コマンドプロンプトでWindows PCを快適に!ディスク整理・不要ファイル削除のコマンド徹底解説
パソコンを快適に使い続けるには、不要なデータの蓄積を放置しないことが大切です。ゴミファイルをこまめに削除すれば、動作速度の改善やストレージ容量の節約が期待できます。Windowsには「ディスククリーンアップ」などの標準ツールが用意されていますが、実はコマンドプロンプトを使っても同様のメンテナンスが行えることをご存じでしょうか。
この記事では、コマンドプロンプトから実行できる、動作の重いWindows PCを掃除するための便利なコマンドを詳しく解説します。
コマンドプロンプトでPCを掃除するメリットとは?
コマンドプロンプトは、Windows 3.1の時代からほぼすべてのバージョンに搭載されている標準のコマンド処理プログラムです。多くの人にはグラフィカルな操作画面(GUI)が使いやすいものですが、キーボードだけで素早く操作できたり、システムリソースの消費が少なかったりと、コマンドラインならではの効率面での利点があります。
Microsoftのコマンドプロセッサに慣れていない方は、まずWindowsコマンドプロンプトの入門ガイドをチェックしておくと安心です。
Windows 10の「ディスククリーンアップ」や「ストレージセンサー」機能を使えば、基本的な掃除は簡単に行えます。それでも残ってしまった不要ファイルは、一時フォルダ(Tempフォルダ)を手動で空にするなどして対処できます。さらに、コマンドを使えばデフラグツールやdiskpart、ディスククリーンアップへのアクセスもスムーズになり、作業時間を大幅に短縮できます。
CMDで使えるPCクリーンアップコマンド一覧
以下では、ディスククリーンアップユーティリティの起動、一時ファイルの削除、メモリキャッシュのクリアなどに使えるコマンドを紹介します。
一部のコマンドは、コマンドプロンプトを管理者として起動する必要があります。手順は次のとおりです。
- Windowsの検索バーにcmdと入力します。
- 検索結果のコマンドプロンプトを右クリックします。
- 管理者として実行を選択します。
コマンドプロンプトでハードディスクをデフラグする方法
従来型のHDD(機械式ハードディスク)では、データの断片化(フラグメンテーション)が自然に発生します。断片化が進むとディスクへのアクセス速度や書き込み速度が低下し、システム全体が遅くなる原因になります。

デフラグを実行すると、断片化したデータを再配置し、ディスクが効率的に動作するようになります。なお、SSDはデフラグする必要がありません。机械式ドライブ(HDD)を使用している場合は、以下の手順でコマンドからデフラグを行いましょう。
- コマンドプロンプトを管理者として開きます。
- 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
defrag c: - 上記コマンドの c: はデフラグしたいドライブ名です。別のドライブを最適化したい場合は、ドライブ文字を変更してください。
defragコマンドにはオプションスイッチも用意されています。分析の実施、例外の追加、優先度の変更など、さまざまな構文についてはMicrosoft公式ドキュメントで詳しく解説されていますので、参考にしてください。
コマンドプロンプトからディスククリーンアップを使う方法

ディスククリーンアップは、HDDの空き容量を確保するために搭載されているWindows標準ユーティリティです。ダウンロードファイル、インターネット一時ファイル、ごみ箱、さらにはシステムファイルまで削除できます。
コマンドプロンプトからディスククリーンアップを起動し、自動クリーンアップタスクを直接実行することも可能です。以下、ツールの使い方と対応するコマンドラインスイッチを紹介します。
基本のファイル削除方法
cleanmgrコマンドを使うと、コマンドプロンプトからディスククリーンアップツールを起動できます。手順は以下のとおりです。
- コマンドプロンプトを開き、cleanmgrと入力してEnterキーを押します。
- ドライブ選択画面で、クリーンアップしたいドライブを選びOKをクリックします。
- ディスククリーンアップの画面で、削除したいファイルにチェックを入れOKをクリックします。
- 最後にファイルの削除をクリックして操作を確定します。
ドライブ選択をスキップする方法
cleanmgr /sagesetこのコマンドを実行すると、ドライブ選択のステップが省略され、ディスククリーンアップの設定画面が直接表示されます。ここから削除対象のファイルを選択できます。
ファイルを自動的に削除する方法
どのファイルを削除するかをツール自身に判断させたい場合は、cleanmgr /sagerun を使用します。実行するとドライブ全体をスキャンし、システム内のジャンクファイルを自動的に削除します。
cleanmgr /sagerun空き容量が少ないときの最適化
/lowdisk スイッチは、その名のとおり、ハードディスクの空き容量が少なくなっている場合に便利です。実行すると、すべてのファイルカテゴリが既定で自動チェックされます。
この形式のコマンドを使う場合は、空き容量を確保したいパーティションのドライブ文字を指定します。コマンドは次のようになります。
cleanmgr /lowdisk /d実行すると、D:ドライブのジャンクファイルカテゴリがすべて選択された状態でディスククリーンアップが開きます。
ユーザーへの確認なしにジャンクファイルをまとめてすばやく削除したい場合は、代わりに次のコマンドを使用します。
cleanmgr /verylowdisk /dコマンドプロンプトで一時ファイルを削除する方法
Windowsは一時的な用途のためにテンポラリファイルを作成します。一時ファイル自体はそれほど大きな容量を占めることは少なく、システムの円滑な動作に必要な存在でもあります。通常、タスクが完了すればシステムが自動的に一時フォルダから破棄してくれるはずです。
標準のディスククリーンアップツールが削除できるのは、7日以上経過した一時ファイルのみです。そのため、Tempフォルダを頻繁に掃除したい場合は、手動またはコマンドプロンプトでの削除がおすすめです。

一時ファイルの中身を確認したいときは、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。
%SystemRoot%\explorer.exe %temp%\表示されたファイルはエクスプローラー上で手動削除(Ctrl + A > Delete)してもよいですし、次のコマンドで一時ファイルを一括削除することもできます。
del %temp%\*.* /s /qコマンドプロンプトは現在使用中のファイルを自動的にスキップし、それ以外のファイルをすべて削除してくれます。
diskpartでハードディスクを完全に消去する方法
ディスク全体を丸ごと消去したい場合には、diskpartユーティリティが便利です。diskpartはWindowsのコマンドラインユーティリティで、38種類以上のコマンドをサポートしています。
ディスクを消去するには、diskpartのcleanコマンドを使用します。実行するとディスク上の全データが削除され、未割り当て領域に変換されます。

diskpartは強力なツールであるぶん、取り扱いには十分な注意が必要です。誤ったオブジェクトを指定すると、大切なデータを失い、二度と復元できなくなる恐れがあります。実行前には必ず重要なシステムデータのバックアップを作成しておきましょう。
ディスクをクリーンにする手順は以下のとおりです。
- コマンドプロンプトにdiskpartと入力し、Enterキーを押します。
- 続けてlist diskと入力すると、システムに接続されているすべてのディスクが表示されます。
- 消去したいディスクを選択します。例:
Select disk 0 - ディスクの状態がオフラインと表示された場合は、online diskと入力してEnterキーを押します。
- ディスクを消去するには、次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
Clean all - 完了したらexitと入力してdiskpartを終了します。
コマンドプロンプトでPCを常にクリーンな状態に保とう
コマンドプロンプトを使えば、ジャンクファイルの削除をはじめとする高度な操作をさまざま実行できます。GUIベースのディスククリーンアップツールでも十分ですが、コマンドプロンプトを活用すれば、特定カテゴリのファイルだけをピンポイントで削除したり、ディスクを丸ごと消去したりといった柔軟なメンテナンスが簡単に行えます。ぜひ本記事で紹介したコマンドを活用して、Windows PCを快適な状態に保ちましょう。
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