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Microsoft Paintはどうなった?キーボード描画に対応する新アクセシビリティ機能で復活

Microsoft Paint(ペイント)は、約30年近くにわたりWindowsに搭載され続けてきた定番ツールです。シンプルな操作性から長年多くのユーザーに愛され、グラフィックの作成や編集を手軽に行える便利な機能も数多く備えています。しかし近年、MSペイントは廃止候補とされ、より高機能な「Paint 3D」に取って代わられるのではないかと囁かれてきました。

MSペイントの歴史と「廃止騒動」

MSペイントは1985年、Windows 1.0の一部として登場しました。それ以降大きく進化することはなかったものの、根強いファンを数多く抱えるアプリケーションです。そんなユーザーたちが別のツールへの移行を迫られる——2年前、MicrosoftがMSペイントをWindowsから削除する方針を発表した際、まさにこの状況が現実のものとなりそうでした。

この決定を受けて、「Microsoft Paintはどうなってしまうのか?」という声が多数寄せられました。こうした大きな反発を受け、Microsoftは当初の方針を見直すことになります。その結果、MSペイントはWindowsに残るだけでなく、新しいアクセシビリティ機能まで追加されることとなりました。

新アクセシビリティ機能とは

Microsoftによると、MSペイントには今後、Windows 10/11 v1903アップデートのリリースとともに新機能が提供される予定です。Windows Insiderのブログ投稿によれば、主な追加要素は「キーボードを主要な入力手段として使えるようにする」というものです。

MSペイントはすでにマウスやマルチタッチ対応タブレットでの操作に完全対応していますが、これによりキーボードだけでも描画できるようになります。

さらに、スクリーンリーダーとの連携も改善されるため、視覚に障害のあるユーザーをはじめ、全体的なユーザー体験の向上が期待できます。

新しいキーボード操作の使い方

新アクセシビリティ機能は、キーボード操作の組み合わせによって実現されます。つまり、キーボードだけでMSペイント上で描画が可能になるのです。以下に具体例を紹介します。

  • キーボードを主な操作手段として、矢印キーで範囲を指定し、スペースキーで選択を行います。例えばキャンバス上の領域を選択したい場合は、選択ツールを使い、カーソルを選択開始地点へ移動させます。
  • Ctrl(Control)キーを押しながら矢印キーを操作すると、キャンバスをスクロールできます。
  • スペースキーや矢印キーのほかにも便利な操作があります。Tabキーで移動可能なポイントを時計回りに順番に移動でき、Tab+Shiftキーの組み合わせでは反時計回りに方向を切り替えられます。また、矢印キーでコントロールポイントを微調整することも可能です。
  • 図形のコントロールも、選択範囲の操作と同じ要領で行えます。
  • Escキーを押すと、操作をキャンセルできます。

ブログ記事の締めくくりにおいて、MicrosoftのLeBlanc氏はツール全般のさらなる改善を約束するとともに、ユーザーからの改善提案を募集しました。同社がアクセシビリティとユーザビリティの向上に本気で取り組んでいることがうかがえます。

なぜ今になってMSペイントに新機能が?

「Paint 3Dへの置き換えが決まっていたはずでは?」と疑問に思う方もいるでしょう。確かにPaint 3Dには魅力的な機能が多数ありますが、今回MSペイントにアクセシビリティ機能が追加されたことは、同社がこのアプリを長期的に維持していく意向を明確に示しています。

さらに、MSペイントはMicrosoftのアクセシビリティ関連プロジェクトの一環にもなりました。Microsoftの動向を追っている方ならご存じの通り、アクセシビリティは同社が特に力を注いでいる分野のひとつです。Chromiumベースの新版Edgeブラウザの開発においても、アクセシビリティが重要な柱となっています。

また近年、MicrosoftはAI関連プロジェクトの2019年度受賞者リストを公開しました。この取り組みは前年に始まったもので、有力な研究機関や大学に資金を提供し、アクセシビリティソリューションの開発を支援しています。限られた可動性を持つ方々のためのゲームコントローラー「Xbox Adaptive Controller」は、Microsoftの努力がユーザーの心をつかんだ好例といえるでしょう。

まとめ

MSペイントが今後も残り続けることを、私たちは嬉しく思います。Paint 3Dが有用でないわけではありません。むしろPaint 3Dの方が魅力的な面もありますが、それはまったく別のものです。ウェブカルチャーの象徴ともいえる古き良きツールを、簡単に置き換えることはできないのです。

Windows 10/11 v1903アップデートのリリースを待つ間、PCを最適な状態に保っておきましょう。アップデートが配信されれば、新しいアクセシビリティ機能を活用して、MSペイントでの創作を存分に楽しめるはずです。

新しくなったMSペイントを搭載したWindows 10/11 v1903の配信を待ちながら、MicrosoftがMSペイントをWindows 10/11に残すという決断について、あなたの意見をぜひ聞かせてください。

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