhone 11 / 11 Pro / 11 Pro Max
- iPhone 12 / 12 mini / 12 Pro / 12 Pro Max
- iPhone 13 / 13 mini / 13 Pro / 13 Pro Max
iPhoneを高速充電する方法
上記のiPhoneを高速充電するには、Power Delivery(PD)に対応したUSB-C電源アダプタが必要です。iPhone 8やiPhone Xが登場した当時は、こうした充電器を見つけるのが難しいこともありましたが、USB-Cの普及により、今では簡単に入手できるようになっています。
なお、iPhone 11以前のモデルであれば18Wの電源アダプタで高速充電が可能です。iPhone 12およびiPhone 13シリーズには20WのUSB-Cアダプタが必要で、特にiPhone 13シリーズは30Wアダプタを使うことで、わずかに高い充電速度を得られます。
嬉しいことに、このUSB-C充電器はMacBook、Nintendo Switch、GoProなど、ほかのデバイスの充電にも使い回せます。逆に、MacBookに付属するUSB-C電源アダプタを使ってiPhoneを高速充電することも可能です。コンパクトながら高出力なGaN(窒化ガリウム)採用のUSB-C充電器を選べば、持ち運びにも便利でおすすめです。
また、USB-C電源アダプタに加えて、「USB-C – Lightningケーブル」も必要です。iPhone 12とiPhone 13にはこのケーブルが同梱されていますが、それ以前のモデルにはUSB-A – Lightningケーブルが付属しており、こちらでは高速充電できません。
そのため、高速充電したい場合は、USB-Cアダプタに加えてUSB-C – Lightningケーブルを別途購入する必要があります。新しいアダプタやケーブルの購入を避けたい方は、iPhoneを少しでも速く充電するためのコツを試してみてください。
なお、Lightningポートを廃止してUSB-Cを採用したiPhone 15以降のモデルでは、USB-C – USB-Cケーブルを使用します。
iPhone 12とiPhone 13シリーズは、最大15Wの高速ワイヤレス充電にも対応しています。ただしそのためにはMagSafeワイヤレス充電器が必要で、一般的なQi規格のワイヤレス充電器では最大7.5Wまでしか充電できません。それ以前のiPhoneはワイヤレス高速充電に非対応で、ワイヤレス充電は7.5Wが上限となっています。
高速充電中にiPhoneが多少温かくなることがありますが、心配はいりません。これは正常な動作です。
iPhoneの高速充電にはいくつかの制限がある
高速充電の効果を実感できるのは、主にバッテリー残量が少ない、あるいはほぼ空の状態です。前述のとおり、iPhoneは30分で0%から50%まで充電できますが、それ以降は充電速度が徐々に低下していきます。
バッテリー残量が約85%に達すると、iPhoneはトリクル充電(緩やかな充電)へと切り替わり、ここから100%まで満充電するにはかなりの時間がかかります。これはバッテリーへの負担を減らし、寿命を延ばすための仕組みなので、安心してください。
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