Windows 10でWindows Helloが動作しないときの対処法8選
Windows Helloは、顔認証・指紋認証・虹彩スキャンを使ってデバイスにログインできる便利な機能です。アプリやオンラインサービス、ネットワークへのサインインにも利用できます。しかし、Windowsのアップデート後やシステムのリセット後、あるいは明確な理由がないのに突然動作しなくなるケースがあります。

幸い、この問題を解決してWindows Helloを再び使えるようにする方法はいくつか存在します。いずれも比較的簡単に実行できるので、以下の手順を順番に試してみてください。
Windows HelloがWindows 10で動作しなくなる主な原因
Windows Helloが動作しなくなる原因は複数考えられます。多くの場合、最近適用されたWindowsアップデートやシステムのリセットなどが関係しています。主な原因は以下の通りです。
- TPM(トラステッド・プラットフォーム・モジュール)が設定されていない – ドメインユーザーがPINでログインするには、TPMがセットアップされ稼働している必要があります。設定を見直すことで問題が解決したという報告があります。
- PINログインが許可されていない – Windowsのアップデートによって、以前有効だったPINログインの許可が無効化されることがあります。レジストリエディターで再度有効にしましょう。
- 生体認証・イメージングデバイスのドライバーが古い – ウェブカメラ、指紋センサー、虹彩スキャナーなどのドライバーが古いままだと、Windows Helloは正常に起動できません。デバイスマネージャーでの更新により解決したユーザーが多数います。
解決策1: デバイスでTPMをセットアップする
TPMはハードウェアベースのセキュリティ関連機能を提供する技術で、Windows Helloを使用する前にセットアップしておく必要があります。何らかの操作やアップデート、システムリセットの結果として無効になっている可能性があります。以下の手順で再度有効化しましょう。
- キーボードのWindowsキー + Rを同時に押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。表示されたボックスに引用符なしで「tpm.msc」と入力し、「OK」をクリックしてTPMの管理ツールを開きます。

- ウィンドウ上部のメニューから「操作」をクリックし、表示されるコンテキストメニューから「TPMの準備...」を選択します。
- コンピューターの再起動を促すウィンドウが表示されますので、指示に従ってください。起動プロセス中にも案内が表示されます。

- 「再起動」ボタンをクリックし、起動時の指示に従います。その後、Windows Helloが正常に動作するか確認してください。
解決策2: レジストリエディターでPINログインを許可する
Windows 10のAnniversary Update以降、ドメインユーザー向けのPINログイン設定がリセットされたことで、Windows Helloが使えなくなったユーザーが多くいました。この場合、Windows Helloを使用する前にPINログインを再度有効化する必要があります。以下の手順に従ってください。
- レジストリキーを編集するため、作業前にレジストリのバックアップを作成しておくことをおすすめします。手順を正しく丁寧に実行すれば問題が起こることはありませんが、万が一に備えましょう。
- 検索バー、スタートメニュー、またはWindowsキー + Rで開く「ファイル名を指定して実行」ダイアログに「regedit」と入力し、レジストリエディターを開きます。左側のペインで以下のキーへ移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\System

- このキーをクリックし、「AllowDomainPINLogon」という名前のエントリを探します。存在しない場合は、ウィンドウ右側を右クリックして「新規 >> DWORD (32ビット) 値」を選択し、「AllowDomainPINLogon」という名前で新規作成します。作成した値を右クリックし、コンテキストメニューから「修正」を選びます。

- 編集画面の「値のデータ」欄に「1」を入力して変更を適用します。基数が「16進数」に設定されていることを確認してください。処理中にセキュリティに関するダイアログが表示されたら「OK」で確定します。
- 「スタートメニュー > 電源ボタン > 再起動」からPCを再起動し、問題が解消したか確認しましょう。これで即座に解決する可能性が高いです。
解決策3: 生体認証・イメージングデバイスのドライバーを再インストールする
指紋センサーや虹彩スキャナーなどの生体認証デバイス、およびイメージングデバイスのドライバーを再インストールすることで問題を解決したユーザーがいます。生体情報や画像入力を処理するデバイスが誤動作していると、Windows Helloは当然ながら機能しません。問題が続くかどうかを確認する前に、必要なドライバーをすべて更新しておきましょう。
- スタートメニューボタンをクリックし、「デバイスマネージャー」と入力して、結果の一番上を選択します。Windowsキー + Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、「devmgmt.msc」と入力して「OK」をクリックしても起動できます。

- 対象となるのは「イメージングデバイス」と「生体認証デバイス」のセクションです。「イメージングデバイス」ではウェブカメラに対して、「生体認証デバイス」ではすべてのエントリに対して、以下の手順を実行します。各エントリを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。

- アンインストールの確認を求めるダイアログが表示されたら承認し、プロセスが完了するまで待ちます。
- 「デバイス名 + メーカー名」で検索し、公式サイトへのリンクを探します。お使いのデバイスの最新ドライバーを見つけてダウンロードしてください。
- ダウンロードしたファイルを実行し、画面の指示に従って最新ドライバーをインストールします。あるいはデバイスマネージャーに戻り、上部メニューの「操作」から「ハードウェア変更のスキャン」をクリックすると、ドライバー未搭載のデバイスを自動的に検出して再インストールしてくれます。

- 問題が解決したか、Windows Helloの不具合がまだ発生するかどうかを確認してください。
解決策4: Windowsを最新バージョンに更新する
Windows 10の最新バージョンを適用したところ問題が解決したという報告があります。OSを最新の状態に保つことは、同種のエラーへの対処として常に有効です。特に最近のWindows 10のバージョンでは、この問題そのものが修正されています。
- Windowsキー + Iを押してWindows PCの「設定」を開きます。タスクバーの検索バーで「設定」を検索するか、左下の歯車アイコンをクリックしても構いません。

- 「設定」内の「更新とセキュリティ」セクションを見つけて開きます。「Windows Update」タブにとどまり、「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックして、新しいバージョンのWindowsが利用可能かどうかを確認します。

- アップデートが見つかった場合、Windowsは自動的にインストールを開始し、完了後に再起動を求められます。
解決策5: Microsoftアカウントを認証する
Microsoftアカウントが認証されていない場合、Windows Helloのオプションを変更できないことがあります。この場合、システム設定でアカウントを認証すると問題が解決する可能性があります。
- Windowsキーを押して「設定」を開きます。

- 「アカウント」を開き、「あなたの情報」タブへ移動します。
- アカウントの認証が必要かどうかを確認します。必要な場合は「認証」をクリックし、画面の指示に従ってアカウントを認証してください。

- PCを再起動し、Windows Helloが正常に動作するか確認します。
解決策6: グループポリシーエディターを使用する
システムのグループポリシーがWindows Helloの使用を制限していたり、システムがドメインネットワークに参加していたりすると、Windows Helloを利用できないことがあります。この場合、関連するグループポリシー設定を編集すると問題が解決する可能性があります。
- Windowsキーを押して「グループポリシーエディター」と入力し、グループポリシーエディターを選択します。

- 左側のペインで以下の場所へ移動します。
コンピューターの構成\管理用テンプレート\システム\ログオン

- 右側のペインで「便利なPINサインインを有効にする」ポリシーをダブルクリックし、「有効」を選択します。

- 「適用/OK」をクリックし、次にグループポリシーエディターの左側ペインで以下の場所へ移動します。
コンピューターの構成\管理用テンプレート\Windowsコンポーネント\Windows Hello for Business\
- 右側のペインで、すべてのポリシーが「未構成」に設定されていることを確認します。

- グループポリシーエディターを終了してPCを再起動し、Windows Helloが正常に動作するか確認します。
解決策7: 職場/学校アカウントとの接続を解除する
システムが職場や学校のネットワークに所属している場合、Windows Helloが動作しなかったり、PINや指紋などのオプションが利用できなかったりすることがあります。職場/学校の資格情報を使ってOffice 365メールやWordアプリケーションにサインインした際(特に「組織にこのデバイスの管理を許可する」オプションが有効だった場合)、意図せずアカウントに参加してしまった可能性があります。この場合、PCを職場/学校アカウントから切断すると問題が解決するかもしれません。
- Windowsキーを押して「設定」を選択します。
- 「アカウント」を開き、左側のペインで「職場または学校にアクセスする」を選択します。
- 職場/学校アカウントから「切断」します(「〜ドメインに接続済み」の項目には触れないでください)。

- PCを再起動し、Windows Helloの問題が解決したか確認します。
- 解決しない場合は、職場/学校アカウントを追加してから削除すると問題が解決するか試してみてください。
それでも問題が残る場合は、PINのリセットを試してみましょう。
- Windowsキーを押して「サインイン オプション」と入力します。

- 「Windows Hello PIN」を展開し、「PINを忘れた場合」をクリックします。

- 画面の指示に従ってPINをリセットし、Windows Helloが正常に動作するか確認します。
解決策8: ローカルアカウントを使用する
Microsoftアカウントが問題のあるデバイス上で正しく設定されていない場合や、システム上のプロファイルが破損している場合に、このエラーが発生することがあります。この場合、ローカルアカウントに切り替えてからMicrosoftアカウントに戻すことで問題が解決する可能性があります。
- Windowsキーを押して「設定」を開きます。
- 「アカウント」を開き、「あなたの情報」タブで「代わりにローカルアカウントでサインインする」オプションをクリックします。

- 画面の指示に従い、ローカルアカウントでログインします。
- 同じ手順を繰り返し、今度は「Microsoftアカウントでサインインする」をクリックします。これでWindows Helloの問題が解決するはずです。

それでも問題が解決しない場合は、PCを出荷時の状態にリセットすることを検討してください。
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