Time Machineが「最初のバックアップの完了を待っています」で止まる原因と解決策
Macに標準搭載されている「Time Machine」は、データを自動的にバックアップし、データ損失のリスクを軽減してくれる便利な機能です。しかし、macOS 11.6.1 Big SurやmacOS 12 Montereyへアップグレードした環境では、Time Machineに不具合が発生するという報告が多くのユーザーから寄せられています。
特に多いのが、初回バックアップが100%完了しているにもかかわらず、「最初のバックアップの完了を待っています(Waiting to Complete First Backup)」と表示され続けるという問題です。バックアップ完了の通知が表示されないだけでなく、Time Machineのバックアップディスク内にファイルやフォルダが一切見えないというケースもあります。
Appleコミュニティにも、同様の実際の事例が数多く投稿されています。
すでにさまざまな対策を試したものの解決に至らず、お困りの方も多いでしょう。本記事では、このエラーの原因と具体的な解決策を詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
目次
- 1. Time Machineが「最初のバックアップの完了を待っています」で止まる原因は?
- 2. Time Machine「最初のバックアップの完了を待っています」エラーの解決方法
- 3. よくある質問(FAQ)
Time Machineが「最初のバックアップの完了を待っています」で止まる原因は?
この初回バックアップの失敗は主にmacOS Big SurやMontereyで報告されていますが、これらのOSを使っているすべてのユーザーが遭遇するわけではありません。そのため、このエラーをシステムのバグやソフトウェアの不具合だけに起因すると断定することはできません。
さまざまなユーザーの事例を分析した結果、Time Machineが「最初のバックアップの完了を待っています」で固まる原因として、以下が考えられます。
- Time Machineバックアップディスクのファイルシステムにエラーがある
- Time Machineとサードパーティ製ソフトウェアとの間で競合が起きている
- 「Failed to proactively acquire device lock assertion」や「Failed to acquire device lock assertion」というエラーにより、一部のディレクトリがバックアップできない
- Time Machineユーティリティ自体の一時的な不具合
- システムのバグ
Time Machine「最初のバックアップの完了を待っています」エラーの解決方法
このエラーが発生するとMacのバックアップができなくなり、データ保護の面で大きな不安を抱えることになります。M1 MacBook Air、M1 MacBook Proなど、macOS Big SurまたはMontereyが動作する新しいMacをお使いの場合でも、以下の方法を試すことで問題を解決できる可能性があります。
状況は人それぞれ異なるため、すべての方法が有効とは限りません。以下の対処法を順番に丁寧に試してみてください。
次回のバックアップが完了するまで待つ
バックアップが100%で止まっていても、次回のバックアップ予定時刻が表示されている場合は、次のバックアップが完了するまで待ってみましょう。
すでに試したことがある方もいるかもしれません。何度かバックアップを実行しても同じエラーメッセージが表示される場合は、次の方法に進んでください。
First Aidを実行してバックアップディスクをチェック・修復する
Time Machineバックアップディスクのファイルシステムに小さなエラーがあると、正常に動作しないことがあります。エラー発生時にバックアップディスク内にファイルやフォルダが表示されないという報告もあるため、これが原因の可能性があります。
その場合は、ディスクユーティリティの「First Aid」機能を使って、バックアップディスクのエラーをチェック・修復しましょう。
- Command + Spaceキーを押してSpotlight検索を開き、「ディスクユーティリティ」と入力して起動します。
- 左側のサイドバーからTime Machineのバックアップディスクを選択します。
- ウィンドウ上部の「First Aid」をクリックし、「実行」をクリックします。
修復が完了したら、少し待ってから、初回バックアップが正常に完了したという通知がTime Machineから届くかどうかを確認してください。
問題のあるディレクトリを除外してバックアップディスクを初期化する
「Failed to proactively acquire device lock assertion」や「Failed to acquire device lock assertion」のエラーが発生しているディレクトリが存在するために、バックアップが100%で止まってしまうことがあります。この説明はStackExchangeのユーザーによって提示され、多くのユーザーに有効性が認められています。
まずは、問題のあるディレクトリを特定しましょう。
手順1: Spotlight検索で「ターミナル」を起動します。
手順2: ターミナルに以下のコマンドを入力し、Returnキーを押します。
log show --info --style compact --predicate '(subsystem == "com.apple.TimeMachine") && (eventMessage like[cd] "Failed * acquire device lock assertion*")' --last 24h
すると、「Failed to acquire device lock assertion」エラーが発生したディレクトリの一覧が表示されます。例:
~/Library/Containers/com.apple.findmy.FindMyWidgetItems
~/Library/Containers/com.apple.findmy.FindMyWidgetIntentsPeople
次に、これらのディレクトリをTime Machineのバックアップ除外リストに追加します。
手順1: 画面右上のTime Machineアイコンをクリックし、「Time Machine環境設定を開く」を選択します。
手順2: パネル左下の「オプション」を選択します。
手順3: 「+」ボタンをクリックし、各ディレクトリのパスをたどって選択し、「除外」をクリックします。
問題のあるディレクトリを除外したら、Time Machineバックアップディスクを再フォーマットして、再度バックアップを実行します。なお、ディスクをフォーマットすると保存されていたすべてのデータが消去されるため、必要なデータは事前に退避させてください。
手順1: ディスクユーティリティを開き、左側のサイドバーからTime Machineバックアップディスクを選択します。
手順2: 「消去」をクリックします。ディスク名を入力し、フォーマットに「APFS」、方式に「GUIDパーティションマップ」を選択して「消去」をクリックします。
これで、新しいTime Machineバックアップを実行できます。バックアップが完了すれば、「最初のバックアップの完了を待っています」というエラーメッセージは表示されなくなります。
セーフモードでMacをバックアップする
このエラーは、M1、M1 Pro、M1 Maxチップ搭載のMacBookや、macOS 11.6.1 Big Sur / macOS 12 Montereyが動作するMacで多く報告されています。
そのため、最新のOSやM1チップ搭載Macと一部のサードパーティ製ソフトウェアとの互換性の問題が原因である可能性があります。
Macをセーフモードで起動し、そこからTime Machineバックアップを実行してみてください。
M1 Macをセーフモードで起動する方法:
- M1 Macをシャットダウンし、完全に電源が切れるまで約10秒待ちます。
- 電源ボタンを押し続け、起動オプションと歯車アイコンの「オプション」が表示されたら指を離します。
Intel搭載Macをセーフモードで起動する方法:
- Macを完全にシャットダウンします。
- Macを再起動すると同時にShiftキーを押し続けます。
- ログインウィンドウが表示されたらShiftキーを離します。
セーフモードでTime Machineバックアップを実行できます。この一時的な解決策はAppleサポートによって案内されており、多くのユーザーで効果が確認されています。
うまくいった場合は、最近インストールしたサードパーティ製ソフトウェアをアンインストールし、キャッシュファイルを削除してみてください。その後、通常モードで再度Time Machineバックアップを実行し、エラーが再発するかどうかを確認しましょう。
Macをアップデートする、または次のmacOSアップデートを待つ
残念ながら、セーフモードでもバックアップに失敗する場合は、macOS自体にバグがある可能性があります。
すでに最新のmacOSを使用している場合は、次のmacOSアップデートが配信されるのを待つしかありません。まだの場合は、Macをアップデートしましょう。システムアップデートには、バグ修正やソフトウェアの改善が含まれています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 初回のTime Machineバックアップにはどれくらい時間がかかりますか?
A. バックアップするファイルの量によります。大量のファイルを含むMac全体をバックアップする場合、数時間から1日かかることもあります。ただし、2回目以降のバックアップは変更分のみが対象となるため、はるかに速く完了します。
Q2. Time Machineのバックアップ中でもMacを使用できますか?
A. はい。Time Machineのバックアップはバックグラウンドで進行するため、バックアップ中でも引き続きMacを使用できます。
Q3. Macのバックアップに時間がかかりすぎるのはなぜですか?
A. バックアップすべきファイルが大量にあるためです。また、Time Machineバックアップディスクの接続に使うUSBポートの種類もデータ転送速度に影響します。NAS(Network Attached Storage)を使ってバックアップする場合は、ネットワーク速度もバックアップ時間に影響します。
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Time MachineでMacを丸ごとバックアップする方法
Windowsと違い、macOS(OS X)にはOS全体をバックアップドライブへ保存できる優れた純正ツールが標準搭載されています。Windowsにも「システムイメージ」を作成する機能はありますが、これはWindows 7時代の名残であり、特にフルリストアを行う際には扱いづらいのが実情です。 Windowsシステムの確実なバックアップと復元には、サードパーティ製のクローンユーティリティを使うのが一般的ですが、MacならTime Machineを使うだけで、自動バックアップの手軽さと簡単な復元機能をそのまま享受できます。 さらにTime Machineは、OS全体の復元だけでなく、個別のファイルや
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Time MachineでMacをバックアップする方法を徹底解説【手順付き】
「データなしに情報は得られない。しかし、情報なしにデータは存在しえる。」〜ダニエル・キーズ・モーラン 人生であれ、どんな状況であれ、バックアッププランを持つことは常に大切ですよね。これは私たちのデータにも同じことが言えます。データは間違いなく、私たちにとって最も価値のある資産のひとつです。重要なファイルや書類、写真や動画として保存された大切な思い出、あるいはあらゆる種類のデジタル情報——そのすべてが該当します。 ディスクドライブのクラッシュやウイルス・マルウェアへの感染など、トラブルはいつ起こるかわかりません。しかし、データのバックアップがあれば、そんなときでも安心して対処できます。この記事