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Adobe Flashとは何だったのか? サポート終了の経緯と今すべき対応を解説

要点まとめ

  • Flashは、かつて多くのウェブサイトが動画の再生などに利用していたプラットフォームです。
  • Adobeは2021年にFlashの正式なサポートを終了し、Flash Player上でFlashコンテンツが動作しないようブロックしました。
  • 主要なウェブブラウザからも、Flash関連のソフトウェアはすべて削除されています。

この記事では、Adobe Flashのサポート終了について概説し、なぜこのソフトウェアが利用できなくなったのかをわかりやすく解説します。

Flashはかつてインターネットのあらゆる場所に存在した

そもそもAdobe Flashとは、どのような技術だったのでしょうか?

Adobe Flash(Shockwave FlashやMacromedia Flashとも呼ばれていました)は、かつて多くのウェブサイトが動画を再生するために使用していたプラットフォームです。動画配信サービスやオンラインゲームを提供するサイトでは、Flashコンテンツがごく一般的に使われていました。

パソコンに詳しくない方にとっては、それが何なのかを意識しないまま何年も過ごしたかもしれません。アップデートの通知を目にすることはあっても、ネット上でやりたいことは問題なくできていたはずです。

しかし実際には、あなたが行っていたことの多くはFlashによって支えられていました。開発者たちはFlashを使って、ウェブアプリやゲームから動画、アニメーションまで幅広いコンテンツを作成していました。YouTubeも2005年の開設当初はFlashを採用しており、数え切れないほどのインタラクティブツールやゲームがFlashを必要としていました。ブラウザにはFlashのサポートが組み込まれていたため、ユーザーはインストールや更新を気にせずに済んでいたのです。

なぜFlashは終了したのか?

Flashの歴史は1990年代にさかのぼります。長い歴史を持つ一方で、年月を経るうちにいくつもの要因が積み重なり、最終的にその終焉につながりました。

最大の原因はセキュリティです。当時のテック業界の大部分がFlashで動いていたため、ハッカーにとって格好の標的となり、Adobeは脆弱性を修正するために頻繁にアップデートをリリースせざるを得ませんでした。さらにパフォーマンスの面でも劣っており、Flashコンテンツを含むページを表示した際にCPU使用率が100%近くに達するユーザーも少なくありませんでした。

2007年には、最初の大きな転機が訪れます。Appleが初代iPhoneを発表したのです。iPhoneは当初からFlashを一切サポートしていませんでした。そのため、iPhone向けにコンテンツを対応させるべく、YouTubeなどの大手サイトはFlashからの移行を余儀なくされました。これがセキュリティ上の脆弱性と相まって雪だるま式に波及し、Flashは徐々に姿を消していきました。

Adobe自身も「オープン標準であるHTML5の方が優れている」と述べています。実際、HTML5がFlashに取って代わり、マルチメディア再生の標準としてFlashは役割を終えました。

HTML5がFlashよりも優れている主なポイントは以下の通りです。

  • 外部プラグインが不要で、すべてのブラウザでネイティブに動作する
  • オープンソースであり、自由に利用できる
  • 検索エンジンがコンテンツを読み取り・理解しやすい
  • 必要な処理能力が少なく、パフォーマンスが高く高速・軽量
  • HTML・CSS・JavaScriptという一般的な言語を使うため開発しやすい

ユーザーは何か対応が必要?

結論から言えば、基本的には何もする必要がありません。自分のコンテンツをFlashから移行する必要がある開発者(おそらくすでに対応済みのはず)でない限り、動作面で新たな作業は発生しません。最新の状態に更新されたブラウザであれば、Flash関連のソフトウェアや参照情報はすでにすべて削除されているため、手動で無効化する必要もありません。

実際、Flashを一度も採用しなかった企業や、何年も前から移行を進めてきた企業も多くあります。AppleがFlashを一切サポートしなかったことに加え、各社はより優れた技術へと段階的に移行してきました。

  • 2011年:Adobeがモバイル向けFlashから撤退し、HTML5への注力を開始
  • 2015年:ChromeがノートPCのバッテリー節約のためFlashコンテンツの自動一時停止を導入し、数年後にはブラウザから完全に削除
  • 2017年:Facebookが数百のゲームをHTML5へ移行
  • 2018年:MicrosoftがEdgeユーザーにFlash実行の許可を求める仕様に変更し、2020年までにEdgeとInternet ExplorerでのFlash実行を完全に禁止
  • 2019年:Firefoxがほとんどのユーザーに対してFlashをデフォルトで無効化し、2021年のAdobeサポート終了時にプラグインの読み込みを停止

ただし、あなた自身がすべきことが一つだけあります。それはFlash Playerのアンインストールです。Adobeは開発とサポートを終了し、公式サイトからFlash Playerのダウンロードをすべて削除しましたが、古いパソコンにはまだ残っている可能性があります。放置するとシステムのセキュリティリスクになりかねないため、信頼できる無料のアンインストーラーを使って、インストールされていないか確認し、見つかった場合は削除しておきましょう。

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