PCを速くするには?効果絶大なおすすめアップグレード徹底ガイド
お使いのPCは、やりたいことに十分対応できる速度でしょうか?起動に時間がかかったり、Photoshopを使おうとすると動きが止まってしまったりするなら、ハードウェアのアップグレードを検討するタイミングかもしれません。
しかし、「PCのどこをアップグレードすればいいのか?」と迷う方も多いはず。費用対効果が高いのはどれで、逆に手間だけかかって意味がないのはどれなのでしょうか?この記事では、効果の高いPCアップグレードについて詳しく解説します。
1. まずはメモリ(RAM)増設から
メモリの増設は、PCアップグレードの中で最も手軽で取り組みやすい方法です。価格も手頃で、ほぼすべてのPCに対応しており、高度な技術知識も必要ありません。ノートパソコンでも、機種によっては増設が可能で、効果的なアップグレードの一つです。
これまでPCケースを開けたことがないという方も、まずはここから始めるのがおすすめです。
メモリ増設は、動作が遅くなったほとんどのPCに即効性のある効果をもたらします。動画編集やゲームなど、リソースを大量に消費する作業では、メモリ容量が多いほど快適になります。
日常使いの場合でも、メモリを増やせばバックグラウンドでより多くのアプリを動かしたり、ブラウザのタブをたくさん開いたままにしたりできるようになります。
では、必要なメモリ容量はどのくらいなのでしょうか?
- 4GB:最低限の容量。一般的な用途(ブラウザタブ10枚程度、軽い写真編集、動画視聴)には十分です。
- 8GB:大幅な改善を実感できる容量。本格的なマルチタスク、タブ30枚程度のブラウジング、RAW現像、ミドルクラスのゲームに適しています。
- 16GB:重い作業向けの推奨容量。本格的なゲーミング、動画編集、プロレベルの作業にはこのくらいのメモリが理想的です。
また、Windowsの「Superfetch」機能がメモリ使用量に与える影響についても確認しておくとよいでしょう。DDR4メモリの中から評判の良い製品を選べば、さらに快適さが向上します。
自分のPCに対応するメモリの種類がわからない場合は、Crucial(クリティカル)が提供するシステムスキャナーなどの互換性チェックツールを利用すると、必要なメモリを簡単に特定できます。
2. グラフィックボード(GPU)の検討
このリストでは2番目に挙げていますが、本格的なゲーマーにとっては、最初に取り組むべきアップグレードかもしれません。一方、3Dモデリングや3Dアニメーションを行わない方であれば、そもそも交換が必要ない可能性もあります。
コスト削減のため、多くのPCメーカーは専用グラフィックボードではなく、CPU内蔵のGPU(iGPU)を採用しています。
最近のシステムでは、内蔵グラフィックスでも多くのユーザーにとって十分な性能があります。Photoshopでの作業や4K動画の再生も問題なくこなせます。Steamユーザーの約1割は、内蔵グラフィックスだけでゲームを楽しんでいるというデータもあります。
ただし、ゲームやVRで高いグラフィック性能が必要な場合は、Radeon RX 5700 XTのような高性能なグラフィックボードへの換装で大きな向上が期待できます(現在はRX 6000/7000シリーズやGeForce RTXシリーズなど、より新しい世代の製品も選択肢です)。各カードの性能比較には、gpu.userbenchmark.comなどのベンチマークサイトが便利です。
3. ストレージを高速化する
ストレージをアップグレードすべき理由は主に2つあります。容量不足、そして速度向上です。
不要ファイルの削除など、空き容量を確保するあらゆる手段を試しても頻繁に容量不足になるなら、大容量ドライブへの交換が必要です。HDDがいっぱいになると新しいデータを保存できなくなるだけでなく、動作にも悪影響を及ぼします。少なくともOS用に10GB程度の空き容量は確保しておきましょう。
HDDを使っている場合は、回転数(物理速度)のアップグレードも検討できます。たとえば5400rpmのドライブから7200rpmのモデルに換えれば、体感できる速度向上が得られます。
しかし、最も効果的なアップグレードの一つは、SSD(ソリッドステートドライブ)への換装です。SSDは回転するディスクの代わりにフラッシュメモリを使用するため、従来のHDDの何倍もの速度を発揮します。
目安として、5400rpm HDDの書き込み速度は最大100Mbps前後、7200rpm HDDは150Mbps前後ですが、SSDは500Mbpsを超えます。Samsung 970 EVO PlusのようなハイエンドNVMe SSDでは3300Mbps以上という驚異的な書き込み速度を実現しています(最新世代ではさらに高速な製品も登場しています)。
ストレージの高速化はシステム全体に波及効果をもたらします。起動時間の短縮、アプリの読み込み高速化、ゲームの起動速度向上、大きなファイルを扱うソフト(動画編集やRAW現像など)のレスポンス改善など、あらゆる場面で恩恵を受けられます。
SSDへの乗り換えで懸念されてきたのは、HDDに比べて容量が小さく価格が高いという点でした。技術的には今もその傾向はありますが、近年は問題になりにくくなっています。
現在では1TBのSSDが一般的になり、SanDisk SSD Plusのように手頃な価格の製品も豊富です。多くの方にとって1TBは十分な容量でしょうが、さらなる容量が必要なら、HDDとSSDの両方の特性を組み合わせたハイブリッドドライブ(SSHD)という選択肢もあります。速度と容量のバランスが取れたソリューションです。
4. CPU(プロセッサー)の交換
CPUの交換は、これまで紹介したアップグレードよりもはるかに難易度が高い作業です。物理的な取り付けが複雑なうえ、費用も高額になりがちです。さらに、ソケットの互換性問題にも注意が必要です。
より重要なのは、CPUの交換が必ずしも良い結果につながるとは限らない点です。期待したほどの性能向上が得られないこともあります。
cpubenchmark.netなどのベンチマークサイトで各プロセッサーの相対的な性能を比較できます。一般に、小幅な更新では大きな改善は見込めません。
CPUの交換に見合うのは、大幅なグレードアップの場合だけです。たとえばIntel Core i3からCore i5へ、あるいは旧世代から新世代への移行などが該当します。クロック周波数が少し高いという理由だけで飛びつくのは避けましょう。
CPUは高価で、場合によってはマザーボードの交換(ひいてはメモリの買い替え)が必要になることもあります。スペック上は互換性があっても、BIOSの更新が必要なケースもあるため、購入前に必ず確認してください。
結局のところ、CPUがシステム全体のボトルネックになっているなら、思い切ってPCごと買い替えることを検討するのも一つの手です。
5. ソフトウェアの更新でパフォーマンスを改善する
お使いのPCのソフトウェアは、自動更新に設定されていることが多いでしょう。設定していなくても、新バージョンの通知が来たらすぐに更新ボタンを押しているかもしれません。
多くの場合それが正しい対応ですが、常にそうとは限りません。多くのソフトウェアでは、バージョン番号が「メジャー.マイナー.リビジョン」の形式で表記されています。更新が0.0.1ならバグ修正である可能性が高く、0.1.0なら最適化や小規模な新機能の追加が含まれることが多いです。マイナーアップデートやリビジョンアップデートは、すぐに適用して問題ありません。
しかし、メジャーアップデート(バージョン番号全体の変更)は話が別です。新しいバージョンのソフトは古いバージョンよりも多くのリソースを消費するのがほぼ常です。PCのハードウェアがすでに限界近くまで使われているなら、まずはそちらへの対処を優先しましょう。
オペレーティングシステム(OS)の更新も同様です。定期的な累積アップデートは性能とセキュリティの観点から必須ですが、大型のバージョンアップはそうとは限りません。新しいOSにはバグが含まれていることが多く、環境によっては動作が遅くなる可能性もあります。
PCの調子が良いなら、OSの大型アップデートが「ダウングレード」にならないと確信できるまで、様子を見る価値はあります。
また、お金をかけずにPCを速く感じさせる方法として、ソフトウェア側のチューニングも有効です。「Windows 10を高速化する方法」などのガイド記事から始めてみるとよいでしょう。
その他にアップグレードすべきものは?
マザーボードは、すべてのパーツが接続されるため、最も難易度の高いアップグレードです。現行の構成では使えない特定のCPUがどうしても欲しい場合以外は、検討する必要はないでしょう。マザーボード単体では速度向上はほとんど期待できません。
その他にも検討すべきパーツはあります。
たとえば、熱心な写真家にとっては、Lightroomの動作を少し速くすることよりも、色再現性の高い良いモニターの方がはるかに有益です。同じように、ライターならメカニカルキーボードの方が生産性向上につながるかもしれません。
純粋な性能だけでなく、「PC体験全体」をどう向上させるかを考えてみてください。速度は重要ですが、それだけがすべてではありません。
パーツを購入する際は、既存の機器との互換性を必ず確認しましょう。PCPartPickerのようなツールを使えば、互換性のある正しいパーツを選びながらショッピングできます。
あなたに最適なPCアップグレードは?
PCのアップグレードを計画するときは、メモリ、SSD、グラフィックボードの3つを主軸に考えるのがおすすめです。理想的には、自分のニーズに合わせてアップグレード内容を調整すべきです。システムのどこにボトルネックがあるのかを把握する時間を取れば、ハードウェアアップグレードに関する正しい判断ができるようになります。
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