Windows 10で2本指スクロールができないときの対処法6選
最近のWindows 10搭載ノートパソコンには「Precision Touchpad(精密タッチパッド)」対応が標準搭載されており、2本指スクロールを活用すれば、快適なページ移動やナビゲーションの高速化、作業効率の向上が期待できます。
しかし、タッチパッドを操作しても2本指スクロールがまったく反応しないケースがあります。本記事では、この問題を解決するために試せる対処法を6つわかりやすく解説します。
Windows 10で2本指スクロールが機能しないときの6つの対処法
タッチパッドのジェスチャーは、従来型タッチパッドの操作性の限界を補う便利な機能です。以下の方法を順番に試して、問題を解決しましょう。
高度な対処に進む前に、まずはコントロールパネルまたはWindows設定で2本指スクロール機能が有効になっているかを確認しましょう。有効になっていれば、タッチパッド上で2本の指を上下にドラッグするだけでスクロールできます。
1. コントロールパネルから2本指スクロールを有効にする
以下の手順で、Windowsのコントロールパネルから2本指スクロールを有効化できます。
- コントロールパネルを開き、ハードウェアとサウンドを選択します。
- 次に、デバイスセクションにあるマウスを選択します。
- デバイス設定タブを開き、Synaptics TouchPadを選択します。Lenovo ThinkPadノートパソコンを使用している場合は、ThinkPadタブに切り替えてください。
- 設定ボタンをクリックします。
- マルチフィンガージェスチャー(MultiFinger Gestures)を展開し、2本指スクロール(Two-Finger Scrolling)のチェックボックスにチェックを入れます。Lenovo ThinkPadの場合は、スクロールセクション内のチェックボックスをオンにします。
- 適用またはOKをクリックして、2本指スクロールを有効にします。
2. 設定アプリから2本指スクロールを有効にする
Windows 10では、設定アプリからも2本指スクロールを有効化できます。
- スタート(Windowsアイコン) > 設定(歯車アイコン) > デバイスの順に選択します。
- 左側のメニューからタッチパッドを選択し、タッチパッドの設定画面を開きます。
- Windows 10のタッチパッド設定には多くのオプションが用意されています。たとえば、ノートパソコンがPrecision Touchpadに対応していれば、複数のジェスチャーを利用可能です。
ポイント:タッチパッド設定画面の上部に「お使いのPCには精密タッチパッドがあります」という表示があるか確認してください。この表示があれば、お使いのパソコンは同機能に対応しており、タッチパッドのジェスチャーを自由にカスタマイズできます。
- スクロールとズームの項目を探し、2本の指でスクロールするボックスにチェックを入れて、2本指スクロール機能を有効にします。
ポイント:2本指スクロールは自分好みにカスタマイズできます。スクロールの方向の設定で、下方向にスワイプしたときにページが下へスクロールするか、上へスクロールするかを選べます。自然に感じる方を選びましょう。
3. タッチパッドドライバーの更新・再インストール・ロールバックを行う
タッチパッドのドライバーが古かったり、正しくインストールされていなかったりすると、2本指スクロールの動作に支障が出ることがあります。ドライバーの更新、再インストール、またはロールバック(以前のバージョンへの復元)を試してみましょう。
ここではWindowsによる自動更新の手順を紹介しますが、必ずしも最新の最適なドライバーが入手できるとは限りません。できればメーカーの公式サイトにアクセスし、最新のタッチパッドドライバーを手動でダウンロードすることをおすすめします。
タッチパッドドライバーを再インストールする手順:
- スタートを右クリックし、デバイスマネージャーを選択します。
- マウスとその他のポインティングデバイスを展開し、タッチパッドを右クリックしてデバイスのアンインストールを選択します。
- このデバイスのドライバーソフトウェアを削除するにチェックを入れ、アンインストールをクリックします。
- パソコンを再起動すると、Windowsが自動的にタッチパッドドライバーを更新します。もしドライバーがインストールされない場合は、スタートを右クリック > デバイスマネージャーを開き、パソコン名を右クリックしてハードウェア変更のスキャンを選択すれば、不足しているドライバーが検出・インストールされます。
タッチパッドドライバーを更新する手順:
- スタートを右クリック > デバイスマネージャー > マウスとその他のポインティングデバイスを展開します。
- タッチパッドを右クリックし、ドライバーの更新を選択します。
- ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索を選択すると、Windowsがインターネットまたはパソコン内からタッチパッド用の最新ドライバーを探してくれます。
ドライバーを手動でダウンロード済みの場合は、コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索を選択し、ドライバーファイルを指定することも可能です。ドライバーの更新でも2本指スクロールの問題が解決しない場合は、ドライバーのロールバックを試みましょう。
ロールバックとは、現在インストールされているドライバーをアンインストールし、その前に使っていた旧バージョンを再インストールする方法です。新しいドライバーが正常に動作しない場合に有効です。
タッチパッドドライバーをロールバックする手順:
- デバイスマネージャー > マウスとその他のポインティングデバイスを開きます。
- タッチパッドを右クリックし、プロパティを選択します。
- ドライバータブを開き、ドライバーを元に戻すをクリックします。
ポイント:「ドライバーを元に戻す」ボタンがグレー表示になっていて押せない場合は、以前のバージョンのドライバーが存在しないことを意味します。
4. マウスポインターの設定を変更する
マウスポインターは、マウス・タッチパッド・ポインティングデバイスの動きを反映するものです。場合によっては、マウスポインターの設定を変更することで、2本指スクロールが機能しない問題が解消されることがあります。
- 検索ボックスに「マウス」と入力し、マウスの設定またはマウス設定の変更を選択します。あるいは、スタート > 設定 > マウスとタッチパッドからも開けます。
- マウス設定ウィンドウで追加のマウスオプションを選択します。
- 次に、ポインタータブを開きます。
- デザインの項目でWindows 標準(システム設定)を選択し、適用をクリックして変更を保存します。完了したら、2本指スクロールが再度使えるか確認しましょう。
5. Windowsレジストリを編集する
上記の対処法をすべて試しても2本指スクロールが動作しない場合は、Windowsレジストリのキーを編集して問題の解決を試みることができます。
注意:以下の手順を実行する前に、必ずレジストリのバックアップを取ってください。わずかなミスでもシステムに深刻なダメージを与える恐れがあります。
- スタートを右クリックし、ファイル名を指定して実行を選択します。
- 実行ダイアログボックスに「regedit」と入力し、Enterキーを押すかOKをクリックします。
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Synaptics\SynTP\お使いのタッチパッド名へ移動します。
- 2FingerTapPluginIDと3FingerTapPluginIDの各キーをダブルクリックし、値のデータ欄が空になっているか確認します。
- 次に、それぞれの項目に以下の値を設定します。
- MultiFingerTapFlags:2 または 3
- 2FingerTapAction:2(右クリックとして機能)または 4(中央クリックとして機能)
- 3FingerTapPluginActionID:0
- 3FingerTapAction:4
- レジストリエディターを終了し、パソコンを再起動して、2本指スクロールが復活しているか確認します。
6. ChromeでTouch Events APIを有効にする
Chromeブラウザー使用中にだけ2本指スクロールが機能しない場合は、Touch Events APIを有効にしてから再度確認してみましょう。
- Chromeブラウザーのアドレスバーに「chrome://flags/」と入力します。
- フラグを検索(Search flags)欄で「Touch Events API」を検索します。
- Touch Events APIオプションの右側にあるドロップダウンメニューを開き、Enabled(有効)を選択します。
- Chromeを再起動し、2本指スクロールが再度使えるか試してみましょう。
タッチパッドをもっと活用しよう
ノートパソコンのタッチパッドには、生産性を高めるためにカスタマイズできる設定が数多く用意されています。2本指スクロールが復活したら、タッチパッドがうまく使えない場面に備えて、Windows 10で使えるショートカットキーも覚えておくとさらに便利です。
上記の方法をすべて試しても解決しない場合は、ぜひコメントでお知らせください。サポートいたします。
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