ExcelのYEARFRAC関数の使い方|2つの日付の正確な差を計算する方法
Excelで日付同士を引き算する場合、結果として得られるのは日数・月数・年数のいずれかひとつだけで、複合的な数値を一度に求めることはできません。
そこで便利なのが、MicrosoftがExcelに標準搭載しているYEARFRAC関数です。この関数を使えば、ワークシート上の2つの日付の差を正確に求めることができます。この記事では、Excelで2つの日付の間の期間を精密に計算する方法を解説します。
ExcelでYEARFRAC関数を使う方法
YEARFRAC関数を使うと、2つの日付の正確な差を計算できます。他の方法では整数の結果しか返りませんが、この関数は小数点以下の値を返すため、1年未満の端数も表現できるのが大きな特徴です。
ただし、YEARFRAC関数は他の多くの関数に比べて、やや専門的な知識が必要です。基本的な書式は以下のとおりです。
=YEARFRAC(開始日, 終了日, 基準)
開始日は最初の日付、終了日は2つ目の日付、基準は計算結果を返す際にExcelが適用する前提条件(1か月・1年の長さの基準)を指定します。YEARFRAC関数を使う際に特に注意が必要なのが、この基準引数です。
例えば、以下のようなExcelワークシートがあり、A1とA2に入力された2つの日付の正確な差を計算したいとします。
小数点以下2桁に丸めると、YEARFRAC関数は3.16年という結果を返しました。しかし、この式では基準引数を指定していないため、Excelは「毎月ちょうど30日、1年は360日」という前提で計算を行っています。
基準引数には5つの値を指定でき、それぞれ1年の長さに関する異なる前提に対応しています。
ヘルプドキュメントによると、基準引数を省略するか0を指定すると、Excelは米国NASD基準(30日月・360日年)を適用します。
一見奇妙に思えるかもしれませんが、実は多くの財務計算はこの前提のもとで行われています。基準引数に指定できる値は以下のとおりです。
0 – 米国NASD基準(月30日/年360日)
1 – 実際の日数(月の実日数/年の実日数)
2 – 月は実日数/年は360日
3 – 月は実日数/年は365日
4 – 欧州基準(月30日/年360日)
2つの日付間で最も正確な結果を返すのは、基準引数に1を指定した場合です。以下は、それぞれの値を指定した場合の計算結果です。
基準引数の値には奇妙に思えるものもありますが、1か月や1年の長さに関するさまざまな前提の組み合わせは、経済学、金融、オペレーションマネジメントなどの分野で実際に使われています。
日数の異なる月(2月と3月など)や日数の異なる年(うるう年と平年など)の間でも比較可能性を保つために、これらの専門分野では一般の人が思いつかないような前提を採用することが多いのです。
特に金融業界では、基準引数で提供される前提を利用して、異なる複利計算シナリオに基づくAPR(年利)やAPY(実効年利回り)を計算する際に役立ちます。利息は連続的、日次、週次、月次、年次、さらには複数年にわたって計算されることがあります。
YEARFRAC関数に組み込まれた前提条件を活用すれば、計算の正確性が保たれ、同じ前提を使う他の計算との比較も容易になります。
前述のとおり、基準引数に1を指定するのが技術的には最も正確です。迷った場合は、1か月・1年の長さについて特定の前提条件が必要な場合を除き、1を選ぶとよいでしょう。
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