Windows 10でVPNエラー809を解決する方法【原因と5つの対処法】
VPN(仮想プライベートネットワーク)は、インターネット上の安全性とプライバシーを守るための万能なソリューションです。正常に動作していれば非常に便利ですが、ひとたび問題が起きると原因の特定に戸惑ってしまうことも少なくありません。VPN接続には実に数百種類ものエラーコードが存在しますが、実際によく発生するのはごく一部です。WindowsデバイスでVPNを利用しているなら、VPNエラー809に遭遇したことがある方も多いのではないでしょうか。

このエラーは、主にWindowsのファイアウォールがVPN接続の確立を許可していない場合に発生します。また、ファイアウォールを使用していなくても、NATデバイス経由で接続している環境では、このエラーが表示されることがあります。
NAT(Network Address Translation:ネットワークアドレス変換)は、IPアドレスの節約を目的とした技術で、未登録のプライベートIPアドレスを持つネットワークでもインターネットへ接続できるようにする仕組みです。NATは通常ルーター上で動作し、複数のネットワークを接続しながら、未登録のアドレスを正規のアドレスへと変換します。NATデバイスには独自のトラフィック変換方式があり、サーバーをNATデバイスの背後に配置し、IPsec NAT-T環境で運用していると、このエラーが発生する可能性があります。
エラー発生時には、次のようなメッセージが表示されます。
コンピューターとVPNサーバー間のネットワーク接続を確立できませんでした。リモートサーバーが応答していません。
さらに、このエラーが発生した際には、トラフィックがMXのWANインターフェースまで到達しないため、イベントログにも関連する記録が一切残りません。
Windows 10でVPNエラー809を修正する5つの方法
VPNエラー809のトラブルシューティングには、以下の方法があります。
- ファイアウォール/ルーターのポートを開放する
- Windowsレジストリに値を追加する
- Xbox Live ネットワークサービスを無効化する
- PAP設定を確認する
- サードパーティ製アプリを無効化する
それぞれの対処法を詳しく見ていきましょう。
方法1: ファイアウォール/ルーターのポートを開放する
「Always On」VPNでエラーコード809が発生するのは、PPTPポート(TCP 1723)、L2TPまたはIKEv2ポート(UDP 500または4500)がVPNサーバーやファイアウォールでブロックされていることが原因です。対策としては、ファイアウォールやルーターでこれらのポートを開放してください。また、VPNプロバイダーが提供するSSTPやOpenVPNベースのVPNトンネルを利用するのも有効です。これにより、ファイアウォール、NAT、Webプロキシを越えてもVPN接続がシームレスに機能するようになります。
方法2: Windowsレジストリに値を追加する
VPN接続を確立しようとした際に、MXがNATの背後にある場合は、Windowsレジストリに「AssumeUDPEncapsulationContextOnSendRule」というDWORD値を追加する必要があります。手順は以下の通りです。
- 「管理者」権限でWindowsにログインします。
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「regedit」と入力して「Enter」キーを押します。
- 「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\PolicyAgent」のエントリに移動します。
- 右クリックして、新しい「DWORD(32ビット)値」を作成します。
- 値の名前に「AssumeUDPEncapsulationContextOnSendRule」を入力し、「OK」をクリックして変更を保存します。
- 作成したエントリを編集し、値のデータを「0」から「2」に変更します。
- PCを再起動し、接続をテストします。
注意: この解決策は、VPNサーバーとクライアントPCの両方がNATデバイスの背後にある場合に特に効果的です。
方法3: Xbox Live ネットワークサービスを無効化する
Windows 10ユーザーの場合、ウイルス対策ソフトがOSと互換性がなく、IPsec接続を拒否してしまうことがあります。また、Windows 10のサービスがL2TP/IPsec VPNへのアクセスを妨げるケースもあります。この場合は、以下の手順を試してください。
- 「検索ボックス」に「Services(サービス)」と入力します。
- 検索結果から「サービス」アプリをクリックします。
- 「Xbox Live ネットワーク サービス(Xbox Live Networking Service)」を見つけて、無効にします。

これでVPN接続が正常に機能し、VPNエラー809は解消されるはずです。
方法4: PAP設定を確認する
PAP設定が正しく構成されているかどうかを確認するには、以下の手順に従います。
- 「スタート」をクリックし、「設定」を選択します。
- 「ネットワークとインターネット」を選択し、「VPN」をクリックします。
- 「VPN接続の追加」から、接続名、ユーザー名、パスワードを入力してVPNを追加します。

- 「プロパティ」タブから「セキュリティ」を選択し、「詳細設定」オプションに進みます。
- 「認証」セクションで「次のプロトコルを許可する」を選択し、「PAP」のみにチェックを入れます。
その後、システムを再起動して、エラーが解消されたかどうかを確認してください。
方法5: サードパーティ製アプリを無効化する
場合によっては、デバイスにインストールされたサードパーティ製アプリがVPNエラー809の原因となっていることがあります。この場合、どのアプリが問題を引き起こしているのかを1つずつ特定する必要があります。地道な作業になりますが、原因となっているアプリを無効化できれば、エラーは解消されるはずです。
VPNエラー809は、多くのユーザーが時折直面する非常に一般的なVPNの問題です。上記で紹介した対処法を試せば、短時間で問題を解決できるでしょう。
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