Windowsパソコンが遅くなる前に!今日から始められる快適化習慣5選
新年に入って数ヶ月、新しいノートPCやデスクトップを楽しんでいる頃でしょうか。購入したばかりのパソコンはサクサクと軽快に動きますが、数ヶ月もすれば徐々に動きが重くなっていくもの。人生で確実なことは「死」「税金」、そして「ネット閲覧を続けるとパソコンが遅くなること」だと言われるほどです。
新しいソフト、写真、音楽、動画、ゲームなど、この1年でPCにはどんどんデータが蓄積されていきます。今こそ、Windowsパソコンを購入当初のスピードに保つための習慣を身につける絶好のタイミングです。しかも、必要なツールはすべてPCに最初から搭載されているのです!
1. 一時ファイルは「一時的」に保つ
Windowsのキャッシュの仕組みは多岐にわたり複雑ですが、その中で最大の厄介者といえるのが「ローカル一時キャッシュ」です。ここには、ブラウザでWebサイトを読み込む際にダウンロードされたファイルが保存され続けます。
一時キャッシュは「ディスククリーンアップ」で削除できます。スタートメニューを開いて「ディスククリーンアップ」と入力して起動しましょう。Windows XPの場合は、スタート > アクセサリ > システムツール > ディスククリーンアップからアクセスできます。
ディスククリーンアップはシステムドライブ(通常はC:)を分析し、削除候補のファイルを提示してくれます。一時インターネットファイルにチェックを入れて実行すれば、一時ファイルは自動的に削除されます。手作業で消したい中級者の方は、スタートメニューで「%temp%」と入力してもOKです。Windows XPでは、Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、「%temp%」と入力してEnterを押せば同じ場所にたどり着けます。
これを月1回行うことで、次のようなメリットが得られます。
- ネット利用が続くことで生じる動作の重さを軽減できる
- ウイルスがPC内部に潜伏するリスクを減らせる
- クリーニング系ソフトが普段何をしていているのか、基礎知識が身につく
2. 断片化(フラグメンテーション)は放置しない
この対策はHDD(ハードディスクドライブ)限定で、さまざまな種類のファイルを頻繁に保存・編集する人に特に効果的です。WindowsはWordやExcelなどの文書を上書き保存する際、元の場所にそのまま書き込むとは限らず、ドライブの別の場所へ保存することがあります。長期間の使用でデータの断片が散らばる(断片化する)と、ファイルを素早く開く能力が落ちてしまうのです。
動作の重さを感じたら「ディスク デフラグ ツール」(Windows 10では「ドライブの最適化とデフラグ」アプリ)の出番です。サードパーティ製のデフラグソフトも多数ありますが、一番シンプルなのはWindowsに標準搭載されたツールでしょう。
アクセスするには、スタートメニューで「ディスク デフラグ ツール」と入力します。Windows XPならスタート > すべてのプログラム > アクセサリ > システムツール > ディスク デフラグ ツールにあります。
ウィンドウにはPC内のディスクが表示され、メインドライブ(通常C:)が自動的に選択されます。「分析」を実行すれば断片化の割合が確認でき、「最適化」ですぐに処理を始められます。
デフラグはマシンリソースと時間を大きく消費するため、使用頻度の低い時間帯に実行するのがおすすめです。最適化にはドライブの容量や処理性能にもよりますが最大1時間ほどかかることもあるため、終わったら再起動しておきましょう。毎月続ければ、ファイルを開く速度はもちろん、ゲームや編集アプリの動作にも明らかな違いが現れます。
注意:SSD(ソリッドステートドライブ)をお使いの場合、デフラグはむしろ寿命を縮める逆効果です。SSDかHDDかを確認する最も簡単な方法は、Windows 10の「ドライブの最適化」アプリ(上のスクリーンショット参照)を使うこと。メディアの種類欄にドライブの種類が表示されます。
それ以外のWindowsバージョンでは、スタート > プログラム > アクセサリ > システムツール > システム情報 > +コンポーネント > +記憶域 > ディスクから確認できます。「標準ディスクドライブ」と「ソリッドステートドライブ」を取り違えないよう注意してください。「ディスクドライブ」と表示されていればHDDなので、安心してデフラグを実行しましょう。
3. 視覚効果(GUI)を調整する
これは間違いなく最も手軽で効果の大きい高速化方法です。GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を「パフォーマンス優先」に切り替えましょう。
Windows XPの場合:スタートメニューの「マイ コンピュータ」を右クリックし、「プロパティ > 詳細設定タブ > パフォーマンス」を選択します。Windows 10の場合:エクスプローラーを開いて「PC」を右クリックし、「プロパティ > システムの詳細設定 > 詳細設定タブ > パフォーマンス > OK」へ進みます。
3つの選択肢から「パフォーマンスを優先」を選んで「OK」をクリックします。Windowsの視覚効果は初期状態で「デザインを優先」に設定されており、OSが箱から出したばかりのように鮮やかに見えます。しかし残念ながら、それはパソコンの性能を犠牲にして実現されているのです。
筆者が新しいWindows機や仮想Windows環境をセットアップする際に真っ先に行うのが、この調整です。シンプルで一度きりの作業であり、バックグラウンド処理を確実に最小限へ抑えられます。
4. スタートアップを見直す
最近インストールしたソフトは、気づかないうちにスタートアップへ紛れ込み、Windowsの起動時間を大幅に引き延ばします。「スタートアップ」には、電源投入時に自動で立ち上がるサービスの一覧が表示されます。その中には必要なシステム機能もあれば、起動を遅らせるだけの不要なサービスも混ざっています。
Windows 10でスタートアップ一覧を開くには、タスクバーを右クリックして「タスク マネージャー」を選び、「スタートアップ」タブへ切り替えます。Windows XPでは、Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、「msconfig」と入力して「OK」。システム構成ユーティリティが開いたら「スタートアップ」タブから自由に設定を変更できます。
作業を効率化したいなら、「状態」の列をクリックして有効/無効の順に並べ替えると便利です。個々のプログラムがWindowsに必須のものか、単なる邪魔者(最悪の場合はトロイの木馬やスパイウェア)かどうかは、オンラインのスタートアップ情報データベースで調べると判断材料になります。
スタートアップの調整は慎重さが求められる作業ですが、月1回チェックするだけで、PCの起動待ちが「数秒」で済むか「数分」かかるかの大きな差につながります。
5. Windows DefenderでWindowsを守る
アンチウイルスソフトの選択肢は山ほどありますが、長年信頼されてきた定番は「Windows Defender」(現在のWindows 10/11では「Windows セキュリティ」に統合)です。シンプルな操作、低いCPU負荷、常に更新されるウイルス定義を備え、余計な付加機能なしに実効性のある保護を求めるユーザーにとって第一の選択肢となっています。
Windows 8、Windows RT、Windows 8.1、Windows RT 8.1、Windows 10をお使いなら、Windows Defenderはすでにインストール済みです。より古いバージョンではMicrosoft Security Essentialsをダウンロードできますが、サードパーティ製アンチウイルスソフトの利用をおすすめします。
起動したら「クイックスキャン」か「フルスキャン」を選んでPCを検査しましょう。常時保護を有効にするには、「設定」タブでWindows Defenderをバックグラウンドで実行し続けるオプションをオンにします。月1回のフルスキャンで、影に潜むウイルスやマルウェアからPCを守ることが、最高のWindowsパフォーマンスへの近道です。
おまけ:絶対にやってはいけないこと
筆者と同じ経験のある方もいるはず。1GBのRAMで新作のWorld of Warcraft拡張パックを動かそうと、あらゆる裏ワザを試したことのある人は少なくありません。無謀な高速化の探求をどこで足踏みすべきか、いくつかの知恵をお伝えします。
- 自分が何をしているのか確信できない限り、SystemやSystem32フォルダ内のファイルは削除しない。
- シンプルな設定変更で同じ速度が出せるのに、システム最適化ソフトに頼らない。
- ソフト側のチューニングで、ハードウェア増設と同等の速度向上が得られると期待しない。
- 一度きりの最適化でPCが常にベストな状態を保てると考えない。パソコンには継続的なメンテナンスが必要だ。
- 変更内容を十分理解していないまま、BIOS設定の変更やオーバークロックに手を出さない。ありえない速度を謳う情報がネット上に溢れていますが、自分自身のパソコン知識に勝るものはありません。
あなたのWindowsパソコンを一年中ピークパフォーマンスに保つ秘訣があれば、ぜひコメント欄で教えてください!
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