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サイバーセキュリティ国家イニシアチブはいつ設立された?CNCIとNICEの全貌を解説

サイバーセキュリティ国家イニシアチブの設立時期と背景

アメリカにおける国家的なサイバーセキュリティの取り組みは、ジョージ・W・ブッシュ政権下で大きく前進しました。2008年1月、ブッシュ政権は「包括的国家サイバーセキュリティ・イニシアチブ(CNCI:Comprehensive National Cybersecurity Initiative)」を発足させ、国家規模でのセキュリティ強化を本格的に開始しました。

このイニシアチブは、国家安全保障大統領指令54号/国土安全保障大統領指令23号(NSPD-54/HSPD-23)として発行され、再構築された米国のサイバーセキュリティ戦略の重要な柱となりました。ブッシュ大統領は最初の任期中に12のイニシアチブを発表しており、そのうちの1つであるイニシアチブ8は、連邦政府のサイバーセキュリティ人材が脅威に対応できる能力を強化することを目的としていました。

また、バラク・オバマ大統領はサイバーセキュリティについて「国家が直面する最も重要な課題の一つ」であると述べ、政府としても国家としても十分な準備ができていないと指摘しました。この認識が、その後の政策強化の大きなきっかけとなりました。

CNCIの3つの主要目標

CNCIには、以下の3つの主要な目標が掲げられています。

  • 連邦政府内、および他の政府機関や民間セクターとの間でサイバー状況認識を共有すること
  • ネットワーク侵入を防止する能力の向上
  • 防諜(カウンターインテリジェンス)の強化

具体的には、ネットワーク侵入に対する最前線の防衛体制を構築すること、防諜活動を通じて幅広い潜在的脅威を低減すること、そして教育・調整・研究を通じて、より強固なサイバーセキュリティの未来を確保することが挙げられます。

サイバーセキュリティ教育イニシアチブ(NICE)とは

NICEの目的と運営体制

NICE(National Initiative for Cybersecurity Education)は、サイバーセキュリティの教育・訓練・人材開発のエコシステムを推進するために、関係者が一丸となって取り組むネットワークを促進、調整、活性化することを目的としています。このプログラムは米国国立標準技術研究所(NIST)によって運営されており、政府機関、大学、民間企業が連携して活動しています。

NICEフレームワーク(NICE Framework)の概要

NICEフレームワーク(Workforce Framework for Cybersecurity)は、NIST Special Publication 800-181の改訂版として策定されたもので、サイバーセキュリティ業務に必要なタスク、スキル、知識を体系的に記述したものです。米国政府はこのフレームワークを活用することで、サイバーセキュリティ人材の規模と能力を拡大できます。サイバーセキュリティの簡潔な定義とともに、業務に必要なタスク・スキル・知識の包括的なリストが提供されている点が特徴です。

フレームワークはトップダウン方式で構成されており、7つのカテゴリ、33の専門分野、52の職務ロール(ワークロール)が定義されています。これら7つのカテゴリは、あらゆる組織に共通するサイバーセキュリティ人材の機能を表しています。

サイバーセキュリティ教育の内容

サイバーセキュリティの大学院プログラムは、学生がこの分野の高度な実務者になるための準備を支援します。このレベルの教育では、重要な電子インフラやコンピュータネットワークを攻撃から防御する方法を学びます。また、修士号の取得は、さらなる専門資格の取得への道も開きます。

米国におけるサイバーセキュリティの担当機関

国家安全保障局(NSA)の役割

米国連邦政府では、複数の機関がサイバー防衛に関わっています。中でも国家安全保障局(NSA)は、諜報機関の中でも最も高い知名度を誇る存在ですが、その活動手法はあまり知られていません。NSAの任務には、外国からの不正なサイバー攻撃の傍受や、敵対勢力への攻撃的なサイバー作戦の実施が含まれます。

CISAの役割

サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA)は、州・地方政府、選挙担当者、連邦パートナー、ベンダーなど、選挙の最前線に関わるすべての関係者と協力し、国家の選挙インフラの安全性を確保しています。

国土安全保障省(DHS)の役割

9.11テロ以降、国土安全保障省(DHS)は大幅に拡大しました。同省には24万人以上の米国人が雇用されており、その中にはサイバーセキュリティの専門家として活動する人々も含まれています。

国家サイバーセキュリティ戦略と保護システム

国家サイバーセキュリティ戦略(NCSS)とは

国家サイバーセキュリティ戦略(NCSS)は、国家インフラに影響を及ぼす脅威に対処するために設計された行動計画です。ハイレベルなサイバーセキュリティにおいては、トップダウンのアプローチによって、それぞれ達成期限が設定された国家目標と優先事項が定められます。

国家サイバーセキュリティ保護システム(NCPS)の提供機能

国家サイバーセキュリティ保護システム(NCPS)は、侵入検知、分析、情報共有など、幅広い機能を提供する統合型のシステム・オブ・システムズ(system-of-systems)です。

サイバーセキュリティの起源と規制

サイバーセキュリティの歴史の始まり

現在私たちが知るサイバーセキュリティの概念は、1972年、インターネットの前身であるARPANET(アーパネット)に関する研究プロジェクトから始まりました。ARPANETでは、プロトコルの開発に加えて、リモートアクセス可能なコンピュータネットワークが構築されました。

サイバーセキュリティを規制する機関

2000年IT法第48条(1)に基づき、中央政府はサイバー規制上訴審判所(CRAT:Cyber Regulations Appellate Tribunal)を主要な統括機関として設置しています。判所の管轄に該当するサイバーセキュリティ侵害が発見された場合、中央政府が通知を行う仕組みとなっています。

まとめ

米国の国家サイバーセキュリティ・イニシアチブは、2008年1月にブッシュ政権によって発足したCNCIにその起源を持ちます。以来、NICEによる人材育成、NSA・CISA・DHSによる防衛体制の強化など、多層的な取り組みが進められてきました。サイバーセキュリティは国家の最重要課題の一つとして認識されており、今後も継続的な戦略立案と投資が求められます。

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