Windows 10/11でイベントID 642 ESENTエラーを修正する方法
パソコンの使用中にエラーメッセージに遭遇することは珍しくありません。エラーとは、コンピュータが「何かがおかしい」ことを知らせるサインです。原因は、故障したデバイスやドライバー、あるいは最近インストールしたアプリとシステムとの非互換性など、さまざまです。
近年は、エラーの原因を確認せずに、すぐにOSを再インストールしてしまう人も少なくありません。確かに再インストールすれば問題は解決しますが、時間がない状況では現実的な手段とは言えません。最終手段に頼る前に、まずは別の解決策を試すことをおすすめします。
この記事では、Windows 10/11で発生することがある厄介なエラー、「イベントID 642 ESENTエラー」について詳しく解説します。
ESENTとは何か?
イベントID 642 ESENTエラーを正しく理解するために、まずESENTとは何か、どのような役割を担っているのかを見ていきましょう。
ワンポイント:専用のPC最適化ツールを活用すれば、誤った設定やジャンクファイル、有害なアプリ、セキュリティ上の脅威などを一括でチェック・除去でき、システムトラブルや動作の遅延の防止につながります。
ESENTは「JET Blue」とも呼ばれるデータベース検索エンジンで、Windows 10/11に標準搭載されています。エクスプローラーがPC内の各種パラメーターを検索できるよう支援するものであり、「ヘルプとサポート」やWindows Updateクライアントなど、複数のWindowsコンポーネントやプロセスから呼び出されています。
非常に便利なユーティリティである一方、2020年5月に配信されたWindows 10 バージョン2004(May 2020 Update)をインストールしたユーザーの間で、イベントID 642 ESENTエラーが発生するという報告が相次ぎました。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
Windows 10/11のイベントID 642 ESENTエラーとは?
Microsoftによると、イベントID 642 ESENTエラーは既知のバグであり、修正プログラムがまもなく提供される見込みです。
このエラーが発生すると、イベントログには次のような説明が記録されます。
Video.UI (23680,D,2) {B8A5865B-DCFF-4019-AA40-BEE2E42C0672}: データベース形式機能バージョン9080 (0x2378)は、パラメーター0x410022D8 (8920 | JET_efvAllowHigherPersistedFormat)によって制御されている現在のデータベース形式1568.20.0のため、使用できません
イベントID 642 ESENTエラーへの対処法
このエラーに遭遇してしまった場合は、以下の対処法を順番に試してみてください。
対処法1:SFCスキャンまたはDISMコマンドを実行する
イベントID 642 ESENTエラーはWindows Updateユーティリティに関連しているため、SFCおよびDISMスキャンを実行して、Windows Updateのデータストアを修復しましょう。
SFCスキャンの手順:
- スタートボタンを右クリックし、コマンドプロンプト(管理者)を選択します。
- コマンドラインに
sfc /scannowと入力します。 - Enterキーを押すと、システム全体のスキャンが開始されます。完了まで時間がかかる場合があるため、終了するまでお待ちください。
- スキャン完了後、以下のいずれかのメッセージが表示されます。
「Windows リソース保護は、整合性違反を見つけませんでした。」
または
「Windows リソース保護により、破損したファイルが見つかりましたが、その一部を修復することができませんでした。」 - 後者のメッセージが表示された場合は、PCをセーフモードで再起動し、再度スキャンを実行してください。
DISMコマンドの手順:
- スタートボタンを右クリックし、コマンドプロンプト(管理者)を選択します。
- コマンドラインに
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthと入力します。 - Enterキーを押してDISMコマンドを実行します。
- コマンドプロンプトを閉じる前に、処理が完全に終わるまで待ちます。通常は10分程度かかるため、それ以上かかっても慌てる必要はありません。
- PCを再起動します。
対処法2:システムの復元を実行する
最初の方法で問題が解決しない場合は、より踏み込んだ対策を検討しましょう。
システムの復元ユーティリティを使用すると、システムファイル、アプリケーション、設定を以前の正常な状態に戻すことができます。実行する前には、必ず大切なファイルやドキュメントのバックアップを作成しておきましょう。復元作業中に問題が発生した場合でも、復旧が格段に容易になります。
Windows 10/11でシステムの復元を実行する手順は以下の通りです。
- スタートボタンをクリックします。
- 検索バーに「復元ポイントの作成」と入力し、Enterキーを押します。
- 検索結果の最初の項目をクリックします。
- 開いたウィンドウで「システム保護」タブに移動し、「システムの復元」ボタンをクリックします。
- 次へをクリックします。
- 使用したい復元ポイントを選択します。
- システムの復元後に利用できなくなるアプリを事前に確認したい場合は、「影響を受けるプログラムのスキャン」ボタンをクリックします。
- 確認ウィンドウを閉じて次へをクリックします。
- 完了をクリックします。
対処法3:以前のWindowsバージョンへロールバックする
このエラーは最近のWindows更新プログラムに関連している可能性があるため、以前のバージョンに戻すことで解決する場合があります。
以前のバージョンやビルドに戻す手順はシンプルです。以下の手順に従ってください。
- スタートメニューを開きます。
- 設定を選択します。
- 「更新とセキュリティ(Update & Security)」セクションに移動し、「回復(Recovery)」を選択します。
- 「以前のビルドに戻す」というセクションが表示されます。
- 開始するボタンをクリックすると、OSを以前のバージョンに戻すプロセスが開始されます。
なお、最新ビルドのインストールから30日以上が経過している場合や、旧バージョンのWindowsフォルダーをすでに削除している場合は、ロールバックできないことがあります。
その場合は、Windows 10/11の高度なスタートアップオプションから以前のビルドに戻すことが可能です。詳細な手順は以下の通りです。
- 「トラブルシューティング」に移動します。
- 「詳細オプション」を選択します。
- 「その他の回復オプションを表示」をクリックします。
- 「以前のバージョンに戻す」を選択します。
まとめ
すべての対処法がうまくいかない場合は、Microsoftが修正を含むパッチやアップデートをリリースするのを待つのが得策です。Microsoft自身も問題の存在を認識しており、現在修正に取り組んでいます。
早急な解決が必要だが技術的な操作に自信がないという場合は、無理をせず、Windows 10/11の専門家や認定技術者にサポートを依頼するのが最善の選択肢です。
イベントID 642 ESENTエラーの解決に役立つ他のヒントやテクニックをご存知でしたら、ぜひコメント欄でお聞かせください。
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