眠っている古いハードドライブを蘇らせる3つの活用術
人間にはもともと物を集める習性があり、デジタル時代の私たちが集めるのは主に「データ」です。長年、ハードドライブの容量増加はユーザーの需要に追いつかないと言われてきましたが、今や転換点を迎えています。無料のクラウドストレージやストリーミングサービスの普及により、ローカルストレージへの需要はピークを迎え、やがて横ばいになると考えられています。集めるデータの量が減ったわけではなく、データの集め方そのものが大きな変革期を迎えているのです。
ここ10年以上デジタルライフを送ってきた方なら、これまで何台ものハードドライブを使い込んできた経験があるでしょう。まだ動く古いハードドライブ、どうしていますか?以下のアイデアの中に、あなたにぴったりの活用法が見つかるかもしれません。
はじめに
この記事の内容は、ハードドライブの種類を問わず役立ちます。SATAでもIDEでも、デスクトップPC用の3.5インチドライブでも、ノートPC用の古い2.5インチHDDでもOK。最初からPCに組み込まれていない外付けハードドライブでも構いません。まず自分がどのタイプを持っているのかを確認し、必要に応じてアダプターが要るかどうかを調べておきましょう。
SATAハードドライブやIDEハードドライブの取り付け方法については、途中で関連ガイドを参照するとよいでしょう。
RAIDシステムを構築する
「デスクトップPCは衰退している」という噂がありますが、まだ現役で使っているなら、RAIDシステムの構築を検討してみてはいかがでしょうか。RAIDとはRedundant Array of Inexpensive Disks(安価なディスクの冗長配列)の略称です。予備のハードドライブを最も効果的に使えるのは、別のドライブのデータをミラーリングする構成(RAID 1)でしょう。この場合、ミラーリング元のドライブと同じ容量、あるいは保存したいデータ量以上のドライブが必要になります。
Windows 7でソフトウェアRAID 1を作成する方法を解説した記事や動画が各所で公開されているので、それらを参考にすれば比較的簡単に導入できます。
新しいOSをお試し環境で体験する
デュアルブート、つまり1台のPCに2つのOSを並べてインストールしてみたいと思ったことはありませんか?少しマニアックで難しそうに聞こえますし、「単純に新しいOSを試してみたいだけ」という場合には、リスクが気になるところです。予備のハードドライブがあれば、リスクゼロで実験できます。
方法は2つあります。ひとつ目は、デスクトップPCに空きスロットがあれば、そこへ予備ドライブを取り付けて新しいOSをインストールする方法です。例えばWindowsの隣にUbuntuを入れてデュアルブートできます。ふたつ目はあまりおすすめできませんが、現在のシステムドライブを取り外し、代わりに予備ドライブを一時的に接続するやり方です。どちらの場合でも、予備ドライブにお好みのOSをインストールして自由に試せます。プロジェクトが失敗しても、飽きてしまっても、テスト用ドライブを外して元のハードドライブを戻せば元通りです。
ちなみに、1台のハードドライブ上で2つのOSをデュアルブートすることも可能です。その場合は、2つ目のOS用に独立したパーティションを作成するだけでOKです。
お得な外付けハードドライブに変身させる
専用のケース(エンクロージャー)を使えば、内蔵型の予備ハードドライブを外付けUSBハードドライブに変えられます。IDE/SATA接続対応、2.5インチ/3.5インチ対応など、さまざまなケースが市販されています。外付けドライブが手に入れば、活用の幅はぐっと広がります。
バックアップを保存する
ハードドライブは古くなるほど故障や破損のリスクが高まることを忘れないでください。重要なデータを古いハードドライブだけに預けるのは避けるべきです。ただし、大事なデータの「3つ目のコピー」を予備ドライブに退避させておくのは、安心材料として有効です。さらにリスクを減らしたいなら、複数のバックアップのうち信頼性の高い方を別の場所に保管しておきましょう。
データ保護について詳しく知りたい方は、バックアップ&復元ガイドを参照してください。
システムイメージを作成する
予備ドライブをデータのバックアップではなく、システムイメージの作成やシステムドライブのクローン作成に使うのも一案です。万が一OS環境にトラブルが発生しても、予備ドライブに差し替えて作業を続けられます。壊れた環境は後から修復・復旧すればよいのです。
メディアセンターにする
音楽や動画コレクションを収められる十分な容量のある予備ハードドライブは、専用のメディアセンターに生まれ変わります。互換性のあるテレビやディスプレイが必要で、テレビ側に認識させるため、FAT32形式でのフォーマットが求められる場合があります(実際にはFAT32の容量上限を超えるサイズでも)。
本格的に楽しみたいなら、Raspberry Pi(ラズベリーパイ)でメディアセンターを自作するのがおすすめです。「変わった名前の果物?」と思った方は、まずRaspberry Piの入門記事を読んで、どんなことができるのか把握しておきましょう。あとは準備完了です。
まとめ
予備のハードドライブは、クールで実用的なプロジェクトに幅広く活用できます。もし魅力やメリットを感じない場合は、データを完全に消去してから、有効活用してくれる誰かに譲りましょう。せっかくのポテンシャルを無駄にするのはもったいないことです。
古いハードドライブの再利用について、他にもアイデアがあればぜひ教えてください。
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