macOS Venturaでリカバリーモードが見つからない・起動しないときの復元方法
macOSには強力な機能が数多く搭載されており、「macOSリカバリーモード」もそのひとつです。リカバリーモードを利用すれば、起動ディスクの修復、Time MachineバックアップからのMacの復元、セキュリティ設定の変更、macOSの再インストールなど、さまざまな操作が行えます。
しかし、いざ必要になったときにmacOS Venturaでリカバリーモードが見つからず、起動できないと非常に困ります。この記事では、macOS Venturaでリカバリーモードが表示されない問題の主な原因と、具体的な解決策を詳しく解説します。ぜひ参考にして、リカバリーモードを再び使えるようにしましょう。
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macOSリカバリーモードとは
macOSリカバリーは、OS X 10.7 Lionで初めて導入された、Macに内蔵された復旧システムです。リカバリーモードは「Recovery HD」と呼ばれるパーティションから起動します。このパーティションにはリカバリーイメージとmacOSインストーラーのコピーが含まれており、Macが通常どおり起動する前に読み込めるため、Macが起動しなくなったときの頼みの綱となります。
具体的には、以下のような場面でリカバリーモードが役立ちます。
- 起動ディスクの消去(初期化)
- macOSの再インストール
- Time Machineバックアップからの復元
- 起動セキュリティユーティリティへのアクセス
- ネットワーク接続のトラブルシューティング
- 起動ディスクの変更
こうしたシステムや起動ディスクに関わる問題は、通常のデスクトップ画面からは対処できず、macOSリカバリーモードでしか対応できません。

Macをシャットダウンし、特定のキーを押しながら電源を入れることでリカバリーモードに入れます。しかし、いざ起動しようとしてもmacOSユーティリティの画面が表示されず、通常モードで起動してしまう、真っ黒な画面のまま進まない、あるいはエラーコード「-2003F」が表示されるといったケースがあります。
macOS Venturaでリカバリーモードが見つからなくなる主な原因としては、以下が考えられます。
- キーボードの故障・不具合
- 間違ったショートカットキーの使用
- リカバリーパーティションの欠損または破損
- Bluetoothキーボードが未接続
macOS Venturaでリカバリーモードが見つからないときの解決策
実際に寄せられた相談例をご紹介します。
管理者パスワードを忘れてしまい、管理者権限のない一般アカウントでログインしている状態です。そこでiMacをシャットダウンし、再起動時にCommand + Rをローディングバーが表示されるまで押し続ける方法でパスワードをリセットしようとしました。しかし、その後macOSリカバリーモードが見つからなくなってしまいました。「ユーティリティ > ターミナル」からreset passwordコマンドを実行するはずだったのに、そもそもリカバリーモード自体が起動できません。
リカバリーモードが使えないと、リカバリーパーティションからMacを起動してソフトウェア関連の問題を解決したり、その他のメンテナンス作業を行ったりすることができません。ここからは、macOS Venturaでリカバリーモードが見つからない問題を解決するための効果的な方法を4つ紹介します。
1. キーボードが正常に動作しているか確認する
macOS Ventura以前のMacでリカバリーモードに入るには、再起動時にキーボードの組み合わせキーを押す必要があります。キーボードに不具合があると、リカバリーパーティションから正常に起動できません。
特にCommand + Rが反応しない場合、キーを押してもMacがリカバリーモードに応答しません。まずはキーボードの不具合を解消しましょう。
Bluetoothキーボードを使用している場合は、正しく接続されているかを確認してください。物理的な破損がある場合は、修理業者に依頼するか、新しいキーボードへの交換を検討しましょう。

関連記事:Mac/MacBookのキーボードが突然効かなくなったときの直し方 ― 起動時やログイン時にキーボードが反応しない、アップデート後にキーボードが使えないなどの問題の解決方法を解説。
2. お使いのMacに合った正しいショートカットキーを使う
Apple Silicon(M1/M2など)搭載MacとIntel製Macでは、リカバリーモードに入る方法が異なります。M1 Macに対して従来どおりCommand + Rを押し続けていても、リカバリーモードは表示されません。
お使いのMacのモデルは、Appleメニュー > 「このMacについて」から確認できます。「チップ」または「プロセッサ」の項目に「Apple M1 Pro」「Intel Core i3」などの名称が表示されます。

それぞれの機種に応じた正しい手順は以下のとおりです。
Intel製Macの場合:Macをシャットダウンし、少し待ってから電源を入れ、Command + Rを同時に押し続けます。Appleロゴが表示されたらキーを離します。
Apple Silicon Macの場合:Macの電源を切り、電源ボタン/Touch IDを起動オプションと歯車アイコンの「Options」が表示されるまで押し続けます。「Options」の歯車アイコンをクリックし、「続ける」を選択します。求められた場合は管理者パスワードを入力してください。
3. 他のリカバリー手段を試す
Boot CampアシスタントでBOOTCAMPパーティションを作成した際など、内蔵のリカバリーパーティションが破損したり、誤操作で削除されたりすることがあります。ターミナルで以下のコマンドを実行すると、Macにリカバリーパーティションが存在するかどうかを確認できます。
diskutil list

通常、一覧の中にリカバリーパーティションが表示されます。もし見つからなければ、標準のリカバリーモードで起動することはできません。ただし、慌てる必要はありません。Appleは別の解決策として「インターネットリカバリー」を用意しています。これはAppleのサーバーからリカバリーツールを読み込む、インターネット経由のmacOSリカバリーです。
Command + Rの代わりに、Command + Option(Alt)+ R、またはShift + Option + Command + Rを押し続けてIntel製Macを起動すると、「Starting Internet Recovery(インターネットリカバリーを開始しています。これには時間がかかることがあります)」というメッセージが表示されます。

Apple Silicon Macの場合、インターネットリカバリーは標準のリカバリーモードに統合されています。M1 Macでリカバリーモードが動作しないときは、M1 Mac専用の「フォールバックリカバリーOS(Fallback Recovery OS)」を試してみてください。ただし、このモードでは起動セキュリティユーティリティは利用できません。
4. 起動可能なインストーラーでmacOS Venturaを再インストールする
前述のとおり、リカバリーパーティションが破損していたり存在しなかったりすると、標準のmacOSリカバリーモードには入れません。Macの起動ディスク上のリカバリーパーティションを修復または再作成したい場合、唯一の方法はmacOS Venturaの再インストールです。その際には、起動可能なUSBインストーラーが必要になります。
別のMacでmacOS Venturaのフルインストーラーをダウンロードし、ターミナルのcreateinstallmediaコマンドを使ってUSBメモリに起動ディスクを作成すれば、リカバリーパーティションがなくてもmacOSを再インストールできます。
まとめ
macOS Venturaでリカバリーモードが見つからない場合、Macのソフトウェアまたはハードウェアのどこかに問題が発生している可能性があります。この記事で紹介した4つの方法を順に試して、問題を解決しましょう。リカバリーモードが復活すれば、システム関連のトラブル対応やその他のMac作業を再開できます。
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