Apple Classroomで発生する「生徒の認証期限が切れました」エラーの原因と対処法
オンライン学習が新たなスタンダードとなった昨今、世界中でさまざまなコミュニケーションアプリやオンライン学習アプリが人気を集めています。Zoomがビジネスの世界を席巻し、オンライン会議に欠かせないツールとなったことは広く知られていますよね。Skype、Google Meet、Hangouts、さらにはFacebook Messengerまで、代替ツールとして幅広く活用されています。そして教育分野で注目されているのが、Appleが提供する「Apple Classroom」です。
Apple Classroomとは?
Apple Classroomは、iPadやMacなどのAppleデバイス向けに設計された授業支援アプリです。その名のとおり、教員が学校支給のAppleデバイスを通じて生徒の学習をサポートできるよう作られたティーチングアシスタントであり、先生はこのアプリを使ってクラスを作成したり、生徒の画面や活動状況をモニターしたり、授業で使うアプリ・書籍・Webサイトを一括して開いたりすることができます。
Apple Classroomは2016年に登場しましたが、リモート学習の普及により、その価値が再評価されるようになりました。アプリはApp Storeからダウンロードでき、動作にはiPadOS 13.4.5以降が必要です。
主な対応デバイスは以下のとおりです。
- iPad Pro
- iPad(第5世代以降)
- iPad Air(第3世代)
- iPad Air 2
- iPad mini(第4世代以降)
「生徒の認証期限が切れました」エラーとは
Apple Classroomは、先生・生徒の双方にとって直感的に使いやすいアプリですが、一部の先生やクラス管理者から、授業を開始する際に「生徒の認証期限が切れました(Student Authorization Expired)」というエラーが表示されるという報告があります。このエラーは、以前から生徒が登録済みの既存クラスで発生するのが特徴です。
何らかの理由により、これまで問題なく参加していた生徒に対して突然このエラーが出ることがあります。先生は該当する生徒を一度クラスから削除して再登録する必要がありますが、それでもエラーが解消されないケースもあるようです。
エラーメッセージは通常、次のように表示されます。
生徒の認証期限が切れました
以下の生徒は1年以上このクラスに参加していないため、削除されました。
メッセージの内容によれば、1年以上クラスに未参加の生徒は自動的に除外される仕様になっています。ところが実際には、削除された生徒は数週間にわたってクラスに在籍し、毎回きちんと授業に出席していたにもかかわらずエラーの対象になってしまったという声が多く寄せられています。
このエラーに悩んでいる方は、本記事で紹介する対処法をぜひ参考にしてください。
エラーが発生する主な原因
Apple Classroomの利点のひとつは、生徒側がアプリをインストールする必要がないことです。導入が必要なのは先生だけで、生徒はクラスに追加されることで自動的に参加できます。
ただし、Classroomの全機能を安定して利用し、認証関連のエラーを防ぐためには、先生側・生徒側の両方のiPadを最新のOSバージョンに保つことが重要です。また、使用しているiPadの機種や世代が揃っていると、不具合が起こりにくくなります。
さらに、Classroomはデバイス間の通信にBluetoothとWi-Fiの両方を使用しています。生徒側のBluetoothがオフになっていたり、別のWi-Fiネットワークに接続していたりすると、このエラーが発生する可能性が高くなります。
「生徒の認証期限が切れました」エラーの解決方法
トラブルシューティングを効率的に進めるために、先生と生徒の両方のiPadを手元に用意しておくと便利です。作業前には、不要なキャッシュやジャンクファイルを整理しておくこともおすすめします。準備が整ったら、両デバイスを再起動し、以下の方法を順番に試してみてください。
対処法1:Bluetoothがオンになっているか確認する
まず、両方のデバイスでBluetoothが有効になっているかを確認しましょう。特定の生徒だけにエラーが出る場合は、原因が生徒側の端末にある可能性があります。ホーム画面の下部から上にスワイプしてコントロールセンターを開き、Bluetoothのオン/オフを切り替えてみてください。より詳しく確認したい場合は、設定 > Bluetoothから状態をチェックできます。
対処法2:同じネットワークに接続する
次に、先生と生徒のiPadが同じWi-Fiネットワークに接続しているかを確認します。設定 > Wi-Fiを開き、それぞれの接続先ネットワーク名が一致しているか見てみましょう。異なる場合は、同じネットワークに切り替えてください。
対処法3:iPadOSとアプリを最新版にアップデートする
特定の生徒でのみエラーが発生する場合、そのiPadのOSバージョンが古い可能性があります。設定 > 一般 > ソフトウェア・アップデートに進むと、利用可能なアップデートが自動的に検索されます。アップデートがある場合は、必ずインストールしておきましょう。
あわせて、先生側のClassroomアプリ自体も最新版になっているか確認してください。App Storeを開き、右上のプロフィールアイコンをタップすると、更新可能なアプリの一覧が表示されます。「すべて更新」をタップして、まとめてアップデートしておくと安心です。
すべてのアップデートが完了したら、Classroomを再起動し、エラーが解消されたかどうかを確認します。
対処法4:生徒のiPadをリセットする
ここまでの方法でも改善しない場合は、最終手段としてエラーが発生している生徒のiPadをリセットします。ただし、リセットを行うとアプリ・ファイル・音楽・動画・写真など端末内のデータがすべて消去されるため、事前に必ずバックアップを取ってください。
リセットの手順は以下のとおりです。
- 設定アプリを開きます。
- 一般をタップし、画面を一番下までスクロールします(iPadOSのバージョンによっては「転送またはiPadをリセット」という項目名の場合があります)。
- リセット > すべての設定をリセットを選択します。
- 操作を確定し、リセットが完了するまで待ちます。
リセットが完了したら、生徒を改めてクラスに追加し直しましょう。
まとめ
Apple Classroomは、遠隔授業を先生と生徒の双方にとって快適にしてくれる強力な授業支援アプリです。もし授業の開始時に「生徒の認証期限が切れました」というエラーに遭遇したら、Bluetoothの確認、同一ネットワークへの接続、OSとアプリのアップデート、そして最終手段としてのiPadリセットといった手順を順番に試すことで、ほとんどの場合は解決できます。日頃からデバイスを最新の状態に保つことが、エラー防止の鍵となります。
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