MPCクリーナー(ルートキット)を完全にアンインストールする方法
今日のインターネット上では、さまざまなページから別のページへと誘導され、気づかないうちにデジタル署名のないソフトウェアをダウンロードしてしまうことが少なくありません。また、実際の評価とはかけ離れた過剰に好意的なレビューを読んでダウンロードした結果、自分のニーズとは合わないソフトウェアだったという経験もあるでしょう。MPCクリーナーをうっかりインストールしてしまった方なら、この意味がよく分かるはずです。
MPCクリーナーは、公式サイトでは「軽量で高性能なウイルス対策ソフト」として紹介されていますが、多くのユーザーはこれに同意しておらず、一般的には「望まない可能性のあるプログラム(PUP)」として分類されています。
MPCクリーナーの問題点
MPCクリーナーをインストールしてすぐに後悔する理由はいくつもあります。まず、性能が低いだけでなく、ユーザーに気づかれないようバックグラウンドでカーネルレベルのサービスを常時実行し続けます。Windows 10にインストールした後、Windows Defenderが動作しなくなったという報告も多数あります。実際にテストしてみると、スキャン結果には大量の誤検知(偽陽性)が表示され、初心者にとっては対処が非常に困難です。
さらに厄介なのは、MPCクリーナーが他のソフトウェアとのバンドルとして配布されるケースが多い点です。別のソフトをインストールする際に、チェックボックスの解除を忘れると同時にインストールされ、Windows標準のウイルス対策機能を上書きしてしまうことがあります。
なぜ「ルートキット」と呼ばれるのか
もう一つ重要な点として、MPCクリーナーは「ルートキット型ウイルス」と呼ばれることがあります。ルートキットとは、OSが侵害されている事実を隠蔽しながら、不正なコンピューターからのアクセスを可能にするソフトウェアのことです。恐ろしい話ですが、これこそが通常のウイルス対策ソフトでも検出できず、サードパーティ製のアンインストーラーの「プログラム一覧」にも表示されない主な理由です。
不要なソフトウェアの削除は時に非常に手間がかかりますが、MPCクリーナーはその典型例といえます。被害に遭われた方もご安心ください。以下の手順に従えば、完全にアンインストールできます。
手順1:セーフモードでPCを起動する
まず、コンピューターをセーフモードで起動します。
Windows Vista / 7の場合
PCを再起動し、詳細ブートメニューが表示されるまでF8キーを連打します。メニューが表示されない場合は、再度再起動してF8キーを繰り返し押してください。メニューが表示されたら、矢印キーで「セーフモードとネットワーク」を選択し、Enterキーを押します。これでセーフモードにログインできます。

手順2:Malwarebytesでスキャンする
次に、Malwarebytesを実行してMPCクリーナーの確実な除去を行います。操作方法が分からない場合は、専用のガイド記事を参照してください。
手順3:Rkillで問題のあるレジストリを削除する
PCを再起動したら、Rkillをダウンロードして実行します。Rkillは、正規のプログラムの動作を妨げるレジストリエントリを検索し、存在すべきではない不正・破損エントリを削除するツールです。スキャンが完了すると、結果の全文を記録したテキストファイル(.txt)がデスクトップに保存されます。
手順4:TDSSKillerでルートキットを駆除する
続いて、Kaspersky社が開発したルートキット専用除去ツールTDSSKillerをダウンロードします。実行ファイルを起動してください。ウイルス対策ソフトから警告が表示されても、心配せずそのまま進めて問題ありません。
起動後、大きなスキャンボタンの上にある「パラメーターの変更(Change Parameters)」をクリックします。リスト内のすべての「追加オプション」にチェックを入れ、「OK」を選択しましょう。
手順5:脅威を検出して駆除する
「スキャン開始」ボタンをクリックし、スキャンが完了するまで待ちます。
- 脅威が検出されなかった場合は、「閉じる」をクリックして完了です。
- 「高リスク」の悪意ある脅威が検出された場合は、結果の横にあるドロップダウンメニューから「駆除(Cure)」を選択して続行します。MPC以外にも高リスクと判定されたプログラムが見つかることがありますので、それらもまとめて駆除しておくことをおすすめします。
以上の手順が完了したら、コンピューターを再起動してください。

まとめ
ほとんどのトラブルには解決策がありますが、今後のために覚えておくべき教訓があります。それは、十分に吟味せずにソフトウェアをインストールしないことです。転ばぬ先の杖——飛ぶ前に考える方が、落ちてから悩むよりずっと良いのです。
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