【解決】「一時ディレクトリ内のファイルを実行できません」エラーの対処法
インストーラー(setupファイル)を実行しようとした際に、「Unable To Execute Files In The Temporary Directory(一時ディレクトリ内のファイルを実行できません)」というエラーが表示されるという報告が多く寄せられています。この問題の主な原因はユーザーの権限にあります。システムが何らかの理由で破損していると、ユーザーアカウントにセットアップファイルを実行する権限が付与されなくなることがあるのです。
実際に表示されるエラーメッセージは以下の通りです。
一時ディレクトリ内のファイルを実行できません。セットアップは中止されました。 Error 5: アクセスが拒否されました(Access Is Denied)
このエラーの原因はユーザー権限だけとは限りません。場合によっては、Windowsの一時フォルダー(Tempフォルダー)自体が破損していることが原因となるケースもあります。厄介なのは、ポップアップを閉じてもインストールを続行できない点です。つまり、実行ファイル(.exe)のインストールが完全にブロックされてしまう深刻な問題といえます。
注意:作業を始める前に、誤って設定を壊してしまった場合に備えて、必ずシステムの復元ポイントを作成しておきましょう。
一時ディレクトリの実行エラーを解決する方法
以下の方法を試す前に、まずはインストールしようとしているプログラムを管理者として実行してみてください。それでも同じエラーが表示される場合は、次に紹介する対処法を順番に試していきましょう。
方法1:Tempフォルダーのセキュリティ権限を修正する
1. Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「%localappdata%」と入力してEnterキーを押します。
2. 上記のフォルダーが開けない場合は、以下のパスへ直接移動してください。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local
3. Tempフォルダーを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
4. 「セキュリティ」タブに切り替え、「詳細設定」をクリックします。
5. アクセス許可の画面には、通常以下の3つのエントリが表示されます。
SYSTEM:フルコントロール(C:\Users\[ユーザー名]\から継承/適用対象:このフォルダー、サブフォルダーおよびファイル) Administrators:フルコントロール(C:\Users\[ユーザー名]\から継承/適用対象:このフォルダー、サブフォルダーおよびファイル) 自分のユーザー名:フルコントロール(C:\Users\[ユーザー名]\から継承/適用対象:このフォルダー、サブフォルダーおよびファイル)
6. 「すべての子オブジェクトのアクセス許可エントリを、このオブジェクトからの継承可能なアクセス許可エントリで置き換える」にチェックを入れ、継承が有効になっていることを確認したうえで、「適用」→「OK」の順にクリックします。
7. これでTempディレクトリへの書き込み権限が取得でき、セットアップファイルがエラーなく続行できるようになるはずです。
この方法で大多数のユーザーのエラーは解決しますが、それでも改善しない場合は次の方法に進んでください。
方法2:Tempフォルダーのアクセス制御を変更する
1. Windowsキー + R を押し、「%localappdata%」と入力してEnterキーを押します。
2. フォルダーが開けない場合は、以下のパスへ移動します。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local
3. Tempフォルダーを右クリックして「プロパティ」を選択します。
4. 「セキュリティ」タブに切り替え、「編集」をクリックします。
5. 「追加」をクリックし、「Everyone」と入力して「名前の確認」を押します。その後「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。
6. 「フルコントロール」「変更」「書き込み」の各チェックボックスがオンになっていることを確認し、「OK」をクリックして設定を保存します。
7. これにより、システム上のすべてのユーザーがTempフォルダーを完全に操作できるようになり、「一時ディレクトリ内のファイルを実行できません」エラーを解消できます。
方法3:新しいTempフォルダーを作成して環境変数を変更する
1. Windowsキー + R を押し、「C:」と入力してEnterキーを押し、Cドライブを開きます。
注意:WindowsがCドライブにインストールされている必要があります。
2. 上手くいかない場合は、エクスプローラーから直接PCのCドライブへ移動してください。
3. Cドライブ内の空いている場所を右クリックし、「新規作成 > フォルダー」を選択します。
4. 新しいフォルダーに「Temp」という名前を付け、ウィンドウを閉じます。
5. デスクトップの「PC(コンピューター)」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
6. 左側のメニューから「システムの詳細設定」をクリックします。
7. 「詳細設定」タブに切り替え、「環境変数」をクリックします。
8. 「[ユーザー名]のユーザー環境変数」の中にある「TMP」変数をダブルクリックします。
注意:「TEMP」ではなく必ず「TMP」の方を選択してください。
9. 変数値を「C:\Temp」に書き換え、「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。
10. 改めてプログラムのインストールを試みてください。今度は問題なく完了するはずです。
方法4:その他の対処法
1. ウイルス対策ソフト(アンチウイルス)やファイアウォールを一時的に無効化して、エラーが解消されるか確認してみてください。
2. HIPS(ホスト型侵入防止システム)機能を無効にしてみてください。セキュリティソフトによってはHIPSがインストーラーの動作を妨げることがあります。
以上で「一時ディレクトリ内のファイルを実行できません」エラーの解決は完了です。このガイドについて不明な点や質問がある場合は、お気軽にコメント欄でお知らせください。
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