Macでスマートグループが機能しない場合の対処法|Catalina以降の不具合を解消する5つの方法
macOSには、日々の情報を整理整頓するための便利な機能が数多く搭載されています。そのひとつが「スマートグループ」です。これはMacの連絡先アプリで情報を効率的に管理できる機能で、同じカテゴリに属する連絡先をひとつのグループにまとめられます。たとえば、毎月第1金曜日に集まってコーヒーを飲む大学時代の友人や、毎日練習に集まるバスケットボールチームのメンバーなどをグループ化できます。
スマートグループを活用すれば、こうした人々との連絡が格段に楽になります。メールアプリで1通のメールを作成し、宛先に作成済みのスマートグループを指定するだけで、個別にメールアドレスを入力する必要はありません。特にグループへ頻繁にメールを送る必要がある場合、時間と手間を大幅に節約できます。
macOS Catalinaへのアップグレード後に発生する不具合
ところが最近、一部のMacユーザーの間で、特にmacOS Catalinaへアップグレードした後にメールアプリでスマートグループが使えなくなるというトラブルが報告されています。具体的には、宛先フィールドにスマートグループ名を入力しても、メールアプリがグループを認識せず、登録されたメールアドレスを呼び出せないという症状です。
症状はさまざまで、グループ自体は認識されるものの宛先欄に連絡先が一切表示されないケースや、表示されたメールアドレスが誤っている、あるいはすでに削除済みの連絡先が表示されるケースもあります。影響を受けたユーザーによれば、以前のmacOSバージョンでは正常に動作しており、Catalinaへのアップグレードをきっかけに問題が発生したとのことです。応急策としてはメールアドレスを手入力するしかありませんが、数十件のアドレスを入力するのは非現実的でしょう。
ワンポイント:システムの不調や動作の遅延につながるパフォーマンス問題、ジャンクファイル、有害なアプリ、セキュリティ上の脅威を定期的にスキャンしてチェックしましょう。
スマートグループが機能しなくなる主な原因
問題を報告したユーザーの大多数がCatalinaのインストール後に不具合を経験していることから、新しいmacOSが何らかの要因でこの機能の動作に影響を与えた可能性が高いといえます。考えられる原因は以下の通りです。
- 古いソフトウェアや互換性のないソフトウェア:新しいOSとの相性問題により、機能が正しく動作しないことがあります。
- メールアプリが最新版ではない:macOSをアップグレードしたら、アプリ側も更新して新しいOSとスムーズに連携できるようにする必要があります。Catalinaのようなメジャーアップデートでは特に重要です。
- .plistファイルの破損:.plistファイルにはアプリの設定情報が保存されています。このファイルが破損すると、アプリが正常に動作しなくなります。メールアプリや連絡先アプリに関連する.plistファイルが壊れていると、スマートグループが機能しなくなる可能性があります。
- マルウェアやジャンクファイル:これらもエラーの原因となることがあります。
原因が何であれ、まずは問題の根本を突き止めることが最善の解決策を見つける第一歩です。
スマートグループの不具合を解消する方法
本格的な対処に入る前に、まずは以下の簡単なチェックから試してみてください。
- メールアプリを再起動する(メニューの「メール」から「メールを終了」を選ぶか、Command + Qキーを押す)。Dockのアイコンから再度起動します。
- 古い連絡先や誤った連絡先を削除して、連絡先リストを整理する。
- マルウェアスキャンを実行し、検出された脅威をアンチマルウェアアプリで削除する。
- システムリソースを圧迫しているジャンクファイルをクリーンアップする。信頼できるMacクリーナーアプリの活用がおすすめです。
- Macを再起動し、スマートグループ宛にメールを送信できるか再度確認する。
それでも改善しない場合は、以下の5つの修正方法を順番に試していきましょう。
方法1:メールアプリをハードリブートする
通常の再起動で改善しない場合は、Shiftキーを使った再起動を試してください。
- Command + Qキーを押すか、画面上部のメニューから「メール」>「メールを終了」を選択して、メールアプリを閉じます。
- Shiftキーを押したまま、メールアプリをクリックして再起動します。
- 再度メールアプリを閉じます。この手順を2〜3回繰り返します。
- Macを再起動します。
- メールを開き、スマートグループ機能が使えるかどうかを確認します。
方法2:メールアプリの環境設定ファイル(.plist)を削除する
スマートグループの不具合の原因として、破損した.plistファイルが挙げられます。メールアプリに関連する.plistファイルを削除して設定をリセットすることで、問題が解消されることがあります。削除しても心配はいりません。次回メールアプリを起動した際に、新しい.plistファイルが自動的に生成されます。
- メールアプリが起動している場合は終了します。
- Finderで「移動」メニューをクリックします。
- Optionキーを押しながら「ライブラリ」をクリックします。
- 「Preferences」フォルダを探して開きます。
- メールアプリに関連する.plistファイルを探し、ゴミ箱へ移動します。
- 続いてライブラリに戻り、「Containers」>「com.apple.mail」>「Data」>「Library」>「Saved Application State」へ移動します。
- com.apple.mail.savedStateを見つけて、こちらもゴミ箱へ移動します。
- 次に「Library」>「Mail」>「MailData」へ移動し、以下の3つのファイルをゴミ箱へドラッグします。
- Envelope Index
- Envelope Index-shm
- Envelope Index-wal
- ライブラリを閉じ、メールアプリを再起動して、スマートグループ宛にメールを送信できるか確認します。
方法3:メールアカウントを一度オフにしてからオンに戻す
問題がメールプロバイダのインデックス設定にある場合もあります。使用中のメールプロバイダがCatalinaの新しいSpotlightメール検索機能とうまく連携できていないと、スマートグループの利用時にトラブルが起こることがあります。この場合は、インターネットアカウントでメールプロバイダを一度オフにし、しばらくしてからオンに戻してみましょう。
- Appleメニューをクリックし、「システム環境設定」>「インターネットアカウント」を選択します。
- 問題が発生しているメールプロバイダを選びます。
- 右側のチェックボックス(メール、連絡先、カレンダー、メッセージ、メモなど)をすべてオフにします。
- ウィンドウを閉じ、Macを再起動します。
- 再起動後、インターネットアカウントに戻り、オフにしたメールプロバイダを再度有効にします。場合によっては、再ログインが必要になることがあります。
有効化したら、スマートグループ宛にメールを送信し、インデックスの問題が解消されたか確認しましょう。
方法4:Spotlightを再起動する
macOS Catalinaではメール検索がSpotlightに統合されましたが、この新機能がスマートグループなど既存の機能に悪影響を及ぼしている可能性もあります。その場合は、Spotlightを再起動することで問題が解決することがあります。
- ユーティリティフォルダからターミナルを起動します。
- 以下のコマンドをコピー&ペーストして、Spotlightを停止しインデックスを削除します:sudo mdutil -i off -E /
- Enterキーを押します。
- 続いて、以下のコマンドをコピー&ペーストしてSpotlightを再度有効にします:sudo mdutil -i on /
- Enterキーを押し、ウィンドウを閉じます。
方法5:スマートグループを削除して新しく作り直す
上記の方法をすべて試しても改善しない場合は、問題のあるスマートグループを削除し、連絡先アプリで作り直すのが最後の手段です。スマートグループを削除するには、「連絡先」>「スマートグループ」を開き、削除したいグループを選択します。Deleteキーを押し、確認メッセージで「削除」をクリックします。
スマートグループを再作成する手順は以下の通りです。
- 連絡先ウィンドウで、「スマートグループ」の横にポインタを合わせると、(+)ボタンが表示されます。
- 追加ボタンをクリックし、グループ名を入力します。
- メニューからグループの条件を指定します。条件を追加すると、そのカテゴリに該当する連絡先が自動的にグループへ追加されます。
新しいスマートグループを作成したら、メールアプリでメールを送信し、正常に動作するか確認しましょう。
まとめ
スマートグループ機能は、連絡先を整理し、特定のグループへ効率よく連絡するための非常に便利な機能です。個別のメールアドレスをひとつずつ入力する必要はなく、宛先フィールドにスマートグループ名を入力するだけで、グループに属する連絡先のメールアドレスが自動的に反映されます。
Catalina以降でスマートグループがうまく機能しない場合は、本記事で紹介したトラブルシューティングの手順を順番に試して、お使いの環境に合った解決策を見つけてください。
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