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PCがPOSTしない?原因の特定方法と自宅でできる解決策5選

PCの電源を入れると、画面に何も表示される前に重要な処理が実行されています。それが「POST(Power-On Self Test/電源投入時自己診断テスト)」です。POSTでは、CPU、メモリ(RAM)、マザーボード、グラフィックボード、入力デバイスなど、PCを構成する主要パーツが正常に動作しているかどうかがチェックされます。すべてのコンポーネントがこのテストに合格して初めて、OSが読み込まれます。

しかし、ときにはPOSTエラーに遭遇することもあります。そんなときのために、正しい対処法を知っておくと安心です。

POSTエラーの見分け方

POSTエラーは比較的簡単に判別できます。POST失敗の主な症状は次の2つです。

  1. PCの電源を入れるたびに、連続的または断続的なビープ音が鳴る。一部のマザーボードにはLEDインジケーターが搭載されており、POSTエラー発生時に点滅します。詳細はマザーボードのマニュアルで確認しましょう。
  2. PCの電源は入るものの、OSが起動しない。

これらの症状が見られる場合は、POSTプロセスが失敗している可能性が高いといえます。次に行うべきは、どのパーツが問題を引き起こしているのかを特定することです。幸い、多くのマザーボードにはビープコードが用意されており、これを手がかりに問題を絞り込むことができます。

ビープコードはメーカーによって異なりますが、マザーボードのマニュアルや公式サイトで確認可能です。ただし、多くのメーカーに共通するコードも存在します。

ビープ(点滅)コード原因
短いビープ音1回POST完了、エラーなし
長いビープ音1回+短いビープ音2回ディスプレイアダプター(グラフィックボード)の問題
長いビープ音1回+短いビープ音3回拡張グラフィックアダプター(EGA)のエラー
長いビープ音3回キーボードカードのエラー
短いビープ音2回POSTエラー
連続したビープ音電源ユニット(PSU)、システムボード、RAM、またはキーボードの問題
長いビープ音1回+短いビープ音1回システムボード(マザーボード)のエラー

原因を特定できたら、以下の対処法を順番に試してみてください。

1. パーツ同士の互換性を再確認する

POSTエラーの主な原因の一つが、パーツ間の非互換性です。RAM、マザーボード、CPU、グラフィックボードなどが互いに対応しているかを必ず確認しましょう。場合によっては、CPUを取り付ける前にマザーボードのファームウェア(BIOS/UEFI)アップデートが必要になることもあります。

自作PCの場合は、PCPartPickerのようなサイトを利用して構成全体の互換性を事前にチェックしておくと安心です。

2. 新しく取り付けたハードウェアを外す

POSTエラーの診断で最初にすべきことの一つが、新しく追加したハードウェアの取り外しです。新しいハードウェアがPCと互換性を持たず、POSTエラーの原因になっているケースは少なくありません。スキャナーやキーボードなどの周辺機器をすべて取り外し、その後PCを再起動してエラーが解消されるか確認してください。

また、プリンターなどのデバイスを接続する際は、プラグアンドプレイ(PnP)対応かどうかを事前に確認しましょう。最近のデバイスのほとんどはPnP対応ですが、対応していない場合は、まずPCを起動してから接続するのが正しい手順です。さらに、最新のドライバーをダウンロードしてインストールしておけば、トラブルを未然に防げます。

互換性に問題がないのにエラーが出る場合は、そのハードウェア自体が故障している可能性もあります。

3. USBメモリ・ディスク・入力デバイスを取り外す

複数のUSBドライブやディスクが挿さったままになっている場合は、それらをすべて取り外してPCを再起動してみてください。あわせて、キーボード、マウス、プロジェクター、プリンターといった入出力デバイスもすべて切断します。その状態でPCが正常に起動するかを確認しましょう。

この方法でPCが通常どおり起動したら、今度は周辺機器を一つずつ接続して原因を特定します。まずマウスだけを接続して起動し、問題なければキーボードを接続して起動する、という具合に順番に試していきます。こうすることで、どのデバイスが問題を引き起こしているのかがわかります。個別に接続した場合は正常に起動するのに、複数接続するとエラーが出るような場合は、周辺機器同士の互換性の問題である可能性があります。

LANケーブルや外付けのWi-Fi・Bluetoothアダプターも忘れずに取り外しておきましょう。

4. RAMの挿し替え・再装着を行う

メモリ(RAM)のエラーは、POST失敗の主要原因の一つです。PC内部の構造にある程度慣れていれば、比較的簡単に解決できることが多いです。RAMを2枚搭載している場合は、スロットを入れ替えてみたり、1枚だけで起動を試したりしてみましょう。

通常どおり起動するようになったら、BIOS設定でデュアルチャンネルメモリが正しく有効になっているかも確認しておくとよいでしょう。また、RAMの使用年数が5年以上経過している場合は、経年劣化による故障も考えられます。

5. 電源ケーブルの差し直しとPSUの点検を行う

電源ユニット(PSU)の故障や電源ケーブルの接触不良も、POSTエラーの原因になります。まず、マザーボードに接続されているすべてのケーブル(マウスやキーボードなどの周辺機器を含む)を取り外します。電源ケーブルのみは接続したままにしておきましょう。次に、CPUおよびマザーボード用の電源コネクターを探し、一度抜いてから確実に奥まで差し込み直します。多少力が必要な場合もあります。

あわせて、PSUの出力ワット数がPCの消費電力に対して十分かどうかも確認してください。ミドルレンジのPCであれば、最低でも550WのPSUを推奨します。PSUの容量が十分なのに問題が解決しない場合は、PSU自体の故障が疑われます。その場合は交換が必要です。なお、PSUは内部に高圧電流が流れているため、自分で分解・修理するのは絶対に避けてください。

まとめ:POSTエラーを解決して快適なPC環境へ

ほとんどの場合、上記の方法でPOSTエラーは解決できます。しかし、それでも問題が解決しない場合は、無理せず地域のIT専門家に相談しましょう。PCの各パーツは非常に繊細なため、素人が自分で修理しようとすると、かえって状況を悪化させる恐れがあります。

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