Windowsがレジストリを自動的にバックアップする理由とは?仕組みと手動バックアップ方法を解説
Windowsのカスタマイズやトラブルシューティングについて調べたことがあるなら、「レジストリ」という言葉を目にしたことは多いはずです。しかし、その正体を正確に説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。
レジストリが何であるかを知っていても、その仕組みや、なぜWindowsの動作にとって重要なのかについては、多くの謎に包まれています。
この記事を読み終える頃には、レジストリとは何か、なぜWindowsがそれを保存するのか、いつ保存されるのか、そして必要に応じて自分でバックアップする方法まで理解できるようになります。
レジストリとは何か?
レジストリは、本質的には巨大なデータベースです。
このデータベースはWindows OSに組み込まれており、カーネルのオプション、ドライバーの設定、サービスのランタイム情報、ユーザーインターフェースの設定など、あらゆる種類のシステムレベルの構成情報を保存するために使われています。
また、Windowsはレジストリを使って、アプリのインストール先やインストール日時・バージョン、各アプリの起動オプションなども管理しています。サードパーティ開発者も必要に応じてデータをレジストリに保存でき、実際に多くのアプリがそうしています。ただし、ポータブルアプリはレジストリを一切使用しません。
レジストリは、フォルダ(「キー」と呼ばれます)の中にファイル(「値」と呼ばれます)が入っている階層構造と考えると分かりやすいでしょう。キーにはサブキーを含めることもできます。そのため、レジストリキーの参照はファイルパスのような形式になります(例:「HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows」)。
Windowsがレジストリを保存する理由とタイミング
「レジストリの保存」について語るときに少し紛らわしいのは、大きく分けて2つの意味があるからです。
- 変更を適用する:未保存の変更を反映させ、システム全体の現在の状態を更新する。
- バックアップを作成する:システム全体の現在の状態をファイルとして書き出し、参照用に保管する。
混乱を避けるため、本記事では1つ目の意味では「保存」、2つ目の意味では「バックアップ」という言葉を使い分けます。
1つ目の意味はごく基本的で自明なので、以降では主に2つ目の「バックアップ」について解説します。(念のため補足すると、変更が加えられるたびに、Windowsは即座にレジストリをディスクへ「保存」しています。)
では、Windowsはいつ自動的にレジストリをバックアップするのでしょうか。それを理解するには、まず「システムの復元」について知る必要があります。
システムの復元とレジストリ
システムの復元は、システムの部分バックアップ(「復元ポイント」と呼ばれます)を作成し、システムの状態を過去の時点に戻せるようにするWindowsの機能です。復元ポイントは、当時のシステムの状態を示す参照データとして機能します。
復元ポイントが作成されるとき、Windowsは以下のデータを保存します。重要なシステムファイル、一部のプログラムファイル、ローカルプロファイルデータ(ローミングプロファイルは対象外)、システムレベルの構成情報、そしてもちろんレジストリです。
重要なのは、Windowsがレジストリの自動バックアップを行うのは、復元ポイントの作成時のみだという点です。
したがって、Windowsがいつ自動的にレジストリをバックアップするのかを完全に把握するには、Windowsがいつ復元ポイントを作成するのかを知る必要があります。
- 新しいアプリをインストールする前(インストーラーがシステムの復元に対応している場合)
- ドライバーをインストールまたは更新する前
- Windows Updateを実行する前
- 復元ポイントからシステムを復元する前
- 最後の復元ポイント作成から7日間が経過したとき
システムを復元ポイントの時点の状態に戻すためには、その復元ポイントにレジストリのスナップショットが含まれている必要があります。レジストリには、システムが正常に動作するために不可欠な構成情報が含まれていることを忘れないでください。
レジストリを手動でバックアップする方法
Windowsは重要な変更が行われる前にレジストリのバックアップを試みますが、完璧ではありません。たとえば、手動でレジストリを編集しようとした場合、自動的なバックアップは行われません。
そのため、レジストリ値の編集、レジストリのクリーンアップ、怪しいアプリのインストールなど、何かリスクのある操作を行う前には、必ず自分でレジストリをバックアップしておくのが賢明です。幸い、その手順はとても簡単です。
- Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- regedit と入力して Enter キーを押し、UAC(ユーザーアカウント制御)の画面で 「はい」 をクリックします。
- レジストリエディターで一番上までスクロールし、「コンピューター」 を右クリックして 「エクスポート」 を選択します。
- バックアップの保存先を指定し、任意の名前を付けて 「保存」 をクリックします。後で見分けられるよう、日時を含めた名前を付けることをおすすめします。
これにより、システムの現在のレジストリ全体の状態を含むREGファイルが作成されます。特定のキーを選択して右クリックし「エクスポート」を選択すれば、そのキーとサブキーだけを対象とした部分的なバックアップを作成することもできます。
レジストリのバックアップを復元する必要が生じた場合も、同じくらい簡単です。
- Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- regedit と入力して Enter キーを押し、UACの画面で 「はい」 をクリックします。
- レジストリエディターで 「ファイル」>「インポート」 を選択します。
- ダイアログボックスで、作成しておいたREGファイルを選択し、「開く」 をクリックします。
なお、復元時にはバックアップファイル内のすべてのキーで現在のレジストリが上書きされます。また、ファイルには存在するが現在のレジストリには存在しないキーは、新規に作成されます。レジストリのバックアップを復元するときは、常に注意を払いましょう。
Windowsレジストリに関するその他のヒント
レジストリを恐れる必要はありませんが、変更を加える際には常に慎重になるべきです。ひとつの誤った設定変更、単なるタイプミスのような些細なことでも、Windowsに思わぬ不具合をもたらす可能性があります。
さらに、レジストリクリーナーアプリの使用はよく考えてください。こうしたアプリはパフォーマンス向上を謳っていますが、実際に効果があることはまれで、システムの動作に悪影響を与える変更を加えない保証もありません。実際、レジストリのクリーンアップは、過度な「お掃除」がWindowsを傷つける典型的な例の一つです。
しかし、自分が何をしているのかをきちんと理解していれば、レジストリの調整は生産的でやりがいのある作業になり得ます。目的のレジストリキーへ瞬時にジャンプするテクニックも活用しましょう。万が一ミスをしても、レジストリをデフォルト状態にリセットする方法はあります。
他にレジストリについて疑問があれば、ぜひコメント欄でお聞かせください!この記事が役に立ったら、友人へのシェアもお願いします。
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