macOS をクリーンインストールする完全ガイド|Sequoia・Sonoma・Monterey など全バージョン対応
macOS をクリーンインストールするメリット
Mac で macOS をクリーンインストールすると、さまざまなメリットが得られます。新規(再)インストールを行いたくなる主な理由は以下の通りです。
- 不具合や競合のない状態で、macOS Sequoia などの新しいバージョンへアップデートしたい
- 動作が重い、起動しない、挙動が不安定といったトラブルを解決するために OS を再インストールしたい
- 容量不足の Mac のファイルをまとめて整理し、不要データを一括で削除したい
- 売却や譲渡の前に、Mac の全データを消去して工場出荷状態に戻したい
- 新しい OS ですっきりとした環境でスタートを切りたい
ヒント: Mac に任意の macOS をクリーンインストールする最も一般的な方法は、ブータブルインストーラーから起動することです。iBoysoft DiskGeeker を使えば、インストールしたい macOS バージョンの起動用 USB メモリを簡単に作成できます。
- iBoysoft DiskGeeker をインストールして起動します。
- 外部ドライブを選択し、「Create boot disk(起動ディスクを作成)」をクリックします。
- 起動メディアを作成したい macOS のバージョンを選び、「Create boot disk」をクリックします。

理由が何であれ、このガイドでは Intel 搭載 Mac でも Apple Silicon(M1/M2/M3/M4)搭載 Mac でも使える、USB を使う方法と使わない方法の両方で macOS をクリーンインストールする手順を解説します。
クリーンインストールの4つの方法と難易度
| 方法 | 難易度 | インストールできる OS |
|---|---|---|
| 起動用 USB インストーラーを作成して実行 | 高(事前にブータブル USB の作成が必要) | 互換性のある任意の macOS(アップデート・再インストールとも可) |
| macOS リカバリーからディスクを消去して再インストール | 中(USB 不要の標準的な新規再インストール方法) | 現在の macOS を再インストール |
| 「すべてのコンテンツと設定を消去」を使用 | 低(macOS Monterey 以降が動く T2/M1/M2/M3/M4 搭載 Mac 向け) | 現在の macOS を再インストール |
| リカバリーアシスタントを使用 | 低(USB もパスワードも不要) | 現在の macOS を再インストール |
今すぐ macOS Tahoe にアップデートしたい場合は、「macOS Tahoe のダウンロードとインストール方法」の記事をご参照ください。
macOS(Mac OS X)をクリーンインストールする方法の概要
macOS のクリーンインストールとは、基本的に「ディスクを消去して macOS をインストールし直すこと」です。方法は大きく分けて4つあり、そのうち3つはすべての macOS/Mac OS X のバージョンに対応しています。「すべてのコンテンツと設定を消去」だけが macOS Monterey 以降の限定機能となっています。
したがって、macOS Sequoia、Sonoma、Ventura、Monterey、Big Sur、Catalina、Mojave、High Sierra はもちろん、Sierra、El Capitan、Mavericks といった旧 OS でも、少なくとも3つの方法から選ぶことができます。
ヒント: macOS 15 がまだ入っていない Mac に最新の macOS Sequoia をクリーンインストールしたい場合は、起動用 USB を作成する方法が唯一の選択肢です。
クリーンインストール前に必ずバックアップを取る
クリーンインストールを実行すると、Mac 内蔵ドライブ上のすべてのデータが削除されます。作業を始める前に、必ずバックアップを取りましょう。重要なファイルを外付けハードディスクにコピーしたり、クラウドにアップロードしたり、あるいは Time Machine を利用するのがおすすめです。Time Machine なら、ファイル、アプリ、設定など Mac 上のほぼすべてをバックアップできます。
ただし、旧システムの設定や環境設定を引き継ぎたくない場合は、Time Machine バックアップからの復元は避けたほうがよい点に注意してください。
データの保全が確認できたら、以下のいずれかの方法で macOS を新規インストールしましょう。
方法1:起動用 USB インストーラーからクリーンインストールする(Sequoia 以前)
USB から macOS をクリーンインストールするには、まずインストールしたいバージョンの起動用 USB インストーラーを作成します。専用ツールを使う方法と、ターミナルで手作業で作成する方法の2通りがあります。
Ⓐ iBoysoft DiskGeeker で簡単に起動用 USB を作成する 🌟
#手順が簡単#macOS の DMG インストーラー内蔵#成功率が高い
macOS の起動用 USB を作成するなら、iBoysoft DiskGeeker のようなガイド付きツールを使うのが最も確実です。
このツールには人気バージョンの DMG インストーラーが内蔵されており、Sequoia、Sonoma、Ventura、Monterey、Big Sur、Catalina、Mojave、High Sierra の起動メディアを、インストーラーの事前準備なしで作成できます。
より古い Mac OS の場合は、該当する DMG ファイルをダウンロードしてツールに読み込ませるだけで起動用 USB を作成できます。
数クリックで起動ドライブが完成し、コマンドライン操作は一切不要です。ターミナルで createinstallmedia コマンドを実行した際に「command not found」エラーが出てしまった場合の強力な代替手段になります。
Mac で macOS の起動用インストーラーを作成する手順:
- 20GB 以上の空き容量がある外部ドライブを用意し、中身をバックアップします(ドライブの容量は macOS インストーラーのサイズより大きい必要があります)。
- iBoysoft DiskGeeker をダウンロードしてインストールします。
- 外部ディスクを選択し、「Create boot disk」をクリックします。

- インストールしたい macOS のバージョンを選択します。
macOS High Sierra 以降の場合は、希望のバージョンを選んで「Create boot disk」をクリックするだけです。

macOS Sierra 以前の場合は、先に macOS の DMG ファイルをダウンロードしておきます。その後「Create boot disk」→「Browse Images」の順にクリックして DMG ファイルを読み込みます。

- 「処理によってディスクが消去される」という警告が表示されたら、「OK」をクリックします。

- ツールが自動的に起動用 USB の作成を開始します。

内蔵の DMG ファイルを選んだ場合は、ダウンロード後に起動用 USB が作成されます。事前にダウンロード済みの DMG を読み込ませた場合は、すぐに作成が始まります。
こんなに簡単に macOS の起動用 USB が作れるのは便利ですね。
Ⓑ ターミナルで手動的に起動用 USB を作成する
#コマンド操作が必要#手順が複雑#失敗する可能性あり
手動で起動用 USB を作成する場合は、以下のものを事前に準備してください。
- 20GB 以上の容量がある USB メモリまたは外付けハードディスク(インストーラーを書き込むために消去されるため、大切なデータが入っていないことを確認してください)
- 選択した macOS バージョンに対応している Mac
- インストールしたい macOS のダウンロードと、「アプリケーション」フォルダへのインストーラー(.app)の配置(「Install macOS ○○」という名前である必要があります。例:「Install macOS 15 Beta」)

➢ macOS Sequoia の場合:以下のリンクからインストーラーを入手できます。

Sequoia のインストーラーは PKG ファイルとして提供されるため、まずアプリケーションフォルダにインストールする必要があります。
➢ macOS High Sierra ~ Sonoma の場合:Mac App Store から入手できます。
- macOS 14 Sonoma
- macOS 13 Ventura
- macOS 12 Monterey
- macOS 11 Big Sur
- macOS 10.15 Catalina
- macOS 10.14 Mojave
- macOS 10.13 High Sierra
App Store からダウンロードしたインストーラーは「アプリケーション」フォルダに直接保存され、ダウンロード完了後に自動で開きます。その際は Command + Q を押して終了してください。

➢ macOS Sierra およびそれ以前の OS X の場合:Safari などの Web ブラウザからダウンロードします。
- macOS 10.12 Sierra
- OS X 10.11 El Capitan
- OS X 10.10 Yosemite
- OS X 10.9 Mavericks
- OS X 10.8 Mountain Lion
- Mac OS X 10.7 Lion
これらのインストーラーは DMG ファイルとして配布されていることが多く、展開が必要です。DMG ファイルをダブルクリックして開き、中にある .pkg ファイルをダブルクリックして「アプリケーション」フォルダにインストールしましょう。
インストーラーをアプリケーションフォルダに配置したら、以下の手順で起動用 USB を作成し、そこから起動してクリーンインストールを行います。
① インストーラーを書き込む USB ドライブをフォーマットする
- USB ドライブを Mac に接続します。
- ディスクユーティリティを開きます。
- 「表示」>「すべてのデバイスを表示」を選択します。
- 物理ディスク(通常はメーカー名が付いています)を選択し、「消去」をクリックします。
- ドライブ名を「MyVolume」とします(後で自動的に変更されます)。
- フォーマットは「Mac OS 拡張(ジャーナリング)」を選択します。
- 方式は「GUID パーティションマップ」のままにします。
- 再度「消去」をクリックします。

② 起動用 USB インストーラーを作成する
- ターミナルを開きます。
- 以下のコマンドの中から、インストールしたいバージョンに対応するものを入力して Enter キーを押します。
macOS Sequoia Beta:sudo /Applications/Install\ macOS\ 15\ Beta.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
macOS Sequoia 正式版:sudo /Applications/Install\ macOS\ Sequoia.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
macOS Sonoma:sudo /Applications/Install\ macOS\ Sonoma.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
macOS Ventura:sudo /Applications/Install\ macOS\ Ventura.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
macOS Monterey:sudo /Applications/Install\ macOS\ Monterey.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
macOS Big Sur:sudo /Applications/Install\ macOS\ Big\ Sur.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
macOS Catalina:sudo /Applications/Install\ macOS\ Catalina.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
macOS Mojave:sudo /Applications/Install\ macOS\ Mojave.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
macOS High Sierra:sudo /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
macOS Sierra:sudo /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app
OS X El Capitan:sudo /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app
OS X Yosemite:sudo /Applications/Install\ OS\ X\ Yosemite.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ Yosemite.app
OS X Mavericks:sudo /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app
OS X Mountain Lion:sudo /Applications/Install\ OS\ X\ Mountain\ Lion.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ Mountain\ Lion.app
Mac OS X Lion:sudo /Applications/Install\ Mac\ OS\ X\ Lion.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ Mac\ OS\ X\ Lion.app

- 求められたら管理者のログインパスワードを入力して Enter キーを押します(パスワードは画面に表示されません)。
- ボリュームを消去してよいか確認されたら「Y」と入力して Enter キーを押します。
- ターミナルが消去処理を開始し、「Erasing Disk: 0%… 10%… 20%… 30%…100%…」というメッセージが表示されます。
- ターミナルがリムーバブルボリューム上のファイルへのアクセスを求める警告が表示されたら「OK」をクリックします。
- 「Install media is now available(インストールメディアが使用可能になりました)」というメッセージが表示されると、インストーラーと同じ名前(例:「Install macOS 15 Beta」)の起動ドライブが完成しています。
- ターミナルを終了し、起動用 USB を取り出します。
USB から macOS を消去して再インストールする
起動用 USB が準備できたら、あとはそれを使って macOS を消去・インストールするだけです。以下の手順に従ってください。
方法2:リカバリーモードを使って USB なしでクリーンインストールする
USB インストーラーを使わずに、Mac に入っている最新の macOS をクリーンインストールしたい場合は、リカバリーモードで起動します。手順は以下の通りです。
- Mac をリカバリーモードで起動します。
- 「ディスクユーティリティ」>「続ける」を選択します。
- 「表示」>「すべてのデバイスを表示」を選択します。
- 内蔵ハードディスクの物理ディスク(例:Apple SSD BF6734N Media)を選び、「消去」をクリックします。
- 内蔵ドライブの名前を「Macintosh HD」とします。
- フォーマットは、macOS High Sierra 以降なら「APFS」、macOS Sierra 以前なら「Mac OS 拡張(ジャーナリング)」を選択します。
- 方式は「GUID パーティションマップ」のままにします。
- 「消去」をクリックします。
- ドライブの消去が完了したら、ディスクユーティリティを終了します。
- macOS ユーティリティの画面で「macOS を再インストール」を選択し、「続ける」をクリックします。
- 画面の指示に従えば、USB なしで macOS をクリーンインストールできます。

この方法はすべての OS バージョンで利用可能です。macOS Sequoia を USB なしでクリーンインストールしたい場合にも、他のバージョンの場合にも役立ちます。
方法3:「すべてのコンテンツと設定を消去」で USB なしで新規インストールする
macOS Monterey 以前の時代、Mac で OS をクリーンインストールするには、起動用 USB インストーラーを作成するか、リカバリーモードに入る必要がありました。しかし「すべてのコンテンツと設定を消去」機能の登場により、Mac を初期化する格段に簡単な方法が使えるようになりました。ドライブをフォーマットするための複雑な手順を踏む必要はなく、システムが自動で処理してくれます。
残念ながら、この機能はすべての Mac で使えるわけではありません。T2 チップ搭載 Mac、および M1/M2/M3/M4 チップを搭載し macOS Monterey 以降が動作する Apple Silicon Mac 限定の機能です。
お使いの Mac が Intel 搭載モデルの場合は、iBoysoft DiskGeeker で起動ディスクを作成し、そこから起動して新規インストールを行ってください。
ヒント: Mac のチップの種類がわからない場合は、Apple メニュー>「この Mac について」で確認できます。
macOS Monterey/Ventura/Sonoma/Sequoia が動作している状態でクリーンインストールする場合は、この方法が最も手軽です。
方法4:USB もパスワードも不要で新規インストールする
これまでの方法でクリーンインストールできない場合や、リカバリーモードでディスクユーティリティを使うためのログインパスワードを持っていない場合は、リカバリーアシスタントを活用しましょう。手順は以下の通りです。
- macOS リカバリーを起動します。
- 左上のメニューから「リカバリーアシスタント」>「Mac を消去」を選択します。
- 画面の指示に従って、ドライブのフォーマットと macOS の再インストールを進めます。

これで macOS のクリーンインストール方法はマスターできました。ぜひ周りの方にもシェアしてください!
macOS のクリーンインストールはやる価値がある?
結論から言えば、Mac が起動しない場合や、アプリの競合や破損ファイルのない真っ新なシステムでやり直したい場合には、クリーンインストールを行う価値は十分にあります。
一方で、「Mac が正常に起動するのであれば、クリーン再インストールにあまり意味はない」という意見もあります。正常に起動するということはシステムボリュームに問題がないことを示唆しており、macOS を再インストールしても大きな効果は期待できない、という考え方です。
これは、macOS Big Sur 以降においてシステムボリュームがデータボリュームから分離され、読み取り専用かつ暗号署名で保護されていることを考えると、一理あります。しかし、その見方はトラブルの原因が潜んでいる可能性のあるデータボリュームを消去するメリットを見落としています。ほとんどの場合、あらゆる解決策を試し尽くした末に、macOS のクリーンインストールが状況を打開する最後の手段となるのです。
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