Windows 10でタッチパッドのスクロールができないときの対処法7選
ノートパソコンのタッチパッドは、デスクトップPCで使う外付けマウスに相当する入力デバイスです。外付けマウスと同じ操作がすべて行えるほか、メーカー独自のジェスチャー機能が搭載されていることも多く、作業効率を大きく高めてくれます。特に2本指スクロールがなければ、タッチパッドでのスクロールは非常に面倒なものになるでしょう。しかし、こうしたタッチパッドの機能が突然使えなくなるトラブルに遭遇することもあります。本記事では、Windows 10でタッチパッドのスクロールが機能しない問題の原因と、具体的な解決方法をわかりやすく解説します。
Windows 10でタッチパッドのスクロールが機能しない場合の直し方
古いノートパソコンにはタッチパッド右端に小さなスクロールバーが付いていましたが、現在では機械式のスクロールバーは廃止され、ジェスチャー操作に置き換えられています。また、ジェスチャーの種類やスクロール方向は、ユーザーが自由にカスタマイズ可能です。
Windows 10のノートパソコンでは、主に以下のようなタッチパッドジェスチャーが利用できます。
- 2本指で上下左右にスワイプすると、その方向にスクロールする
- 2本指でピンチインすると縮小、ピンチアウトすると拡大する
- 3本指で縦にスワイプすると、開いているアプリの一覧を表示、またはすべて最小化する
- 3本指で横にスワイプすると、起動中のアプリを切り替える
日常的に使っているジェスチャーが突然動かなくなると、作業効率に大きな支障をきたします。まずは、タッチパッドのスクロールができなくなる主な原因を見ていきましょう。
Windows 10で2本指スクロールができなくなる原因
タッチパッドのジェスチャーが動作しなくなる代表的な原因は以下の通りです。
- タッチパッドのドライバーが破損している
- 最新のWindowsビルドやアップデートにバグがある
- サードパーティ製アプリがタッチパッドに干渉し、異常な動作を引き起こしている
- ホットキーや固定キー機能の誤操作で、うっかりタッチパッドを無効化してしまった
多くの報告によると、2本指スクロールを含むタッチパッドジェスチャーは、新しいWindowsアップデートの適用後に動作しなくなるケースが多いようです。この場合の対処としては、以前のバージョンにロールバックするか、バグが修正された次のアップデートの公開を待つしかありません。勝手にアップデートが適用されるのを防ぎたい場合は、「Windows 10で自動更新を停止する5つの方法」のガイドも参考にしてください。
本記事では、最も使用頻度の高い2本指スクロールを中心に、問題を解決するための複数の方法をご紹介します。
注意:それまでの応急措置として、キーボードのPgUp(Page Up)・PgDn(Page Down)キーや矢印キーでもスクロールできます。
方法1:基本的なトラブルシューティング
他の方法を試す前に、まず以下の基本手順を確認しておきましょう。
1. まずノートパソコンを再起動し、タッチパッドが正常に動作するか確認します。
2. 次に、お使いの機種のタッチパッド用ホットキーを使って、タッチパッドの再有効化を試みます。
注意:タッチパッドの切り替えキーは通常、F3、F5、F7、F9などのファンクションキーのいずれかに割り当てられています。キートップには長方形のタッチパッドアイコンが印字されていますが、アイコンのデザインはメーカーによって異なります。
3. セーフモードは、システムに必要なアプリとドライバーのみを読み込む起動モードです。「Windows 10をセーフモードで起動する方法」を参考にセーフモードで起動し、タッチパッドのスクロールが正常に機能するか確認してください。正常に動作する場合は、方法7を実行して問題の原因となっているアプリを取り除きましょう。
方法2:スクロールジェスチャーを有効にする
前述の通り、Windows 10ではワークスタイルに合わせてタッチパッドのジェスチャーを自由にカスタマイズできます。逆に言えば、不要なジェスチャーを手動で無効化することも可能です。まずは、2本指スクロールが有効になっているかを確認しましょう。
注意:ノートパソコンに採用されているタッチパッド技術によって、この設定は「設定」アプリ内または「マウスのプロパティ」のどちらかにあります。
1. Windows + I キーを同時に押して、Windowsの設定を開きます。
2. デバイスをクリックします。
3. 左側のメニューからタッチパッドを選択します。
4. 右側のペインにある「スクロールとズーム」セクションで、「2本の指をドラッグしてスクロール」と「ピンチしてズーム」の両方にチェックを入れます。
5. 「スクロールの方向」のドロップダウンメニューを開き、好みのオプションを選択します。
- 下方向の操作で上にスクロール
- 下方向の操作で下にスクロール
注意:多くのメーカーは、タッチパッドジェスチャーをカスタマイズできる専用アプリを提供しています。例えば、ASUSのノートパソコンには「ASUS Smart Gesture」が搭載されています。設定が見つからない場合は、こうした専用ツールも確認してみてください。
方法3:マウスポインターを変更する
成功率は他の方法より低めですが、実際にポインターの変更で問題が解決したユーザーもいるため、試す価値はあります。以下の手順でポインターを変更してみましょう。
1. Windowsキーを押し、「コントロールパネル」と入力して開くをクリックします。
2. 表示方法 > 大きいアイコンに変更し、マウスをクリックします。
3. マウスのプロパティウィンドウで「ポインター」タブに移動します。
4A. 「デザイン(スキーム)」のドロップダウンリストを開き、別のポインターを選択します。
4B. 「参照…」ボタンをクリックすれば、ポインターを個別に手動選択することも可能です。
5. 適用をクリックして変更を保存し、OKで画面を閉じます。
設定後、スクロールジェスチャーが動作するか確認してください。改善しない場合は、次の方法に進みましょう。
方法4:タッチパッドドライバーを更新する
タッチパッドのドライバーが破損していたり古かったりすることが、この問題の原因であるケースは少なくありません。ジェスチャーなどの機能はドライバーによって制御されているため、最新版への更新を試みましょう。
1. スタートボタンをクリックし、「デバイスマネージャー」と入力してEnterキーを押します。
2. 「マウスとその他のポインティング デバイス」をダブルクリックして展開します。
3. 更新したいタッチパッドドライバーを右クリックし、メニューから「ドライバーの更新」を選択します。
注意:ここでは例としてHID準拠マウスのドライバーを更新しています。
4. 「ドライバーを自動的に検索」を選択すると、自動で最新ドライバーを検索・更新できます。
注意:すでに最新版のドライバーをダウンロード済みの場合は、「コンピューターを参照してドライバーを検索」を選択し、ダウンロードしたドライバーを指定してインストールしてください。
5. ドライバーの更新が完了したら、PCを再起動します。
方法5:ドライバーを前のバージョンにロールバックする
最新版のドライバーが破損していたり互換性の問題があったりする場合は、以前のバージョンに戻すことで解決できることがあります。以下の手順でドライバーのロールバックを実行しましょう。
1. デバイスマネージャーを起動し、方法4と同じ手順で「マウスとその他のポインティング デバイス」を展開します。
2. タッチパッドドライバーを右クリックし、コンテキストメニューから「プロパティ」を選択します。
3. 「ドライバー」タブを開き、「ドライバーのロールバック」をクリックして、現在のバージョンを前のバージョンに戻します。
注意:「ドライバーのロールバック」ボタンがグレーアウトしている場合は、ドライバーが更新されていないか、元のドライバーファイルがPCに保存されていないことを意味します。
4. 「ドライバーパッケージのロールバック」画面で、ロールバックする理由を選択し、「はい」をクリックして確定します。
5. PCの再起動を求められたら、指示に従って再起動してください。
方法6:タッチパッドドライバーを再インストールする
ドライバーの更新やロールバックを行っても問題が解決しない場合は、タッチパッドドライバーを再インストールしてみましょう。
1. 方法5の手順に従って、デバイスマネージャー > マウスとその他のポインティング デバイス > プロパティを開きます。
2. 「ドライバー」タブをクリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。
3. 確認画面で「アンインストール」をクリックします。
注意:「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」にチェックを入れると、ドライバーファイルをシステムから完全に削除できます。
4. アンインストール後、PCを再起動します。
5. タッチパッドドライバーの製造元(例:ASUSなど)の公式サイトにアクセスし、ドライバーのセットアップファイルをダウンロードします。
6. ダウンロードしたセットアップファイルをインストールし、問題が解決したかどうかを確認します。
プロのヒント:互換モードでドライバーをインストールする
通常の方法でドライバーをインストールしても問題が解決しない場合は、互換モードでのインストールを試してみてください。
1. 上記ステップ5でダウンロードしたドライバーのセットアップファイルを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
2. 「互換性」タブを開き、「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れます。
3. ドロップダウンリストから、Windows 7または8を選択します。
4. 適用 > OKをクリックして変更を保存します。
5. セットアップファイルを実行してドライバーをインストールします。
注意:特定のWindowsバージョンでのインストールで問題が解決しない場合は、一度ドライバーをアンインストールし、別のWindowsバージョンを選んで再度試してみてください。
方法7:アプリをアンインストールする
続いて、サードパーティ製アプリがタッチパッドに干渉し、ジェスチャーが動作しなくなっていないかを確認しましょう。最近インストールしたサードパーティ製プログラムをアンインストールし、通常起動を行うことで問題が解決する可能性があります。方法1の手順でセーフモードで起動した状態で、以下の操作を行ってください。
1. Windowsキーを押し、「アプリと機能」と入力して開くをクリックします。
2. 問題の原因と思われる不具合のあるアプリを選択し、「アンインストール」ボタンをクリックします。
注意:ここでは例としてCrunchyrollアプリをアンインストールしています。
3. 確認画面でもう一度「アンインストール」をクリックします。
4. インストール日時の新しいものから順にアンインストールを続け、問題を引き起こしているサードパーティ製アプリを特定して取り除きます。
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