Windows 10でデスクトップショートカットからコマンドプロンプトのコマンドを実行する方法
コマンドプロンプトを開いて毎回手動でコマンドを入力するのは、意外と面倒なものです。しかし、デスクトップにショートカットを作成しておけば、好きなときにワンクリックでコマンドを実行できることをご存じでしょうか?やり方は一見わかりにくいのですが、実はWindows 10ではコマンドプロンプトのショートカットを作成することが可能です。
この記事では、コマンドプロンプトを実行するWindowsショートカットの作り方を詳しく解説します。
Windows 10のショートカットからコマンドプロンプトを開く方法
まずは、Windows 10のショートカットを使ってコマンドプロンプトを開く方法から見ていきましょう。この段階ではまだ自動で何かが実行されるわけではなく、起動後にコマンドを自分で入力する必要があります。ただし、ここで紹介する手順は、この後説明する各種コマンド設定の基礎となる重要なステップです。
まず、CMDのショートカットを作成します。エクスプローラーやデスクトップの空いている場所で右クリックし、「新規作成」→「ショートカット」を選択してください。

クリックすると、項目の場所を尋ねるポップアップウィンドウが表示されます。ここに以下のように入力しましょう。
"C:\Windows\System32\cmd.exe"その後「次へ」をクリックします。
これは、システムフォルダ内にあるコマンドプロンプトの実行ファイル(cmd.exe)を起動するようWindowsに指示するものです。Windows 10がCドライブ以外にインストールされている場合は、「C:\」の部分を実際のOSドライブ名に置き換えてください。

「次へ」をクリックしたら、覚えやすい名前を付けます。「コマンドプロンプトを開く」などの名前を入力し、「完了」を押しましょう。

これで、新しいショートカットをダブルクリックすると、コマンドプロンプトが起動するようになります。
Windows 10のショートカットからコマンドを実行する方法
基本ができたら、次はコマンドを組み込んだCMDショートカットの作り方を学びましょう。新しいショートカットを作る場合は上記の手順を繰り返せばOKです。すでに作成済みのショートカットを編集したい場合は、それを右クリックして「プロパティ」を選択し、「リンク先(Target)」欄に新しいコマンドを追加します。

では、ショートカット経由でコマンドを実行してみましょう。以下のように入力します。
"C:\Windows\System32\cmd.exe" /k その後ろに、実行したいコマンドを続けて記述します。
例えば、次のコマンドは「hello world」と表示させるものです。
"C:\Windows\System32\cmd.exe" /k echo hello worldコマンドの中にある「/k」というオプションに気づいたかもしれません。これは、続くコマンドを実行した後もウィンドウを開いたままにして、結果を確認できるようにするためのものです。
もしコマンド実行後に自動的に閉じてほしい場合は、/k の代わりに /c を使用してください。
複数のコマンドを1つのショートカットで実行する方法
複数のコマンドをつなげて実行することも可能です。各コマンドの間にアンパサンド(&)を挟むだけで連結できます。
例えば、次のコマンドは「hello」の後に「world」と続けて表示します。
"C:\Windows\System32\cmd.exe" /k echo hello & echo world/k や /c をコマンドごとに繰り返す必要はなく、冒頭の1つだけで十分です。
ショートカット化しておくと便利なコマンドの実例
これで、コマンドを手動で入力する場合でも、あらかじめ設定したコマンドを自動実行する場合でも、ショートカットから実行できるようになりました。ここからは、日常の作業を効率化するために役立つ活用例をいくつかご紹介します。
特定のWebサイトやIPアドレスへのping送信・経路調査
よく訪れるサイトが頻繁にダウンする場合や、リモートサーバーの状態を確認したい場合は、pingコマンドとtracertコマンドが非常に便利です。pingは自分とターゲット間の接続速度を確認でき、tracertは接続までの経路を段階的に表示してくれます。
pingを自動実行するショートカットを作るには、次のコマンドの後に対象を入力します。
"C:\Windows\System32\cmd.exe" /k ping例えば、以下のように指定します。
"C:\Windows\System32\cmd.exe" /k ping www.google.comこれでGoogleへの応答速度をミリ秒単位で確認できます。
同様に、
"C:\Windows\System32\cmd.exe" /k tracertの後ろに対象を指定すると、サーバーまでの経路のすべてのステップが表示されます。Googleに対して実行すれば、Webサイトに到達するまでに経由するすべてのサーバーを確認できるでしょう。
これらのコマンドについてさらに詳しく知りたい方は、Windowsの無線ネットワーク関連コマンドをまとめた記事もぜひチェックしてみてください。
DNSキャッシュのフラッシュで接続トラブルを解決
DNS接続の問題が頻発するなら、DNSキャッシュをフラッシュする自動ショートカットを作っておきましょう。次のコマンドでショートカットを作成します。
"C:\Windows\System32\cmd.exe" /k ipconfig /flushdnsDNS接続の問題が発生するたびにダブルクリックすればOKです。実行完了後に自動で閉じたい場合は、/c を使うのも良いでしょう。
DNSキャッシュのフラッシュが具体的に何を行うのかよく分からないという方は、DNSの仕組みと、なぜ利用できなくなることがあるのかを解説した記事をご覧ください。
ChkdskとSFCでファイルシステムの健全性をチェック
ファイルシステムの状態を手軽に確認したい場合は、Checkdisk(chkdsk)とSystem File Checker(SFC)が便利です。chkdskはコンピューター全体のエラーをスキャンし、SFCは重要なシステムファイルのみを対象に同じチェックを行います。
これらのツールへ簡単にアクセスできるようにするには、次のコマンドでcheckdiskのショートカットを作成します。
"C:\Windows\System32\cmd.exe" CHKDSK /f C:SFC用のコマンドはこちらです。
"C:\Windows\System32\cmd.exe" /k sfc /scannowchkdskとSFCについては、マウント不能なブートドライブの修復方法に関するガイドでも詳しく取り上げています。これらのコマンドをもっと深く理解したい方は、ぜひ参考にしてください。
PCのログオフ・再起動・シャットダウン
最後に、コマンドプロンプトからPCをログオフ、再起動、シャットダウンできることをご存じでしたか?いずれも同じ「shutdown」コマンドを使用しますが、指定する引数(オプション)によって実行される動作が変わります。
以下のコマンドはすべて、まずこの形式で始まります。
"C:\Windows\System32\cmd.exe" /k shutdown目的にかかわらずこの部分は共通で、末尾に以下の引数のいずれかを追加します。
- /l:現在のユーザーをログオフします。
- /r:コンピューターを再起動します。
- /r /o:再起動後、高度なスタートアップオプション画面を起動します。
- /s:コンピューターの電源を切ります。
- /s /hybrid:PCをシャットダウンした後、高速スタートアップ用に準備します。
- /h:コンピューターを休止状態にします。
- /a:タイムアウト期間中であれば、進行中のシャットダウン処理をキャンセルします。
- /t:シャットダウン(/s)や再起動(/r)コマンドの後につけると、実行までの待機秒数を指定できます。/t の後に数字を追加してください。例えば /r /t 100 とすると、100秒後にPCが再起動されます。
コマンドプロンプトをもっと賢く活用しよう
毎回コマンドを打ち直すのは大変です。だからこそ、面倒な作業を代わりに行ってくれるショートカットを作りましょう。これで、ダブルクリックするだけでコマンドプロンプトを開いたり、指定したコマンドを自動実行したりできるショートカットの作り方を習得しました。
どんなコマンドが使えるのか知りたい方は、CMDコマンド集をチェックして、ショートカットひとつでPCを自在に操作するさまざまな方法を学んでみてはいかがでしょうか?
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