Windows 10で隠し管理者アカウントを有効化する4つの方法

Windows 10には、普段あまり知られていない便利な機能や設定が数多く隠されています。そのひとつが「Administrator(管理者)アカウント」です。このアカウントはWindows 10に標準で組み込まれていますが、セキュリティ上の理由から非表示かつ無効化された状態になっています。
通常の利用では有効化する必要はありませんが、IT担当者やPC上級者の方は、システム管理やトラブルシューティングのためにこのアカウントを使いたいケースがあります。また、管理者権限が必要なWindowsアカウント関連のエラーを解消する際にも役立ちます。
本記事では、Windows 10で管理者アカウントを有効化する代表的な4つの方法を詳しく解説します。
方法1:コマンドプロンプトで管理者アカウントを有効化する
最も手軽で確実なのが、コマンドプロンプトを使う方法です。以下の手順で進めましょう。
- Windowsの検索ボックスに「コマンドプロンプト」と入力し、アイコンを右クリックして「管理者として実行」を選択します。

- コマンドウィンドウに「net user administrator」と入力してEnterキーを押します。「Account active(アカウント有効)」の項目が「No」と表示されている場合は、次の手順へ進んで有効化します。

- 続いて「net user administrator /active:yes」と入力してEnterキーを押します。コマンドが正常に完了したことを示すメッセージが表示されます。

- もう一度「net user administrator」を実行して状態を確認しましょう。「Account active」が「Yes」になっていれば成功です。

これで管理者アカウントの有効化は完了です。ユーザー一覧に「Administrator」が追加されていることを確認できます。

アカウントを使用する際は、現在のユーザーからサインアウトし、Administratorアカウントでサインインしてください。
不要になった場合は、「net user "Administrator" /active:no」コマンドを実行すれば再度無効化できます。
方法2:Windows管理ツールから有効化する
Windows管理ツールには管理者権限でのみアクセスできる各種機能が揃っており、ここからも管理者アカウントを有効化できます。
- 検索ボックスで「Windows管理ツール」を検索し、アイコンをクリックして開きます。

- 「コンピューターの管理」をダブルクリックして起動します。

- 左側のツリーから「ローカルユーザーとグループ」を開きます。

- 「ユーザー」フォルダーをダブルクリックします。

- 「Administrator」アカウントをダブルクリックし、プロパティ内の「アカウントを無効にする」のチェックを外します。

- 「適用」→「OK」をクリックし、Windows管理ツールを閉じます。
方法3:PowerShellで管理者アカウントを有効化する
Windows PowerShellは高度なカスタマイズを行える強力なツールです。以下の手順で管理者アカウントを有効化できます。
- Windowsの検索バーで「Windows PowerShell」を検索し、アイコンを右クリックして「管理者として実行」を選択します。

- コマンドラインに以下のコマンドを入力(またはコピー&ペースト)してEnterキーを押すと、管理者アカウントが有効化されます。
Get-LocalUser -Name "Administrator" | Enable-LocalUser

現在のユーザーからサインアウトし、「Administrator」ユーザーでサインインすれば、管理者アカウントを利用できます。
用途が済んだら、以下のコマンドで再び無効化しておきましょう。
Get-LocalUser -Name "Administrator" | Disable-LocalUser
方法4:ローカルグループポリシーエディターで有効化する
ローカルグループポリシーエディターは、Windows 10の詳細設定にアクセスできるもうひとつの強力なツールです(Proエディション以上で利用可能)。以下の手順で、隠された管理者アカウントを有効化できます。
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「gpedit.msc」と入力してEnterキーを押します。
- 次のパスへ移動します。
コンピューターの構成 → Windowsの設定 → セキュリティの設定 → ローカルポリシー → セキュリティオプション - 「アカウント: Administratorアカウントの状態」をダブルクリックして開きます。

- 「有効」を選択して「OK」をクリックすると、管理者アカウントが有効化されます。

以上で完了です。Administratorアカウントでサインインすれば利用できます。不要になったら、同じ手順で「無効」に戻しておきましょう。
まとめ
以上が、Windows 10の管理者アカウントを有効化する主な方法です。通常のユーザーアカウントと隠し管理者アカウントの大きな違いは、管理者アカウントではユーザーアカウント制御(UAC)の確認画面が表示されないという点のみです。そのため、本当に必要な場合にだけ有効化し、使い終わったら必ず無効化することをおすすめします。
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