Windows 10でクリップボードをクリアする方法!コマンドプロンプトとショートカットを使った簡単な手順
Windows 10でクリップボードをクリアするには?
実は、私たちは日々のパソコン操作の中で、意識せずにクリップボードを頻繁に利用しています。テキストや画像などを「コピー」または「切り取り」すると、その内容は一時的にRAM(メインメモリ)上に保存され、次に別の内容をコピーするまで保持され続けます。
本記事では、クリップボードの仕組みをわかりやすく解説したうえで、Windows 10でクリップボードの内容を消去(クリア)する具体的な手順を紹介します。
クリップボードとは何か?
クリップボードとは、画像・テキスト・その他のデータを一時的に保存するための、RAM上の特殊な領域のことです。この領域は、Windows上で動作しているすべてのプログラムからアクセス可能で、現在のセッション中のユーザーなら誰でも利用できます。
クリップボードのおかげで、ユーザーは任意の場所に情報を自由にコピー&ペーストできるようになっています。
クリップボードはどのように動作するのか
システム上で何かをコピーまたは切り取ると、その内容がクリップボードに格納され、好きな場所に貼り付けられる状態になります。貼り付け操作を行うと、クリップボード内の情報が指定した場所へ転送される仕組みです。
注意点として、クリップボードに保存できるのは一度に1つの項目のみです。新しい内容をコピーすると、以前の内容は上書きされて失われます。
クリップボードの内容は確認できるのか
旧バージョンのWindowsでは、クリップボードの内容を直接確認できる機能がありましたが、最新のOSではこのオプションは廃止されています。
ただし、内容を確認したい場合は簡単な方法があります。コピーした内容を実際に貼り付けてみることです。たとえば、テキストや画像であればワード文書などにペーストすれば、クリップボードの中身を確認できます。
なぜクリップボードをクリアすべきなのか
クリップボードの内容を放置していて問題はないのでしょうか?多くの人は特に気にしていませんが、実はリスクが伴います。
たとえば、公共のパソコンで機密性の高いデータをコピーしたまま消し忘れた場合、次にその端末を使う人物があなたの重要な情報を簡単に盗み見ることができてしまいます。これが、クリップボードをこまめにクリアすることが重要である理由です。
Windows 10でコマンドプロンプト・ショートカットを使ってクリップボードをクリアする方法
作業を始める前に、万が一のトラブルに備えて復元ポイントを作成しておくことをおすすめします。
それでは、クリップボードを即座にクリアできるシンプルな方法を見ていきましょう。
方法1:コマンドプロンプトを使ってクリアする
- 「Windows + R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- コマンド入力欄に cmd /c echo.|clip と入力します。
- Enterキーを押します。これだけでクリップボードが空になります。
補足:もっと手軽な方法もあります。機密情報をコピーして使用した後、シャットダウン前に別の無害なファイルやテキストをコピーすれば、それだけで元の内容は上書きされます。
また、パソコンを再起動してもクリップボードの内容は自動的に消去されます。さらに、PrtSc(Print Screen)キーを押してデスクトップのスクリーンショットを撮影すると、その画像がクリップボードに保存され、以前の内容は消去されます。
方法2:クリップボードをクリアするショートカットを作成する
頻繁にクリップボードをクリアするなら、いちいちコマンドを打つのは面倒ですよね。そこでおすすめなのが、ワンクリックで実行できるショートカットの作成です。
手順1:デスクトップの空いている場所で右クリックし、「新規作成」→「ショートカット」を選択します。
手順2:項目の場所に入力欄に、以下のコマンドを貼り付けて「次へ」をクリックします。
%windir%\System32\cmd.exe /c "echo off | clip"
手順3:ショートカットに任意の名前(例:「クリップボードをクリア」)を付けて、「完了」をクリックします。
より素早くアクセスしたい場合は、作成したショートカットをタスクバーにピン留めしておくと便利です。
グローバルホットキーを割り当ててクリアする
さらに効率化したい方は、キーボードショートカット(ホットキー)を割り当てましょう。
- 「Windows + R」を押し、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
shell:Start menu - 開いたフォルダに、前の方法で作成したショートカットをコピーします。
- コピーしたショートカットを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- プロパティ画面で「ショートカット」タブを開き、「ショートカットキー」の項目に任意のキーを割り当てます。
- 「適用」→「OK」をクリックして設定を保存します。
これで設定が完了です。以降はショートカットキーを押すだけで、直接クリップボードをクリアできるようになります。
Windows 10 1809以降でのクリップボードのクリア方法
お使いのPCがWindows 10 1809(2018年10月アップデート)以降に更新されている場合は、標準搭載された「クリップボード」機能を利用できます。これはクラウドベースのバッファ機能で、複数デバイス間でクリップボードの内容を同期することも可能です。
手順1:「設定 > システム > クリップボード」を開きます。
手順2:「クリップボードのデータを消去」セクションにある「クリア」ボタンをクリックします。
もっと手軽に行いたい場合は、「Windows + V」キーを押してクリップボード履歴を表示し、「すべてクリア」を選択するだけです。これにより、Windows 10 ビルド1809のクリップボードデータが完全に削除され、RAM上に一時データが残らなくなります。
関連記事
- Windows 10で既定のシステムフォントを変更する方法
- Windows 10でプリンターをオンライン状態に戻す方法
- Windows 10でマイクの音量を上げる方法
- Windows PCでAndroidアプリを実行する方法
この記事が参考になり、Windows 10でコマンドプロンプトやショートカットを使ってクリップボードをクリアできるようになれば幸いです。ご不明な点がある場合は、お気軽にコメント欄でお尋ねください。
-
コマンドプロンプト(CMD)でフォルダやファイルを削除する方法
パソコンでフォルダやファイルを作成・削除する場合、デスクトップ上で右クリックしてメニューから操作を選ぶのが一般的です。とても簡単な方法ですが、状況によってはうまく動作しなかったり、エラーが表示されたりすることもあります。そのため、一つの方法だけに頼らず、コマンドプロンプト(CMD)を使ってフォルダやファイルを作成・削除できるようになっておくと便利です。この記事では、コマンドプロンプトを使ったファイルやフォルダの作成・削除のあらゆる方法を解説します。 通常の操作でファイルやフォルダを削除できず、Windowsの警告メッセージが表示される場合でも、コマンドプロンプトを使えば簡単に削除できます。特定
-
コマンドプロンプトでWindows 10を出荷時設定にリセットする方法
出荷時設定へのリセット(ファクトリーリセット)がどれほど便利なものか、多くの方がご存じでしょう。なかなか駆除できない頑固なウイルスに悩まされているときも、PCをまっさらにして最初からやり直したいときも、ファクトリーリセットが力になってくれます。 しかし、実はコマンドプロンプトを使ってもファクトリーリセットが行えることをご存じない方は少なくありません。難しく聞こえるかもしれませんが、心配はいりません。この記事では必要な手順をすべてわかりやすく解説します。それでは早速見ていきましょう。 コマンドプロンプトを使ってWindows 10を出荷時設定にリセットする手順 コマンドプロンプトは、GUI(グラ