【解決方法】「アカウント名とセキュリティIDの間のマッピングが行われませんでした」エラーの修正手順
ドメイン環境で「No Mapping between account names and Security ID was done(アカウント名とセキュリティIDの間のマッピングが行われませんでした)」というエラーメッセージが表示される場合、アカウント名とセキュリティ識別子(SID)の対応付けに問題が発生しています。このエラーは Microsoft Windows の Active Directory グループポリシーに関連して発生し、イベントビューアーで確認するとイベントID 1202 として記録されます。

「アカウント名とセキュリティIDのマッピングが行われませんでした」エラーの原因
エラーの原因はメッセージ自体にも示されていますが、より具体的には以下の要因が考えられます。
- ユーザー名の入力ミス: 入力されたユーザー名に誤りがある場合、このエラーが発生することがあります。作業を進める前に、ユーザー名が正しく入力されているか必ず確認しましょう。
- グループポリシーの設定: もう一つの原因として、グループポリシーオブジェクト(GPO)の設定が挙げられます。ドメイン内に孤立したアカウント情報が存在すると、そのアカウントはSIDへ正しく解決できず、このエラーを引き起こします。
これには2つの可能性があります。1つはGPOで使用されているアカウント名に入力ミスがあるケース、もう1つはGPOで参照されているアカウントがActive Directoryから削除されているケースです。このエラーには複数の対処方法がありますが、重要なのは根本原因となっている問題を確実に解決することです。
原因となるアカウントの特定とグループポリシー設定の修正
問題を解決するには、まずエラーの原因となっているアカウントを特定する必要があります。そのためには、あらかじめログファイルを有効にしておく必要があります。Windowsレジストリの ExtensionDebugLevel 値を編集することで、ログファイルが有効になります。手順は以下の通りです。
- Windowsキー + R を押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- regedit と入力してEnterキーを押し、レジストリエディターを起動します。
- アドレスバーに以下のパスを貼り付けて、該当のキーへ移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\GPExtensions\{827D319E-6EAC-11D2-A4EA-00C04F79F83A} - 右側のペインにある ExtensionDebugLevel をダブルクリックし、値のデータを 2 に変更します。

- これでログファイルが有効になります。
- 次に、ドメイン管理者権限を持つアカウントでドメインコントローラーにサインインし、以下のコマンドを実行して問題のあるアカウントを検索します。
FIND /I "Cannot find" %SYSTEMROOT%\Security\Logs\winlogon.log
- このコマンドにより、問題が発生しているアカウント名が表示されます。

- アカウント名を特定したら、そのアカウントがどのポリシーで使用されているかを確認します。
- 確認にはポリシーの結果セット(RSoP)MMC を使用します。再度「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、RSoP.msc と入力してEnterキーを押します。
- ポリシーの結果セット画面で、以下の場所へ移動します。
コンピューターの構成 > Windows の設定 > セキュリティの設定 > ローカルポリシー > ユーザー権利の割り当て
- 右側のペインに赤い×印が付いた項目が表示されるので、それをダブルクリックします。
- そこに、先ほど特定した問題のアカウント名が表示されます。
- ここからの対処は2通りあります。アカウント名の入力に誤りがある場合は、正しい名前に修正するだけでOKです。入力ミスでない場合は、そのアカウントがActive Directory上に存在するかどうかを確認してください。存在しない場合は、該当アカウントをポリシーから削除することで問題が解決します。
- 修正が完了したら、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してポリシー設定を更新します。
gpupdate /force

- ポリシー設定の更新が完了すれば、エラーは解消され、通常どおりシステムを利用できるようになります。
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