Excelの3D参照とは?基本の使い方と2つの実践的な活用例を解説
このチュートリアルでは、Excelにおける3D参照(3-D参照)とは何か、そしてその使い方について詳しく解説します。さらに、複数のワークシートにまたがるデータをまとめる3D数式の作成方法も学べます。3D参照は「多次元参照」とも呼ばれ、Excelが持つセル参照機能の中でも特に強力な属性のひとつです。本記事では、概念をわかりやすく理解していただくために、3D参照の2つの具体的な使用例をご紹介します。
練習用ワークブックは記事内のリンクからダウンロードできます。
Excelの3D参照とは?
Excelの3D参照とは、複数のワークシート上にある同じセルまたは同じセル範囲を参照する機能のことです。同じ構造を持つ複数のワークシートからデータを集計・統合する際に、シンプルかつ迅速に処理できる便利な手法です。Excel標準の「統合(Consolidate)」機能を使わなくても、3D参照だけで同様の作業を実現できます。
Excelで3D参照を作成する方法
複数のワークシートにまたがる3D参照を作成するには、以下の汎用的な数式を使用します。
=関数名(先頭シート:末尾シート!セル)
または、
=関数名(先頭シート:末尾シート!範囲)
この記事では、上記の数式を次のデータセットに適用して解説を進めます。このデータセットには、2019年・2020年・2021年の3年分の営業担当者別売上データが含まれています。

ここでは、3D参照の数式を使って、各営業担当者の3年間の売上合計額を、「Total」という名前の別シートで計算します。

Excelで3D参照を活用する2つの方法
1. 3D参照を使って複数シートから合計値を計算する
最初の例では、「Total」という新しいシートで、3年分の売上合計額を計算する方法を見ていきましょう。以下の手順に従って操作してください。
手順:
- まず、「Total」シートを開きます。
- 次に、セルC5を選択します。
- そのセルに、以下の数式を入力します。
=SUM('2019:2021'!C5)

- Enterキーを押します。
- これで、セルC5には、2019年から2021年までのすべてのワークシートのセルC5の合計値が表示されます。
- 続いて、フィルハンドルをセルC5からC8までドラッグします。
- 最後に、下の画像のような結果が得られます。

2. 3D参照を使ってグラフを作成する
2つ目の方法では、3D参照を利用してExcelでグラフを作成する手順を紹介します。下の画像には売上データのデータセットがあります。このデータセットを参照元として、別のワークシートにグラフを作成していきます。

それでは、参照を使ってグラフを作成する手順を見ていきましょう。
手順:
- まず、「Chart」という名前の新しい空白シートを開きます。
- 次に、挿入タブに移動します。
- 「縦棒グラフまたは横棒グラフの挿入」のドロップダウンをクリックします。
- ドロップダウンメニューから、横棒グラフのオプションを選択します。

- この操作により、空白のグラフが挿入されます。
- 続いて、空白のグラフを右クリックし、「データの選択」オプションをクリックします。

- すると、「データソースの選択」というダイアログボックスが開きます。
- 次に、参照元となる「Data」ワークシートに移動し、そのシートからセル範囲(B4:C8)を選択します。
- OKをクリックします。

- 最後に、下の画像のように目的のグラフが完成します。

既存の3Dセル参照に新しいシートを追加する方法
ここまでで、Excelの3D参照が複数のワークシートを一度に包含していることをご理解いただけたと思います。では、既存の参照範囲に新しいExcelシートを追加したい場合はどうすればよいのでしょうか。このセクションでは、既存のセル参照に新しいシートを組み込む方法を解説します。以下の手順に従ってください。
手順:
- まず、最後のシートの後ろに新しいシートを追加します。

- 次に、「Total」シートに移動します。
- セルC5を選択し、以前の数式を以下のように修正します。
=SUM('2019:2022'!C5)

- Enterキーを押します。
- これで、セルC5には、2019年から2022年までのすべてのワークシートのセルC5の合計値が表示されます。
- 続いて、フィルハンドルをセルC5からC8までドラッグします。
- 最後に、下の画像のような結果が得られます。

注意点:
- 参照範囲の先頭にシートを追加した場合は、参照数式の最初の引数を修正する必要があります。
- 一方、2つの参照シートの間にシートを追加・削除した場合は、参照数式は自動的に更新されます。
覚えておきたいポイント
- すべてのワークシートで、同じ種類・同じレイアウトのデータを使用する必要があります。
- ワークシートを移動または削除しても、Excelは正確なセル範囲へのリンクを維持できます。
- 参照対象のワークシートの間に新しいワークシートを追加すると、計算結果も自動的に変わります。
まとめ
このチュートリアルでは、Excelの3D参照とは何かを詳しく解説しました。記事に含まれる練習用ワークブックをダウンロードして、ぜひ実際にスキルを試してみてください。ご不明な点がある場合は、下のコメント欄からお気軽にお問い合わせください。できるだけ早く回答いたします。今後も、より革新的なMicrosoft Excelの活用術にご期待ください。
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