Windowsが「ハードディスクの問題を検出しました」と表示されたときの対処法
Windowsには、ハードディスクを自動的にチェックし、異常を検出するとエラーとして報告する仕組みが組み込まれています。問題が検出されると、ユーザーには次のようなエラーメッセージが表示されます。
「Windowsでハードディスクの問題が検出されました。データの損失を防ぐため、直ちにファイルをバックアップし、コンピューターの製造元に連絡して、ディスクの修復または交換が必要かどうかをご確認ください。」
このようなメッセージが突然表示された場合は、まず最優先でファイルのバックアップを行い、その後この記事で紹介する手順に従って問題の解決を試みてください。この警告はハードディスクの故障を事前に知らせる重要な機能なので、無効化しないことをおすすめします。
「Windowsがハードディスクの問題を検出しました」への対応方法
原因がハードウェア本体や接続不良にある場合もありますが、修理業者に依頼する前に、以下のトラブルシューティング手順を試して問題を切り分けることができます。なお、ここでは警告をオフにする方法(GPEDITやREGEDITでWindowsディスク診断を無効化する、BIOS設定でSMARTチェックを止めるなど)は紹介しません。あくまで問題の特定と解決に焦点を当てて解説します。
1. ディスクエラーチェックユーティリティを実行する
ドライブに対して手動でディスクエラーチェックを実行するには、以下の手順に従います。
まず、開いているすべてのアプリケーションを閉じ、「Win + E」キーを押してエクスプローラーを開き、ドライブの一覧を表示します。一覧に表示されている各ドライブを順番にスキャンしていきます。ここでは例としてD:ドライブから始めます。
対象のドライブを右クリックして「プロパティ」を選択します。
「ツール」タブを開き、「エラーチェック」欄の「チェック」ボタンをクリックして、続けて「ドライブのスキャン」を選択します。
これにより、Windowsが選択したドライブのシステムエラーをスキャンし、可能であれば自動的に修復します。パーティション上の一部のファイルが使用中の場合は、再起動後にスキャンが実行されます。
処理が完了したらシステムを再起動し、問題が解決したかどうかを確認してください。改善しない場合は、次のステップへ進みましょう。
2. ストレージ診断ツールを使用する
Windows 10には「ストレージ診断ツール(Storage Diagnostic Tool)」が搭載されており、ストレージ関連のデータを収集・分析することで、ハードディスクやストレージの問題のトラブルシューティングに役立てられます。コマンドを1つ実行するだけで、ストレージおよびファイルシステムに関するデータと診断ログがすべて収集され、指定したフォルダーに出力されます。
3. WMICでハードディスクの健康状態を確認する
ハードディスクの状態を確認するには、WMIC(Windows Management Instrumentation Command-line)を利用できます。WMICは、WMI(Windows Management Instrumentation)の操作を簡素化するコマンドラインおよびスクリプトインターフェースで、さまざまな管理タスクの実行に役立ちます。ハードディスクの健康状態について「セカンドオピニオン」を得るようなイメージです。
4. サードパーティ製の無料ハードディスクチェッカーを使う
Windowsには標準でディスクエラーチェックスキャナーが搭載されており、多くのコマンドラインオプションを使ってハードドライブのエラーや不良セクターをスキャンできますが、サードパーティ製ツールを活用するのも有効な選択肢です。
そもそもこのエラーが画面に表示されるということは、ディスクが自動修復できなかったことを意味します。本来、ディスク本体とWindows OSの両方がエラーを検出しようとするため、Windowsがエラーを表示している時点で、ディスクが故障しかけている可能性が高いといえます。ただし、常駐ソフトなどの干渉が原因で誤検出が起きるケースもあります。何が影響しているのかを把握するために、サードパーティ製のフリーウェアを利用してみましょう。
- HD Tune:Windows向けのハードディスクユーティリティ(フリーウェア)。簡単な手順で内蔵・外付け・リムーバブルドライブの状態をチェックできるほか、ドライブのパフォーマンス測定、スキャン中のエラー検出、健康状態の確認なども可能です。
- Macrorit Disk Scanner:不良セクターの修正にも役立つツール。上部パネルに、選択したデバイス、スキャン速度、検出されたエラー数、スキャン範囲、経過時間、残り予想時間などの詳細な統計情報が表示されます。
- EaseUS Partition Master Free:サーフェステスト機能を備えており、不良セクターのスキャンと修復が行えます。
- AbelsSoft CheckDrive:PCのハードドライブのエラーを簡単にチェック・修復できるツール。SSD(ソリッドステートドライブ)にも対応しています。
- HDDScan:ハードドライブ診断用のフリーウェア(RAIDアレイ、Flash USB、SSDにも対応)。ストレージデバイスのエラー(不良ブロック・不良セクター)のテスト、S.M.A.R.T.属性の表示、AAMやAPMなどのHDDパラメーターの変更が可能です。
5. ハードディスクメーカー純正の診断ツールを使用する
ハードディスクのブランド(多くの場合、PCのブランドと同じ)が分かっているなら、メーカーが提供する専用の診断ツールをダウンロードして実行してみてください。以下に代表的なツールを紹介します。
- Windows Surface Scanner(DTI Data):Chkdskの代替として、ハードドライブの不良セクターを修復できるツールです。
- HDD Bad Sectors Repair:Maxtor製ハードドライブの修復に適したプログラムです。
- Seagate SeaTools:強力な診断アプリケーションで、外付けハードドライブやPC内蔵ディスクの状態と健康度を素早く判定できます。
- Data Lifeguard Diagnostic for Windows(Western Digital):ほとんどのWestern Digital製ハードディスクに対して、ドライブの識別、診断、修復を実行できます。
以上のすべての手順を試しても問題が解決しない場合は、物理的なハードウェア障害である可能性が高いと判断できます。その際は、ハードディスクの交換を検討しましょう。
関連記事:「A disk read error occurred, Press Ctrl+Alt+Del to restart」エラーの対処法
-
Windows 10で「Windowsがハードディスクに問題を検出しました」エラーを解決する完全ガイド
ハードディスクは、すべての情報を保存する「パソコンの脳」とも呼ばれる重要なパーツです。スピーカー、マウス、キーボード、CPUなどの他のデバイスの助けなしには機能せず、逆にそれらのデバイスもハードディスクなしでは成り立ちません。つまり、ハードディスクはシステムファイルからアプリ、画像、動画、ドキュメントまで、あらゆるデジタルデータを保管する、パソコンの中で最も重要なコンポーネントなのです。 そんなハードディスクに関わる重大なトラブルが、「Windowsがハードディスクに問題を検出しました(Windows Detected A Hard Disk Problem)」というエラーです。本記事では、W
-
Windowsでハードディスクエラーを修復する方法【chkdsk完全ガイド】
Windowsは世界で最も広く使われているオペレーティングシステムです。パソコンを使ったことがある方なら、誰もがWindowsの操作環境に馴染みがあるのではないでしょうか。パーソナルコンピュータの誕生以来、Windowsは私たちの記憶の中に確固として残り続けている存在です。 Windowsに関する基本的な用語はご存じの通りとして、ここからはさらに踏み込んで解説していきます。動作の遅い、もっさりしたPCを使いたい人はいませんよね。特定のエラーやバグの存在が、Windowsのパフォーマンス低下を招いてしまうのです。その中でも頻繁に発生するのが、HDD(ハードディスク)エラーと呼ばれるもので、時にか