WindowsでVMwareの「モジュールディスクの電源投入に失敗しました」エラーを解決する方法
エラーの概要
VMware WorkstationやVMware PlayerなどのVMware製品で仮想マシンを起動しようとした際、「モジュールディスクの電源投入に失敗しました(Module Disk Power on Failed)」というエラーが表示されることがあります。このエラーは、前回のセッションで仮想マシンが正常にシャットダウンされなかったことを示すもので、多くの場合、次のようなメッセージも一緒に表示されます。
「別のプロセスがファイルの一部をロックしているため、プロセスはファイルにアクセスできません」

つまり、起動しようとしている仮想マシンのディスクファイルが、他のVMware関連のプロセスによってロックされており、そのために仮想マシンが正常に起動できないという状況です。
エラーが発生する主な原因
このエラーは、以下のようなケースで発生しやすくなります。
- 作業中に突然の停電が発生し、仮想マシンが強制終了された
- 仮想マシンを正しくシャットダウンせずにホストPCを終了した
- 仮想マシンがクラッシュした後に、再び電源を入れようとした
では、なぜ仮想マシンはロックされてしまうのでしょうか。その理由を理解するには、VMwareの動作原理を知る必要があります。
VMwareのロックファイル(.lck)とは
VMwareで仮想マシンを起動すると、仮想マシンと同じディレクトリ内に.lckという拡張子を持つロックファイルが自動的に作成されます。これらのファイルの主な役割は、複数の仮想マシンが同じディスクに対して同時に読み書きを行うことを防ぐことです。もしロックファイルが存在しなければ、複数の仮想マシンが同一ディスクにアクセスすることでデータ破損が発生する恐れがあります。

つまり、ロックファイルの存在は「その仮想マシンが現在稼働中である」ことを示す目印にもなっています。通常、仮想マシンを正しくシャットダウンすれば、これらのファイルは自動的に削除され、次回の起動時に問題が生じることはありません。
しかし、仮想マシンがクラッシュしたり、適切にシャットダウンされなかったりすると、VMwareはロックファイルを削除できず、不要なロック(スタイルロック)がディレクトリに残ってしまいます。
次回の起動時、VMwareは残存するロックファイルを削除できるかどうかを、次の2つの条件に基づいて判断します。
- ロックが同じホスト上で作成されたものかどうか
- ロックを作成したプロセスがまだ実行中かどうか
いずれかの条件が満たされず、VMwareがロックファイルを削除できない場合に、今回のようなエラーが発生します。このような場合は、ロックファイルを手動で削除することで問題を解決できます。
VMwareのロックファイルを手動で削除する手順
解決策は非常にシンプルで、仮想マシンの起動を妨げているロックファイルを削除するだけです。これらのファイルは仮想マシンと同じディレクトリ内にあるため、数ステップで簡単に削除できます。以下の手順に従ってください。
- 仮想マシンの電源がオフになっていることを確認します。まだ起動中の場合は、仮想マシンを右クリックして「パワー > パワーオフ」を選択してください。
- 続いて、仮想マシンが保存されているディレクトリを開きます。仮想マシンを右クリックし、「VMディレクトリを開く」というオプションをクリックしてください。

- これにより、仮想マシンが存在するディレクトリが直接開きます。Windowsエクスプローラーで手動で探す手間が省けるので便利です。
- ディレクトリ内から、拡張子が.lckで終わるフォルダをすべて削除します。削除するのが不安な場合は、フォルダ名を変更するか、別の場所へ移動させておく方法でも構いません。

- 完了したら、VMwareを再度開き、仮想マシンの起動を試みます。
- これで仮想マシンは問題なく起動するはずです。
まとめ
「モジュールディスクの電源投入に失敗しました」エラーは、VMwareのロックファイルが原因で発生するトラブルです。仮想マシンがクラッシュしたり強制終了されたりすると、本来なら自動的に削除されるはずの.lckファイルが残り、次回の起動を妨げてしまいます。仮想マシンのディレクトリから.lckフォルダを削除するだけで簡単に復旧できるため、同様のエラーに遭遇した際はぜひ試してみてください。
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