Windows 10でタスクスケジューラが動作しないときの対処法6選
Microsoft Windowsは非常に大規模なオペレーティングシステムであり、安定した動作を維持するために多くの処理を管理する必要があります。ソフトウェアの更新、エラーチェック、各種コマンドの実行、スクリプトの実行など、ユーザーが手作業で行うには負担が大きいタスクは数多く存在します。そこでWindows OSは、PCがアイドル状態の間にこれらのタスクを処理できるよう、あらかじめ登録されたスケジュールに従って自動的に開始・完了させる仕組みを採用しています。このタスクの予約と管理を担っているのが「タスクスケジューラ」です。
タスクスケジューラとは
タスクスケジューラ(Task Scheduler)は、Microsoft Windowsに標準搭載されている機能で、特定の日時や特定のイベントの発生後にアプリやプログラムの起動を予約できるツールです。通常はシステムやアプリがメンテナンス作業の自動化に利用していますが、ユーザー自身が独自のスケジュールタスクを作成・管理することも可能です。タスクスケジューラはPC上の時刻とイベントを常時監視し、設定された条件が満たされると直ちにタスクを実行します。
Windows 10でタスクスケジューラが動作しない原因
タスクスケジューラが正常に動作しなくなる原因は複数考えられます。主なものは以下のとおりです。
- レジストリエントリの破損
- タスクスケジューラのツリーキャッシュの破損
- タスクスケジューラサービスが無効化されている
- アクセス権限(パーミッション)の問題
システム構成はユーザーごとに異なるため、以下で紹介する対処法を順番に試し、問題が解決するまで進めてください。「タスクスケジューラが利用できない」「タスクスケジューラが実行されない」といったトラブルに直面しても慌てる必要はありません。この記事では、Windows 10でタスクスケジューラが動作しない問題を解決する方法を詳しく解説します。
Windows 10でタスクスケジューラが動作しない問題を修正する方法
作業を始める前に、万が一のトラブルに備えて復元ポイントを作成しておくことをおすすめします。
方法1:タスクスケジューラサービスを手動で開始する
最初に試すべき最も基本的な方法は、タスクスケジューラサービスを手動で開始することです。
- 検索バーで「ファイル名を指定して実行」を検索して開きます。

- ダイアログボックスにservices.mscと入力し、Enterキーを押します。

- 「サービス」ウィンドウが開くので、一覧からTask Schedulerを探します。

- Task Schedulerを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

- スタートアップの種類が「自動」に設定されていること、およびサービスが実行中であることを確認します。停止している場合は「開始」をクリックしてください。

- 「適用」→「OK」の順にクリックします。
- PCを再起動して変更を保存し、問題が解決したかどうかを確認します。
方法2:レジストリを修正する
レジストリの設定が誤っている、または破損していることが原因で、タスクスケジューラが正しく動作しない場合があります。この場合は一部のレジストリ設定を変更する必要がありますが、作業前に必ずレジストリのバックアップを取っておきましょう。
- 検索バーで「ファイル名を指定して実行」を検索して開きます。

- 「regedit」と入力してEnterキーを押し、レジストリエディターを開きます。

- 次のレジストリキーへ移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Schedule
- 左側のウィンドウでScheduleを選択し、右側のペインに「Start」というDWORD値があるか確認します。

- 該当する値が見つからない場合は、右側ウィンドウの空いている部分を右クリックし、「新規 > DWORD (32ビット) 値」を選択します。

- 名前を「Start」に変更し、ダブルクリックして値を編集します。
- 値のデータに「2」を入力してOKをクリックします。

- レジストリエディターを閉じ、PCを再起動して変更を保存します。
再起動後も問題が解決しない場合は、次の方法に進んでください。
方法3:タスクの条件を変更する
タスクの条件(トリガーの設定)が誤っていることが原因で、タスクスケジューラが動作しないケースもあります。条件が正しく設定されているかを確認しましょう。
- 検索バーで「コントロールパネル」を検索して開きます。

- 「システムとセキュリティ」をクリックします。

- 「管理ツール」をクリックします。

- 管理ツールの一覧から「タスク スケジューラ」をクリックします。

- タスクスケジューラの画面が開いたら、左側の「タスク スケジューラ ライブラリ」をクリックして登録済みのタスクを表示します。

- 対象のタスクを右クリックし、コンテキストメニューから「プロパティ」を選択します。
- プロパティウィンドウで「条件」タブに切り替えます。

- 「次のネットワーク接続が使用可能な場合のみタスクを開始する」にチェックを入れます。

- ドロップダウンリストから「任意の接続」を選択します。

- 「OK」をクリックして変更を保存し、PCを再起動します。
方法4:破損したタスクスケジューラのツリーキャッシュを削除する
タスクスケジューラのツリーキャッシュが破損していることが原因の場合もあります。破損したキャッシュを削除することで問題が解決することがあります。
- Windowsキー + Rを押し、「regedit」と入力してEnterキーを押し、レジストリエディターを開きます。

- 次のレジストリキーへ移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Schedule\TaskCache\Tree
- 「Tree」キーを右クリックして「Tree.old」という名前に変更し、タスクスケジューラを開いてエラーメッセージがまだ表示されるかどうかを確認します。

- エラーが表示されなくなった場合、Treeキー配下のいずれかのエントリが破損しています。次の手順で原因となっているタスクを特定します。
破損したタスクを特定する手順:
- まず、先ほど変更した「Tree.old」の名前を「Tree」に戻します。
- Treeキー配下の各キーを順番に「.old」という名前に変更していきます。キーを1つ変更するたびにタスクスケジューラを開き、エラーメッセージが消えるかどうかを確認します。エラーが表示されなくなるまでこれを繰り返します。

- エラーメッセージが消えたタイミングで変更したキーが、問題の原因となっているタスクです。
- そのタスクを右クリックして「削除」を選択し、削除します。

- PCを再起動して変更を保存します。
再起動後、タスクスケジューラが正常に動作するかどうかを確認してください。
方法5:コマンドプロンプトからタスクスケジューラを起動する
コマンドプロンプトから起動することで、タスクスケジューラが正常に機能するようになる場合があります。
- Windowsの検索バーに「cmd」と入力し、「コマンド プロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。

- 確認画面が表示されたら「はい」をクリックします。管理者権限のコマンドプロンプトが開きます。
- 次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
net start schedule
※タスクスケジューラの内部サービス名は「Schedule」であるため、上記のコマンドを使用します。コマンド実行後、タスクスケジューラが正常に動作するようになったか確認してください。
方法6:サービス構成を変更する
- Windowsの検索バーに「cmd」と入力し、「コマンド プロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。

- 次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
SC config schedule start= auto
- コマンド実行後に「[SC] ChangeServiceConfig SUCCESS」という応答が返ってくれば成功です。PCを再起動すると、サービスが自動起動に変更されます。
- コマンドプロンプトを閉じて、コンピューターを再起動します。
まとめ
以上のいずれかの方法を使えば、Windows 10でタスクスケジューラが動作しない問題を解決できるはずです。それでも問題が解決しない場合は、システムファイルチェッカー(sfc /scannow)の実行やWindows Updateの適用なども併せて検討してみてください。このチュートリアルについてご不明な点があれば、お気軽にコメント欄でお尋ねください。
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