Mozilla Firefoxの「重大なエラー」表示を解消する方法|偽警告に注意
Mozilla Firefoxでウェブブラウジング中に「重大なエラー(Critical Error)」というメッセージが突然表示され、戸惑っている方は少なくありません。実はこれは偽の警告メッセージであり、犯罪者がユーザーに個人情報を入力させるために仕掛けた罠です。Microsoft EdgeやInternet Explorerでも同様の「重大なエラー」メッセージが確認されており、典型的な詐欺手法の一つです。

このエラーページは、主にアドウェアがコンピューターに侵入した後や、感染したウェブサイトを訪れた際に表示されます。画面上ではユーザー名とパスワードの入力を求められますが、そのようなアカウントは実際には存在しないため、多くのユーザーはメッセージ下部に記載されたフリーダイヤルへ電話をかけてしまいます。これこそが詐欺師の狙いなので、絶対に連絡してはいけません。
Mozilla Firefoxの重大なエラーが発生する原因
前述のとおり、このエラーメッセージはコンピューターへの感染、または偽サイト・感染サイトへのアクセスが原因で発生します。具体的な原因は以下のとおりです。
- アドウェアがインストールされている:無料ソフトウェアのインストール時に、見過ごされがちな形で一緒に導入されていることがあります。
- 感染したウェブサイトにアクセスしている:誤ってリダイレクトされたり、ポップアップ経由でアクセスしたりするケースがあります。
- ウイルスまたはマルウェアに感染している:コンピューター自体がすでに汚染されている可能性があります。
対処を始める前に、管理者権限でログインしていること、そして大切なデータのバックアップを完了していることを必ず確認してください。
対処法1:アドウェアを手動で削除する
アドウェアとは、不要な広告をパソコン上に表示させるためのソフトウェアの総称です。デスクトップ上だけでなくブラウザー内にも現れることがあり、普段使っていないソフトや信頼できない発行元によるプログラムを見つけることで検出できます。ここでは悪質なソフトウェアを特定して削除していきます。
- Windowsキー+Rキーを押し、ダイアログボックスに「appwiz.cpl」と入力してEnterキーを押します。
- プログラム一覧が開いたら、すべての項目を確認してアドウェアを見つけます。該当項目を右クリックし、「アンインストール」を選択してください。代表的なアドウェアの例は以下のとおりです。
Babylon Toolbar
Babylon Chrome Toolbar
Search Protect by Conduit
Webcake 3.00

ポイントは、有効な発行元を持たないソフトウェアを探すことです。ランダムな名前で登録されており、自分が意図的にインストールした覚えがないものや心当たりのない項目がそれに当たります。アドウェアは大手プラットフォーム企業に追われるため、名前を頻繁に変更します。怪しいと思った項目は、インターネットで検索すれば正規のソフトかどうか簡単に確認できるので活用しましょう。
- ソフトウェアをアンインストールしたら、パソコンを再起動し、エラーが解消されたかどうかを確認します。
それでも問題が解決しない場合は、同じ画面からFirefox本体を完全にアンインストールし、最新版をダウンロードして再インストールするのも有効です。これにより、ブラウザーに設定された不正な構成もまとめて取り除けます。
対処法2:パソコンを徹底的にスキャンする
アドウェアが見つからない場合や、そもそも存在しない場合は、パソコン全体をスキャンしてウイルスやマルウェアの有無を調べましょう。検出が難しい種類の脅威もあるため、複数のスキャン手順を実施してエラーが再発しないことを確かめるのがおすすめです。データのバックアップを取ったうえで、絶対に個人情報やパスワードを入力しないでください。
以下の手順を順番に実行します。
- AdwCleanerを実行してパソコンをスキャンする
AdwCleanerはMalwarebytes社が提供する無料ツールで、パソコンに潜むアドウェアの除去を目的としています。公式サイトからダウンロードできます。

- Malwarebytesを実行してパソコンをスキャンする
Malwarebytesは、サードパーティ製アンチウイルスソフトの中でも特に評価の高い定番ツールです。隠れた脅威を素早く検出し、手間なく即座に除去できることで知られています。公式サイトからダウンロードして実行しましょう。

- HitmanProを実行してパソコンをスキャンする
HitmanProもまた、感染の有無をチェックするマルウェア検出ツールです。パソコンのパフォーマンスを低下させたり、望まない場所に勝手に表示されたりするもの全般が対象で、「Mozilla Firefoxの重大なエラー」もこのカテゴリーに含まれます。公式サイトからダウンロードして実行できます。

- すべてのブラウザーからCookieと不要な拡張機能を削除し、痕跡を残さないようにする
すべてのブラウザーのCookieと拡張機能をクリアすることで、アドウェアやウイルスの痕跡がパソコンに残らないようにします。キャッシュや閲覧データの消去方法については、「Firefoxがクラッシュし続ける場合の対処法」記事の対処法4を参考にしてください。
以上のステップをすべて実行すれば、マルウェアやアドウェアがパソコンに残っている可能性は極めて低くなります。それでも「Mozilla Firefoxの重大なエラー」が表示される場合は、次の対処法を試してください。
各セキュリティソフトの詳しい操作手順については、「偽テクニカルサポートをパソコンから除去する方法」という関連記事も参考になります。
対処法3:Windowsを再インストールする
この対処法にたどり着いたということは、アドウェアやマルウェアの除去に成功しなかったということでしょう。上記のアンチウイルスソフトすべてを使ってもコンピューターを修復できない場合は、Windowsの再インストールが最善策となります。

Windowsを再インストールすると、既存のプログラムやシステムファイルはすべて消去されます。つまり、マルウェアやアドウェアも同時に取り除かれます。ただし、バックアップするのは感染していないことが分かっている重要なデータだけにしてください。感染したデータを戻してしまうと、新しくインストールしたWindowsが再び汚染されてしまいます。Windows 10の具体的なインストール手順については、別途公開している解説記事をご参照ください。
-
Windows 10でFirefoxの「XPCOMを読み込めません」エラーを解決する8つの方法
Mozilla Firefoxは信頼性の高いWebブラウザで、多くのデバイスと互換性があります。しかし、ときどき「Couldnt load XPCOM(XPCOMを読み込めません)」というエラーメッセージが表示されることがあります。XPCOMはFirefoxが使用するクロスプラットフォームのコンポーネントモデルであり、このエラーが発生するとブラウジングが妨げられます。「OK」ボタンをクリックしてエラーメッセージを閉じることはできますが、Firefoxアプリ自体が使用できなくなる場合もあります。 この記事では、このエラーの原因と、FirefoxのXPCOMエラーを解決するための具体的な方法を詳し
-
Windows 10でINACCESSIBLE_BOOT_DEVICEエラーが出たときの対処法を徹底解説
Windows 10は無料アップグレードの予約制度によって多くのユーザーが導入しましたが、パソコンの環境は千差万別であり、すべてのユーザーが安定してWindows 10を動作させられるとは限りません。本記事では、Windows 10の起動時にINACCESSIBLE_BOOT_DEVICE(アクセスできないブートデバイス)のブルースクリーンエラーが表示された場合の解決方法を、3つのアプローチからわかりやすくご紹介します。 解決策1:Windows Boot GeniusでINACCESSIBLE_BOOT_DEVICEを修復する Windowsシステム修復ツール「Windows Boot G