ClamWin徹底レビュー:無料で使えるWindows向けオープンソース・アンチウイルスソフト
毎日のように新たなオンライン上の脅威が登場し、企業だけでなく一般ユーザーも標的になっています。かつては怪しいリンクやメールに偽装してくるだけでしたが、今では個人情報を狙う手口は多様化しています。さらに、FacebookやTwitterに安易に個人情報を投稿している私たち自身が、ハッカーにとって格好の餌食になっているのも事実です。
自分を守るためにできることはたくさんあります。最新の脅威について学び、PCを安全に保つ方法やセキュリティソフトでは守れない部分を理解したうえで、目的に合った最適なツール——ウイルス対策ソフトやブラウザ拡張機能などを導入することです。
本記事では、長年にわたり開発が続けられているオープンソースのアンチウイルス「ClamWin」をご紹介します。果たして導入する価値はあるのか? 詳しく見ていきましょう。
ClamWinの入手方法
ClamWinは、市場で唯一のオープンソース型アンチウイルスエンジンである「Clam AV」をベースにしたアンチウイルスプログラムです。Clam AVはもともとUNIX向けに設計されたツールキットで、サーバー用途などで広く利用されてきた実績があります。
名前からも分かるように、ClamWinはWindows専用のソフトです。公式サイトから約40MBのインストーラーをダウンロードできるほか、持ち運び可能なポータブル版も用意されています。USBメモリに入れておけば、外出先でもウイルスチェックが行えて便利です。
どちらのバージョンを選ぶべきか迷っている方のために、今回はポータブル版(バージョン0.97.3)を使用して検証しました。このリリースではバイトコードシグネチャマッチングが改良されているほか、従来からの特徴であるウイルススキャナー、スキャンのスケジュール機能、ウイルス定義データベースの自動更新、Windows ExplorerおよびMicrosoft Outlookとの連携機能などが引き継がれています。
インストーラー版を使う場合は一点だけ注意が必要です。インストール中にAskツールバーの追加を促されることがあります。「次へ」をクリックする前に、チェックボックスの中身を必ず確認してください。なお、ポータブル版ではそのような表示は見られませんでした。
ClamWinの起動
初めてClamWinを起動すると、まず内蔵のウイルスデータベースをダウンロードする必要があります。
インターネットに接続していれば、この作業は数秒で完了します。
データベースの更新が終わるとメインウィンドウが表示され、環境設定の変更、ウイルス定義データベースの再更新、メモリ上で実行中のプログラムのスキャン、そして特定のファイルやフォルダのスキャンといった操作が行えるようになります。
メモリスキャンの実行
このオプションを選択すると、現在メモリ上で動作しているプログラムをスキャンできます。そこまで神経質にならなくても、スキャンを実行する前にウイルス定義データベースを最新の状態に更新しておくのがおすすめです。
PhotoshopやMozilla Firefoxなど、リソースを大量に消費するアプリを同時に起動していなければ、スキャンは数分で終わるはずです。筆者の環境では3分強で、メモリ上の28プロセスをスキャンできました。
ファイル・フォルダスキャンの実行
メインウィンドウにはディレクトリブラウザが用意されており、ドライブ全体(Cドライブなど)、特定のフォルダ、さらには単一のファイルを選んでスキャンすることが可能です。
選択範囲によってスキャン時間は大きく変わります。筆者がDドライブ全体をスキャンした際には、ClamWinが約109MBのRAMを使用しながら精力的に動作していました。それ自体は問題ありませんが、ドライブ全体のスキャン中はPCで他の作業をしないほうが賢明でしょう。スキャンが完了すると結果レポートがすぐに表示され、その場で保存したり、メインウィンドウのメニューから後で確認したりすることもできます。
スキャン中にウイルスが検出された場合、「設定(Preferences)」から隔離・報告・削除の3つの対応方法を選べます。
さらに細かくこだわりたい方には、設定画面でスキャン対象に含める/除外するファイルをフィルタリングする機能も用意されています。スキャン対象とするファイルサイズの上限設定や、ZIP圧縮ファイル内を展開してスキャンするかどうかも指定可能です。
ポータブル版ではなくインストーラー版を導入した場合は、設定ウィンドウからスキャンのスケジュール登録ができ、PCのセキュリティをさらに強化できます。
ポータブル版でスキャンを予約したい場合でも、Windowsのタスクスケジューラと「clamscan.exe」(ClamWinPortable/App/clamwin/bin 配下にあります)を組み合わせれば、同じように定期スキャンを実現できます。
まとめ:ClamWinは導入する価値あり?
ClamWinは、ファイル・フォルダスキャナー、スキャンのスケジュール機能、ウイルス定義データベースの自動ダウンロードなどを備えた、オープンソースならではの魅力を持つアンチウイルスソフトです。リアルタイム保護機能がないのは大きな弱点と言えますが、基本的な保護と無料というコスト面を考慮すれば、PCセキュリティの備えとして十分に価値のある一本です。
Clam AVやClamWinを使ったことはありますか? ぜひコメント欄であなたの体験談をシェアしてください!
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