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Windows 10の記憶域スペース(Storage Spaces)とは?作成手順と種類をわかりやすく解説

Windows 10には、従来の機能が強化された新機能が数多く搭載されていますが、そのすべてを把握している方は少ないかもしれません。その一つが「記憶域スペース(Storage Spaces)」です。記憶域スペースはもともとWindows 8.1で導入された機能で、Windows 10ではドライブの故障や読み取りエラーといったトラブルから大切なデータを守るために役立ちます。

記憶域スペースとは、2台以上のドライブをまとめて構成される「記憶域プール」のことです。このプールの合計容量を使って仮想ドライブを作成できます。通常、データは2部保存される仕組みになっているため、片方のドライブが故障しても、もう一方に完全なコピーが残ります。また、容量が不足してきた場合は、プールに新しいドライブを追加して柔軟に拡張することも可能です。

Windows 10のPCではもちろん利用できますが、それ以外にも以下の3つの方法で記憶域スペースを活用できます。

  1. スタンドアロンサーバーへの展開
  2. Storage Spaces Directを使用したクラスターサーバーへの展開
  3. 共有SASストレージエンクロージャを使用したクラスターサーバーへの展開

記憶域スペースの作成手順

記憶域スペースを作成するには、Windows 10がインストールされているドライブ以外に、最低でも2台の追加ドライブが必要です。内蔵・外付けのHDDやSSDが使用でき、USB、SATA、ATA、SASなどさまざまな接続形式に対応しています。ただし、microSDカードは使用できない点に注意してください。使用するデバイスのサイズや台数によっては、PCのストレージ容量を大幅に拡張できます。

具体的な作成手順は以下の通りです。

  1. 記憶域スペースの作成に使うドライブを2台以上接続します。
  2. タスクバーの検索ボックスに「記憶域スペース」と入力し、検索結果から「記憶域スペースの管理」を選択します。
  3. 新しいプールと記憶域スペースの作成」を選択します。
  4. 新しい記憶域スペースに追加するドライブを選択し、「プールの作成」をクリックします。
  5. ドライブに名前とドライブ文字を付け、レイアウトを選択します。選べるのは「双方向ミラー」「3方向ミラー」「パリティ」の3種類です。
  6. 記憶域スペースの最大サイズを入力し、「記憶域スペースの作成」を選択します。

記憶域スペースの種類と特徴

  • シンプル(Simple):パフォーマンス向上を目的としたレイアウトですが、ドライブ障害からのデータ保護は行えません。一時的なデータの保存に適しており、最低2台のドライブが必要です。
  • ミラー(Mirror):パフォーマンス向上とデータ保護の両方を実現できるレイアウトです。データの複数コピーを保持します。用途に応じて以下の2種類があります。
    1. 双方向ミラー(Two-way mirror):データを2部保存し、1台のドライブ故障に耐えられます。最低2台のドライブが必要です。
    2. 3方向ミラー(Three-way mirror):データを3部保存し、2台同時のドライブ故障にも対応できます。最低5台のドライブが必要です。
  • パリティ(Parity):他の2つと異なり、記憶効率を重視したレイアウトです。複数コピーによってドライブ障害からデータを保護します。音楽や動画などのアーカイブデータやメディアファイルの保存に最適です。1台のドライブ故障から保護するには最低3台、2台の故障に対応するには最低7台のドライブが必要です。

ミラーレイアウトは、幅広い種類のデータ保存に向いています。特に、ミラー領域を「回復性ファイルシステム(ReFS)」でフォーマットすると、Windows 10が自動的にデータの整合性を維持してくれるため、ドライブ障害への耐性がさらに高まります。ReFSは記憶域スペースと同時期にMicrosoftからリリースされたファイルシステムです。記憶域プール作成時にはNTFSまたはReFSのどちらかでフォーマットできますが、Microsoftによると、記憶域スペースと組み合わせる場合はNTFSよりもReFSでフォーマットした方が最大の効率が得られるとしています。

既存の記憶域プールに新しいドライブを追加する際は、ドライブ使用率の最適化を実行するのがおすすめです。最適化を行うと一部のデータが新しいドライブへ移動され、プール全体の記憶容量を最大限に活用できるようになります。Windows 10では、新しいドライブを追加する際、デフォルトで「既存のデータをすべてのドライブに分散させるために最適化する」チェックボックスがオンになっています。ただし、プールのアップグレード前にドライブを追加した場合は、手動で最適化を実行する必要があるので注意しましょう。

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