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CPUファンが回らない原因と直し方|トラブルシューティングから部品交換まで徹底解説

CPUファンには通常、ノートパソコンでは電源ユニット(PSU)から3Vまたは5V、デスクトップPCでは12Vが供給されています。ファンをマザーボードに接続するポートは「ファンヘッダー」と呼ばれます。多くのファンは3本のワイヤー(ピン)を持っており、1本は電源供給用(赤)、1本はアース(黒)、残りの1本はファンの回転数制御用(黄)です。CPUファンはBIOSによって段階的に制御されており、温度がしきい値を超えるとファンが回転を始めます。温度やCPU負荷が上がるほど回転数も増加します。そのため、BIOSの設定が誤っていたり古かったりすると、ファンに不具合が生じることがあります。

CPUファンが回転しない場合、原因はファン本体、マザーボード、電源ユニットのいずれかにある可能性があります。ファン内部にホコリや糸くずが詰まって回らなくなることもあれば、ファンに通る配線がブレードに引っかかって回転を妨げているケースもあります(CPUファンはトルクが弱いためです)。また、ファンへの給電回路がショートまたは焼損していればマザーボードが原因ですし、PSUが5Vや12Vを出力できていなければ電源側に問題があります。なお、ノートパソコンの場合、PSUは通常マザーボードに内蔵されています。

ただし、CPU温度が低い場合や負荷の高いアプリケーションを実行していない場合は、ファンが停止していても正常な動作であることを覚えておきましょう。

パソコンを最適な状態で動作させるには冷却が不可欠であり、一般的には冷却ファンがその役割を担っています。そのため、CPUクーリングファンが回っていないことに気づくと不安になるものです。それ自体は即座に心配する必要がない場合もありますが、CPUの過熱と組み合わさると重大な警告サインです。パソコンにはPSU(電源ユニット)ファン、CPUファン、ケースファン、GPUファンなど複数のファンがあり、ノートパソコンは省スペース化のため通常1つのファンのみを搭載しています。「CPUファンが回らず、パソコンが過熱してBSOD(ブルースクリーン)が表示され、熱保護機能によってシャットダウンする」というトラブルはよく報告されています。起動すらしないケースでは、ブート中にファンエラーが表示されることもあります。いずれも、ファンが動作しないことによる過熱を防ぐための保護機構です。この記事では、この問題のトラブルシューティング方法と、実践的な解決策を詳しく解説します。

CPUファンのトラブルシューティング

問題はファン本体、マザーボード、電源ユニットのどこにあるかもしれません。以下の方法で原因箇所を特定しましょう。

まず、別のファンヘッダー(マザーボード上のファン接続端子)を使ってファンをテストしてみてください。PSUファン、ケースファン、GPUファン用のヘッダーを利用できます。ノートパソコンの場合は、別のパソコンでテストする必要があります。そこで回転すれば、問題はマザーボードか電源ユニットにある可能性が高いです。

逆に、動作が確認されている別のファンを自分のマザーボードに接続してみるのも有効です。それが回転すれば、元のファン自体に問題があると判断できます。

テスター(マルチメーター)をお持ちなら、赤と黒の端子間の電圧を測定してください。3〜5Vまたは12Vが出ていれば正常で、出ていない場合はマザーボードかPSUに故障があります。

また、すべてのパソコンにはシステム診断ツールが搭載されており、CPUファンも診断対象です。パソコンをシャットダウンし、電源ボタンを押したらすぐにF12キーを押してブートオプションに入ります。ブートメニュー画面でDiagnostics(診断)を選択すると、PSA+ウィンドウが表示され、検出されたすべてのデバイスに対してテストが実行されます。テスト完了後、「メモリテストを続行しますか?」というメッセージが出たら「いいえ」を選択し、32ビット診断が開始されたらカスタムテストを選択します。ここで「Fan(ファン)」を指定してテストを実行し、結果のログを記録しておきましょう。「Fan-The [Processor Fan] failed to respond correctly. Error code 2000-0511. Validation 13133」のようなエラーが表示された場合は、冷却システムが故障しているため交換が必要です。CPUファンが回らない原因と直し方|トラブルシューティングから部品交換まで徹底解説 CPUファンが回らない原因と直し方|トラブルシューティングから部品交換まで徹底解説

以下に、この問題への主な解決策を紹介します。ハードウェアの問題だと費用がかさみやすいため、安価な方法から順に説明します。

方法1:パソコンを再起動する

CPUファンはトルクが弱いため、指やゴミが触れるだけで簡単に停止してしまいます。配線の焼損などの損傷を防ぐため、指や異物を取り除いてもファンは回転を止めたままになることがあります。まずはパソコンを再起動して、このエラー状態を解除してみましょう。

方法2:エアダスターでファンを掃除する

ファンはホコリが溜まりやすい部分です。ホコリがブレードにまで達すると、トルクの弱いファンは回らなくなってしまいます。ファンを分解して掃除してもよいですが、やり方がわからない場合は、エアダスター(圧縮空気スプレー)をファンの隙間に吹き付けて清掃してください。ただし、ファンを高速回転させすぎると破損の恐れがあるため、RPM(回転数)が上がりすぎないよう注意が必要です。CPUファンが回らない原因と直し方|トラブルシューティングから部品交換まで徹底解説

方法3:ファンブレードに絡む配線を取り除く

CPUファンはトルクが小さいため、ファンモーターに伸びる配線がブレードの回転を妨げることがあります。ファンを取り外し、配線やその他のものがブレードに接触していないか確認しましょう。エポキシ接着剤などで配線を側面に固定すれば、ブレードに干渉するのを防げます。

方法4:BIOSをリセット/更新する

ファンの動作はBIOSが制御しています。BIOSをリセットすれば設定ミスが解消され、ファンが復活することがあります。リセット手順は以下の通りです。

  1. パソコンをシャットダウンする
  2. 電源ボタンを押し、すぐにF2キーを押してBIOSセットアップ画面に入る
  3. F9キー(BIOS画面に表示される「Load Defaults」ボタン)を押してBIOSを初期化する
  4. EscまたはF10キーを押して「Save and Exit(保存して終了)」を選択し、Enterを押して再起動後、ファンが動作するか確認するCPUファンが回らない原因と直し方|トラブルシューティングから部品交換まで徹底解説

また、すべての電源ケーブルとバッテリーを外し、CMOSバッテリーを取り外した状態で電源ボタンを30秒以上押し続けることでも、BIOSをリセットできます。

方法5:ファンを交換する

別のPCでファンをテストして動作しなかった場合、または動作確認済みのファンを自分のPCに接続しても回らなかった場合は、新しいファンが必要です。疑いを完全になくすため、CPUファンの端子に3〜5Vまたは12Vが供給されていることも確認しておきましょう。CPUファンが回らない原因と直し方|トラブルシューティングから部品交換まで徹底解説

方法6:マザーボードを交換する

マザーボードが原因かどうかを確実に判断する唯一の方法は、動作するCPUファンを自分のPCでテストすることです。それでも回らない場合は、マザーボードの交換が必要です。電気に関する知識があれば、CPUファン用の出力電圧が3〜5Vまたは12Vの範囲内かをテストできます。電圧がゼロ、または3V未満であれば、パソコンがファンを駆動するのに十分な電力を供給できていないため、マザーボードの交換が必要です。

なお、新しいマザーボードが電源ユニットや他のパーツと互換性があるか必ず確認してください。適合しなければ他の部品も買い替えることになり、余計な出費につながります。CPUファンが回らない原因と直し方|トラブルシューティングから部品交換まで徹底解説

方法7:電源ユニット(PSU)を交換する

デスクトップPCの場合、マザーボードを交換しても問題が解決するとは限りません。ノートパソコンはPSUがマザーボードに統合されているためマザーボード交換で解決しますが、デスクトップPCは3V、5V、10V、12Vをマザーボードへ供給する独立した電源ユニットを搭載しています。5Vまたは12V系統が死んでいればファンは動作せず、この場合はPSUの交換が必要です。

ビープ音が鳴る、複数の機器(モニター、ファン、USB機器、キーボード、マウスなど)が同時に動作しない、電源が入ってもすぐにシャットダウンする——こうした症状が見られたら、PSUの交換を検討しましょう。

購入するPSUは、現在使っているものと同じ種類の電源コネクタを備えている必要があります。コネクタが異なると互換性がありません。CPUファンが回らない原因と直し方|トラブルシューティングから部品交換まで徹底解説

補足: CPUが過熱していて、低コストで冷却したい場合は、「CPU温度を下げる方法」の記事もぜひ参考にしてください。

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