複数のPowerPointプレゼンテーションを1つに結合する3つの方法
複数のメンバーがそれぞれPowerPointプレゼンテーションを作成し、最後にそれらを1つにまとめる必要がある場面は少なくありません。最大の難関は「書式(フォーマット)」です。チーム間でテーマやデザインが統一されていないと、見た目を揃えるだけでも一苦労になってしまいます。
実は、Microsoft PowerPointにはWordやExcelと同様に、複数のプレゼンテーションを結合しても書式を維持できる仕組みが標準で用意されています。成功のカギは、あらかじめ全員が同じテーマを使うこと。テーマを設定済みのファイルを1つ作成し、チーム全員に共有しておきましょう。
複数のPowerPointプレゼンテーションを結合する方法
ここでは3つの方法を紹介します。1つ目はファイル数が少なく、書式の維持が最優先の場合に適した方法。2つ目は、フォルダ内にある任意の数のファイルを一括で結合できる方法です。
- 「スライドの再利用」機能を使う方法
- VBAコードを使う方法
- コピー&ペーストでスライドを貼り付ける方法
それぞれにメリットとデメリットがあります。目的に合わせて賢く使い分けましょう。
1. 「スライドの再利用」機能を使う方法

Microsoft PowerPointには「スライドの再利用」という標準ツールが搭載されています。この機能を使えば、別のファイルを開かずに、そのプレゼンテーションから1枚または複数枚のスライドを現在のプレゼンテーションへ取り込めます。特に、元ファイルと同じテーマを引き継ぎたい場合は、書式に関するオプションの選択を忘れないようにしてください。
- スライドを統合したい新規または既存のPowerPointファイルを開きます。
- 取り込みたい位置の直後にあるスライドを選択します。
- ホーム > 新しいスライド > スライドの再利用 をクリックします。
- 右側のパネルで「参照」をクリックし、結合したいファイルを選択して矢印ボタンを押します。
- 選択したファイル内のすべてのスライドがサムネイルで表示されます。
- 挿入したいスライドをクリックすると、即座に現在のプレゼンテーションに追加されます。
- 元のスライドの書式をそのまま保持したい場合は、「ソースの書式を保持する」にチェックを入れます。
ここで追加されるスライドはあくまでコピーであり、元のファイルには一切変更が加えられません。結合先でどれだけ編集しても、オリジナルのファイルには反映されないので安心です。
この方法のもうひとつの大きな利点は、アニメーションや画面切り替え(トランジション)もすべて保持されることです。以前はオブジェクトの埋め込み方式を使い、細かい設定を繰り返す必要がありましたが、今ではその手間は不要です。なお、オブジェクト方式は複数のファイルを1つにパッケージ化したい場合にのみ有効です。
2. VBAコードを使う方法
多数のPowerPointプレゼンテーションを結合する標準機能はないため、Excelファイルの結合と同様にVBAコードを活用します。Excel向けのコードよりもシンプルで、動作も安定しています。実際に筆者も、計60枚のスライドを含む3つのPowerPointファイルを問題なく結合できました。

結合先となる新規または既存のPowerPointファイルを開いたら、ALT + F11キーを押してVBAエディターを起動します。
「挿入 > 標準モジュール」を選択し、以下のコードを貼り付けてください。保存する必要はありません。
Sub InsertAllSlides()
' Insert all slides from all presentations in the same folder as this one
' INTO this one; do not attempt to insert THIS file into itself, though.
Dim vArray() As String
Dim x As Long
' Change "*.PPT" to "*.PPTX" or whatever if necessary:
EnumerateFiles ActivePresentation.Path & "C:\PathtoSlidesYouWanttoImport", "*.PPT", vArray
With ActivePresentation
For x = 1 To UBound(vArray)
If Len(vArray(x)) > 0 Then
.Slides.InsertFromFile vArray(x), .Slides.Count
End If
Next
End With
End Sub
Sub EnumerateFiles(ByVal sDirectory As String, _
ByVal sFileSpec As String, _
ByRef vArray As Variant)
' collect all files matching the file spec into vArray, an array of strings
Dim sTemp As String
ReDim vArray(1 To 1)
sTemp = Dir$(sDirectory & sFileSpec)
Do While Len(sTemp) > 0
' NOT the "mother ship" ... current presentation
If sTemp <> ActivePresentation.Name Then
ReDim Preserve vArray(1 To UBound(vArray) + 1)
vArray(UBound(vArray)) = sDirectory & sTemp
End If
sTemp = Dir$
Loop
End Sub
コード内の太字部分(インポート対象フォルダのパスや拡張子)は、ご自身の環境に合わせて変更してください。
F5キーを押すとコードが実行されます。
指定したフォルダ内のすべてのファイルから、スライドが一括でインポートされます。ただしこの方法の最大の弱点は書式が失われることです。一方で、ファイル数の制限なく任意の数のファイルを結合できるのが最大の強みと言えます。インポートが完了したら、VBAコードは必ず削除しておきましょう。コードの出典はPPTFAQ.c0mです。
3. コピー&ペーストでスライドを貼り付ける方法

ファイル数が多くない場合(目安として3ファイル程度まで)、しかも必要なスライドがごく一部だけなら、この方法が最も手軽です。Ctrl + C と Ctrl + V でもコピー自体は可能ですが、そのまま貼り付けると書式が崩れてしまいます。スライドをコピーしたら、貼り付け先ファイルのスライド一覧部分で右クリックし、「元のテーマを保持」を選択してください。
以上、3つの方法を紹介しました。どれも簡単に実践できるので、目的に合ったやり方で複数のPowerPointファイルを結合してみてください。
結合するファイルの数とスライドのテーマ、どちらを優先するかを判断基準にして選ぶのがおすすめです。
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