Windows 10のinstall.wimファイルがUSBメモリに対して大きすぎる場合の対処法
Windows 10のISOイメージをダウンロードし、起動可能なUSBフラッシュドライブにコピーしようとした際に、「install.wimは移動先のファイルシステムに対して大きすぎます(The file 'install.wim' is too large for the destination file system)」や「ディスクイメージファイルが大きすぎます」といったエラーメッセージが表示されることがあります。この記事では、このエラーが発生する理由と、その具体的な回避方法について詳しく解説します。
エラーが発生する原因
このエラーの原因は、ダウンロードしたISO内に含まれるWIM(Windows Imaging Format)ファイルにあります。このファイルには、WindowsセットアッププログラムがWindows 10のインストールに使用する圧縮ファイルが格納されており、そのサイズは約4.5GBを超えています。一方、FAT32でフォーマットされたUSBドライブの最大ファイルサイズは4GBまでであるため、コピー時にエラーが発生してしまうのです。
NTFSでフォーマットされたドライブであれば、このような大容量ファイルも問題なく扱えます。しかし、最新のUEFIベースのハードウェアでは、Windows 10をクリーンインストールするためにFAT32ドライブからの起動が必要となるため、単純にNTFSへ変更することはできません。
エラーを回避する主な方法
Windows 10でこのエラーを回避するには、以下のいずれかの方法が利用できます。
- ISOを仮想ドライブとしてマウントし、Windows上からセットアップを実行する
- 仮想マシンにISOファイルを仮想DVDドライブとして接続する
- 各種展開ツールを使用してネットワーク経由でインストールを管理する
ただし、起動可能なドライブからセットアップを実行して完全なクリーンインストールを行いたい場合は、DISMコマンドを使用してWIMファイルを、FAT32の4GBサイズ制限未満の複数のファイルに分割する必要があります。
手順は以下の4ステップです。
- 起動可能な回復ドライブを作成する
- ダウンロードしたISOファイルをマウントし、内容をローカルドライブのフォルダーにコピーする
- DISMコマンドを使用してWIMファイルを複数のファイルに分割する
- ローカルフォルダーから起動可能なUSBドライブへインストールファイルをコピーする
それでは、各手順を詳しく見ていきましょう。
1. 起動可能な回復ドライブを作成する
すでにWindows 10が稼働しているPCにUSBフラッシュドライブを挿入し、Windows回復メディア作成ツールを使って起動可能なドライブを作成します。8GB以上のドライブが必要です。「回復ドライブにシステムファイルをバックアップします」のオプションがチェックされていないことを確認してください。なお、ドライブはフォーマット時にすべてのファイルが消去されるため、必要なデータは事前に退避しておきましょう。
2. ISOファイルをマウントし、内容をローカルフォルダーにコピーする
Win + Eキーでエクスプローラーを開き、ダウンロードしたISOファイルをダブルクリックして仮想ドライブとしてマウントします。そのウィンドウを開いたまま、Ctrl + Nキーの組み合わせで新しいウィンドウを開きます。新しいウィンドウでローカルハードディスク上にフォルダーを作成し、マウントしたドライブの内容をそのフォルダーへコピーします。
3. DISMコマンドでWIMファイルを分割する
次に、Win + Rキーを押し、「cmd」と入力してからCtrl + Shift + Enterキーを押すことで、管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。
コマンドプロンプトに以下のコマンドをコピーして貼り付けます。folder_nameの部分は、手順2で作成したフォルダー名に置き換えてからEnterキーを押してください。
Dism /Split-Image /ImageFile:C:\folder_name\sources\install.wim /SWMFile:C:\folder_name\sources\install.swm /FileSize:3800
処理が完了したら、Sourcesフォルダーの内容を確認します。元のInstall.wimと並んで、Install.swmとInstall2.swmという2つの新しいファイルが作成されているはずです。これで、作成したフォルダーからInstall.wimファイルを安全に削除できます。
4. インストールファイルを起動可能なUSBドライブへコピーする
続いて、すべてのフォルダーとファイルを選択(Ctrl + A)してコピー(Ctrl + C)し、起動可能なUSBフラッシュドライブに貼り付けます。移動先のドライブ上のファイルを置き換えるかどうかを尋ねるダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします。
今度はエラーが表示されないはずです。Windowsセットアップは、.swmという拡張子を持つ分割済みの2つのファイルを自動的に認識し、それらを結合して新しいインストールを実行します。
ツールを使った簡単な代替手段
手動での作業が面倒な場合は、Rufusなど、起動可能なUSBフラッシュドライブを作成できるアプリケーションを利用するのもおすすめです。これらのツールは、ドライブを2つ(またはそれ以上)のパーティションに分割してフォーマットします。1つはNTFS形式、もう1つはFAT32形式で、どちらにも起動ファイルが含まれており、NTFSパーティション上のOSへマッピングされています。この方式なら、BIOSシステムでもUEFIシステムでも問題なく起動できます。
この記事がお役に立てば幸いです!
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