PCでYouTubeの再生が遅い・止まるときの対処法7選
YouTubeが遅いとき、まず確認すべきこと
YouTubeの動画読み込みが遅い、頻繁にバッファリングで止まるといった問題は昔からある定番のトラブルです。原因はさまざまで、ISP(インターネット回線事業者)側の障害、配信サーバーの過負荷、ブラウザキャッシュの肥大化など、複数の要因が考えられます。
まずは、問題が本当に自分側にあるのかを確認しましょう。ISPで障害(アウテージ)が発生していないか、職場や学校などの組織ネットワークからアクセスしている場合は帯域制限がかけられていないかもチェックしてください。回線環境に問題がなく、ISPも正常に稼働しているのに再生が遅い場合は、以下の対処法を順番に試してみてください。
対処法1:動画のURLを変更する
URLを少し変えるだけで読み込み速度が大幅に改善したという報告が、多くのユーザーから寄せられています。明確な技術的な理由は不明ですが、公式サイト(www.youtube.com)単体よりも、地域ごとのサーバーの方が負荷が低い場合があるようです。
手順は簡単です。再生したい動画ページを開き、URLの「www」を「ca」など任意の地域コードに置き換えるだけです。
- 変更前:https://www.youtube.com/watch?v=6mYrcqIYSI4
- 変更後:https://ca.youtube.com/watch?v=6mYrcqIYSI4
対処法2:ブラウザのキャッシュを削除する
ブラウザはWebサイトに初めてアクセスした際にデータをキャッシュし、次回以降の表示を高速化します。しかし、一時データが蓄積されすぎると、逆に動作が重くなることがあります。キャッシュを削除して改善するか試してみましょう。
- キーボードで Ctrl + Shift + Del を押して「閲覧履歴データの消去」画面を開きます。
- 上部の「詳細設定」タブを選択し、すべての項目にチェックを入れて「データを消去」をクリックします。
- タスクマネージャーですべてのアプリを終了してからブラウザを再起動し、動画がスムーズに再生できるか確認します。
注意:パスワードなどを消去対象から除外することも可能ですが、まずは一度すべて消去して変化があるか確認することをおすすめします。

対処法3:Flash Playerの状態を確認する
Adobe Flash Playerはかつて多くのブラウザに標準搭載され、各種サイトへの動画埋め込みに広く使われてきました。Flash Playerを一度アンインストールし、公式サイトから最新版を入れ直すことで改善するケースがありました。
なお、現在のYouTubeはHTML5プレーヤーが標準であり、Flash Player自体も2020年末でサポートを終了しています。そのため、この項目は主に古い環境向けの内容です。お使いのブラウザがHTML5に対応しているかをYouTubeの公式ページで確認し、Flashを強制的に使用させるアドオンが導入されていないかチェックしてください。たとえばFirefoxには、動画を自動的にFlashで再生するアドオンが存在しました。また、Adobeソフトウェア同士の競合も不具合の原因として知られているため、注意が必要です。
対処法4:画質設定を下げる
Googleはサーバー負荷に応じて視聴までの待ち時間を最適化する高度なアルゴリズムを採用していますが、ピークタイムには利用者が急増し、回線が混雑することがあります。サイトへのトラフィックはこちらからは制御できませんが、画質を下げれば快適に視聴できます。「自動」設定では接続環境に応じて画質が調整されますが、手動で低めに設定することも可能です。
- 視聴中の動画ページを開きます。
- 動画右下にある「歯車」アイコンをクリックします。
- 「画質」を選択し、より低い画質を指定します。再生中でも即座に切り替わります。

対処法5:特定のIPアドレス範囲をブロックする
動画視聴時、コンテンツは通常CDN(Content Delivery Network/コンテンツデリバリーネットワーク)経由で配信されています。CDNは物理的な距離を仮想的に短縮し、高速かつ安定したコンテンツ配信を担うインターネットの基盤であり、サイトのパフォーマンスや描画速度の向上に貢献しています。しかし、ISPとCDN間の経路によっては、かえって速度が低下する場合があります。そんなときは、2つのIPアドレス範囲をブロックしてみましょう。効果がない場合は、後述のコマンドでいつでも元に戻せます。
- Windows + S キーを押し、「コマンドプロンプト」と入力します。アプリを右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
netsh advfirewall firewall add rule name="AppualsTweak" dir=in action=block remoteip=173.194.55.0/24,206.111.0.0/16 enable=yes - コマンドプロンプトを閉じ、動画を再度再生してみます。
- 改善しない場合は、以下のコマンドで設定を元に戻してください。
netsh advfirewall firewall delete rule name="AppualsTweak"

対処法6:VPNを利用する
VPNを使うとCDNサーバーを経由せずYouTubeへ直接アクセスできるため、ストリーミング速度が向上することがあります。利用しているCDNサーバーが過負荷状態で、かえって大きな遅延が発生しているケースでは特に効果的です。
無料・有料を含めて多くのVPNサービスが提供されています。初めてVPNを使う場合は、まず無料のものを試して、実際に速度が改善するかどうか確認するのがおすすめです。例としてはPsiphon、Hotspot VPN、ExpressVPNなどが挙げられます。注:当記事はこれらのソフトウェアといかなる提携関係もなく、読者への情報提供のみを目的として掲載しています。
対処法7:グラフィックドライバーを更新する
ドライバーが古いことが原因で、動画の読み込みが遅くなったりHD画質で再生できなかったりするケースもあります。動画再生時にはPCのグラフィックハードウェアが使用されるため、古いドライバーではYouTubeの最新の最適化に対応できないことがあります。
ここでは、セーフモードでPCを起動し、現在使用中のディスプレイドライバーを削除します。再起動すると、ディスプレイハードウェアが自動的に検出され、既定のドライバーがインストールされます。
- セーフモードでPCを起動します(起動手順はお使いのOSの公式ヘルプなどを参照してください)。
- セーフモードで起動したら、Windowsキーを右クリックし、一覧から「デバイスマネージャー」を選択します。

「Windows + R」で「ファイル名を指定して実行」を開き、「devmgmt.msc」と入力しても起動できます。
- 「ディスプレイアダプター」を展開し、グラフィックハードウェアを右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。確認ダイアログが表示されたら「OK」をクリックして進みます。
- PCを再起動し、デバイスマネージャーを開いて「ドライバーの更新」をクリックし、「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」を選択します。
Windows Updateに自動的に接続され、利用可能な最新ドライバーが検索・インストールされます。
ただし、自動更新で問題が解決しない場合は、グラフィックボードメーカーの公式サイトからドライバーをダウンロードし、手動でインストールしてみてください。メーカーサイトではドライバーが日付順に公開されているため、目的のバージョンを見つけやすくなっています。手動インストールの手順は以下の通りです。
- 上記の手順でデバイスマネージャーを開き、該当するドライバーを右クリックして「ドライバーの更新」を選択します。
- 新しいウィンドウが表示されるので、「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索」を選択します。
ダウンロード済みのドライバーが保存されているフォルダーを参照して選択すると、Windowsが必要なドライバーをインストールします。完了したらPCを再起動し、問題が解決したかどうかを確認してください。
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