Excelでアクティブなワークシートのスペルチェックを実行する3つの方法
Excelのワークシートで作業をしていると、スペルチェックが必要になる場面は少なくありません。この記事では、Excelのアクティブなワークシートに対してスペルチェックを実行する方法を詳しく解説します。どの方法もとても簡単なので、ぜひ参考にしてください。アクティブなワークシートだけでなく、複数のシートやブック全体のシートを対象にする手順も併せてご紹介します。
Excelでアクティブなワークシートのスペルチェックを行う3つの方法
解説には、製品名・単価・売上合計を含むサンプルデータを使用します。このデータセットには、意図的に3つの誤字が含まれています。これらをスペルチェック機能で見つけ出し、正しい表記に修正していきましょう。
方法1:校閲タブからスペルチェックを実行する
1-1. アクティブなワークシート内の範囲または複数セルをチェックする
ワークシート内の複数のセルをまとめてスペルチェックしたい場合は、以下の手順に従ってください。
手順:
- まず、スペルチェックを実行したいセル範囲を選択します。
- 次に、校閲タブを開き、スペル チェックをクリックします。
- ショートカットキーのF7キーを押しても、スペル チェックダイアログボックスを開くことができます。
- スペル チェックを選択すると、スペルチェッカーの画面が表示されます。辞書の言語ドロップダウンから、任意の言語を選択できます。
- この画面には、無視や変更といったボタンも用意されています。
- 候補欄には、誤った単語に関連する語句が表示されます。通常、最も関連性の高い候補が先頭に並びます。
- 正しいと思われる単語を選択し、変更ボタンをクリックしましょう。
- 変更を選択すると、誤記だった「Clener」が「Cleaner」に修正されます。
- その後も同じ画面が次の該当セルに対して表示されます。
- この操作を繰り返すことで、選択したすべてのセルのスペルを確認できます。
- なお、この画面が表示されるのは、誤字が含まれるセルのみです。
- 選択範囲全体のチェックが完了すると、以下のようなメッセージが表示されます。
- OKをクリックして続行しましょう。
- 最終的に、スペルチェック後の結果は下の画像のようになります。
1-2. ワークシート全体をチェックする
ワークシート全体を対象にスペルチェックを行う場合は、以下の手順を実行します。
手順:
- まず、データセット以外の任意のセル(空白セルなど)を選択します。
- 次に、校閲タブのスペル チェックを選択します。
- または、ショートカットキーのF7キーを押しても構いません。
- すると、すぐに以下のようなダイアログボックスが表示されます。
- スペルチェックを続けるには、はいをクリックしてください。
- はいをクリックすると、先ほどと同じスペルチェッカーの画面が開きます。
- 誤字をすべて修正すると、メッセージボックスが表示されます。
- OKをクリックして進みましょう。
- 最終的な結果は、下の画像のようになります。
1-3. 複数のワークシートをチェックする
Excelでは、複数のワークシートをまとめてスペルチェックすることも可能です。その場合は、以下の手順に従ってください。
手順:
- まず、Ctrlキーを押しながら、チェックしたいシートのタブを順番にクリックして選択します。
- 続いて、スペルチェックを実行したいセル範囲を選択します。
- その後、F7キーを押してスペルチェックを開始します。
- 適切な候補を選び、変更をクリックして正しい表記に置き換えましょう。
- すべての誤字を修正すると、メッセージボックスが表示されます。
- OKをクリックして続行します。
- 最後に、下の画像のような結果が得られます。
1-4. ブック内のすべてのワークシートをチェックする
ブック内の全ワークシートを一括でスペルチェックしたい場合は、以下の手順を実行してください。
手順:
- ブック内のすべてのシートを選択するには、任意のシートタブ上でマウスを右クリックします。
- 表示されたメニューから、すべてのシートを選択をクリックします。
- これでブック内の全ワークシートが選択されました。あとは、前述の方法と同じ手順でスペルチェックを実行するだけです。
1-5. 数式バー内のテキストをチェックする
セルに数式が含まれている場合、Excelはそのセルのスペルチェックを行いません。そこで、数式バーから直接テキストを選択してチェックする必要があります。数式内のスペルを確認する手順を見ていきましょう。
手順:
- まず、数式バー内のチェックしたい単語を選択します。
- 単語を選択した状態でF7キーを押すか、校閲タブのスペル チェックを選択します。
- スペル チェックの画面が開きます。
- 適切な候補を選んで変更をクリックしましょう。
- チェックが完了すると、メッセージボックスが表示されます。
- OKをクリックして進みます。
- これで、数式バー内の表記が正しいものに修正されているはずです。
方法2:オートコレクト機能でスペルミスを自動修正する
「shouldn't」や「wouldn't」、「couldn't」などを入力する際、うっかりタイプミスをしてしまうことはよくあります。こうしたミスを防ぐには、オートコレクト機能が便利です。設定手順を確認してみましょう。
手順:
- まず、ファイルタブをクリックします。
- 次に、オプションを選択すると、Excel のオプション画面が開きます。
- 続いて、文章校正を選択し、オートコレクトのオプションをクリックします。
- オートコレクト画面で、オートコレクトタブ内の各項目にチェックを入れます。
- 最後にOKをクリックして設定を保存しましょう。
注意: オートコレクト機能ですべての単語を正しく変換できるわけではありません。この機能が有効になるのは、置換する文字列と結果の文字列のリストに登録済みの誤字のみです。登録内容は、オートコレクト画面の一覧で確認できます。
- それでは、シートに戻って「wo'nt」と入力してみましょう。
- Enterキーを押すと、正しい表記に自動的に変換されます。
- 同様に、「woudln't」と入力してみてください。
- Enterキーを押すと、正しいスペルの単語に修正されていることがわかります。
方法3:Excel VBAでアクティブなワークシートのスペルチェックを実行する
Excelでは、VBA(Visual Basic for Applications)を使ってアクティブなワークシートのスペルチェックを実行することもできます。ここでは、いくつかのVBAコード例をご紹介します。
3-1. アクティブなワークシートをチェックする
まずは、VBAでアクティブなワークシートのスペルチェックを行う方法です。マクロの実装手順を見ていきましょう。
手順:
- まず、開発タブを開き、Visual Basicを選択します。Visual Basicエディターが起動します。
- ショートカットキーのAlt+F11でも同じ画面を開けます。
- 次に、Visual Basicエディターで挿入 >> 標準モジュールを選択します。モジュールウィンドウが開きます。
- モジュールウィンドウに、以下のコードを入力します。
Sub Spell_Check()
ActiveSheet.Cells.CheckSpelling
End Sub
- コードを入力したら、Ctrl+Sで保存します。
- F5キーを押すとコードを実行できます。
- あるいは、開発タブからマクロを選択しても構いません。
- マクロ画面で目的のコードを選択し、実行をクリックします。
- コードを実行すると、スペル チェックの画面が表示されます。
- 方法1-1と同じように、変更をクリックして修正しましょう。
- 最終的に、下の画像のような結果が得られます。
3-2. ブックを閉じる前にチェックする
VBAを使えば、ブックを閉じるタイミングで自動的にスペルチェックを実行することもできます。実装手順は以下の通りです。
手順:
- まず、Alt+F11を押してVisual Basicエディターを開きます。
- 次に、Microsoft Excel Objectsセクション内のThisWorkbookをダブルクリックします。コードウィンドウが開きます。
- コードウィンドウに、以下のコードを入力します。
Private Sub Workbook_BeforeClose(Cancel As Boolean)
Sheet9.Cells.CheckSpelling
End Sub
ここでSheet9は、ブックを閉じる前にスペルチェックを実行したいシートの名前です。実際の環境に合わせて書き換えてください。
- Ctrl+Sでコードを保存します。
- この状態でブックの閉じるアイコンをクリックすると、スペル チェックの画面が表示されます。
- 変更をクリックして、正しい表記を適用しましょう。
- すべての誤字を修正すると、メッセージボックスが表示されます。
- 保存をクリックして続行します。
- 最後に、ブックを再度開くと、Sheet9の表記が正しく修正されていることが確認できます。
3-3. 表示中のシートだけをチェックする
ブックの中には、表示中のシートと非表示のシートが混在している場合があります。表示中のシートのみを対象にスペルチェックを行いたいときは、以下の手順に従ってください。
手順:
- まず、開発タブからVisual Basicエディターを開きます。
- 次に、挿入 >> 標準モジュールを選択します。
- モジュールウィンドウに、以下のコードを入力します。
Sub Check_Spell_in_Visible_Sheets()
For Each WS In ActiveWorkbook.Worksheets
If WS.Visible = True Then
WS.Activate
WS.CheckSpelling
End If
Next WS
End Sub
- コードを入力したら、Ctrl+Sで保存します。
- F5キーを押して実行しましょう。
- すると、Excelがブックの最初のシートから順にスペルチェックを開始します。
- あとは、方法1-1と同じ手順で修正を進めれば、目的の結果が得られます。
3-4. 表示中と非表示の両方のシートをチェックする
- 表示中と非表示の両方のシートを対象にスペルチェックしたい場合も、方法3-3と同じ手順で進めます。
- ただし、モジュールウィンドウには代わりに以下のコードを入力してください。
Sub SpellCheckAllSheets()
For Each WS In ActiveWorkbook.Worksheets
WS.CheckSpelling
Next WS
End Sub
3-5. 誤字を含むセルをハイライト表示する
- データセット内の誤字を含むセルを色で強調表示したい場合も、方法3-3と同じ手順で進めます。
- その際、モジュールウィンドウには以下のコードを入力してください。
Sub Highlight_Misspelled_Words()
For Each Clr In ActiveSheet.UsedRange
If Not Application.CheckSpelling(Word:=Clr.Text) Then _
Clr.Interior.ColorIndex = 22
Next Clr
End Sub
- コードを実行すると、下の画像のように誤字を含むセルがハイライト表示されます。
【解決】Excelでスペルチェックが動作しないときの対処法
まれに、Excelでスペルチェックが正常に動作しないことがあります。原因はいくつか考えられますので、主なケースと解決策をご紹介します。
原因1:スペル チェックボタンが無効になっている
Excelのシートが保護されていると、スペル チェックボタンがグレー表示になって押せないことがあります。
この場合は、校閲タブを開き、シート保護の解除をクリックすれば解決します。
原因2:数式が入力されたセルがある
セルに数式が含まれていると、そのセルのスペルチェックは実行されません。対処法としては、数式バーから直接テキストを選択してチェックします。詳細は方法1-5で解説しています。
原因3:一部のセルでしかスペルチェックが働かない
スペルチェックが一部のセル(アクティブなセル)でしか実行されない場合は、セル編集モードになっている可能性があります。
Enterキーを押して編集モードを解除すれば、すべてのセルに対してスペルチェックができるようになります。
まとめ
ご覧いただいたように、Excelでのスペルチェックは非常にシンプルで、複雑な手順は一切必要ありません。簡単で手軽に実行できるのが魅力です。この記事では、Excelのアクティブなワークシートでスペルチェックを実行する3つの方法をご紹介しました。さらに、トラブルシューティングのヒントもお届けしています。スキルを試したい方は、ぜひ練習用ファイルをダウンロードして実際に操作してみてください。このような記事をもっと読みたい方は、ExcelDemyのウェブサイトもぜひご覧ください。ご質問やご意見がありましたら、下のコメント欄でお気軽にお知らせください。
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