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ディスク署名の競合とは?Windows 11/10でディスク署名の競合を解決する方法

ストレージデバイスは、データファイルの保存・持ち運び・読み出しを担う、コンピューターシステムに欠かせない構成要素です。システム上の複数のストレージデバイスを区別できるよう、それぞれのデバイスにはディスク署名(Disk Signature)と呼ばれる一意の番号が割り当てられています。この識別子はマスターブートレコード(MBR)の一部として保存されており、OSはこれを利用して各ストレージデバイスやハードディスクドライブを識別し、データへアクセスしています。

ディスク署名の競合とは

近年、大容量HDDへの換装を目的としたディスククローンが広く行われるようになりました。クローンを作成して元のドライブと併用したり、仮想化ツールで物理HDDを仮想HDD化し、そこから複数の仮想マシンのクローンを作成したりするケースも増えています。しかし、こうしたコピーは内容が完全に同一であるため、同じディスク署名を持つ可能性があります。同一の署名を持つ2台のディスクを同時に接続して使用すると、ディスク署名の競合(Disk Signature Collision)が発生します。

競合の発生自体はまれです。Windowsは、同じディスク署名を持つ2台のディスクが同時に動作することを許可しないためです。なお、Windows XPやWindows Vistaといった旧バージョンでは、重複する署名を検知した側のディスクの署名をシステムが自動的に書き換えていたため、競合が起きてもユーザーが気づかないことが少なくありませんでした。

Windows 11/10でディスク署名の競合を修正する方法

一方、Windows 7 / 8.1 / 10 / 11では競合への対処方法が異なります。2台のストレージデバイスが同一のディスク署名を持つ場合、競合を引き起こした側のセカンダリドライブは自動的にオフラインとなり、競合を解消するまでマウントして使用できません。

Windows 11/10では、次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。

  • 必要なデバイスにアクセスできないため、ブートの選択に失敗しました
  • 署名が競合しているため、ディスクはオフラインです
  • オンラインの別のディスクと署名が競合しているため、このディスクはオフラインです

競合を解決するには、PowerShellやコマンドプロンプトでdiskpartコマンドラインユーティリティを使って署名を確認・変更する方法や、Windowsレジストリ経由でMBRを編集する方法があります。また、Windows標準の「ディスクの管理」ユーティリティでも署名を変更できます。

以下、具体的な手順を説明します。なお、作業の前に重要なデータのバックアップを取っておくことをおすすめします。

方法1:「ディスクの管理」でディスク署名を変更する

ファイル名を指定して実行(Win + R)を開き、diskmgmt.mscと入力してOKをクリックし、「ディスクの管理」を起動します。

オフラインまたは欠落と表示されているディスクを右クリックします。

表示されたメニューからオンラインを選択します。

「オンライン」を選択すると、Windowsが自動的に新しいディスク署名を生成し、ディスクが再び使用可能になります。

方法2:Diskpartコマンドでディスク署名を変更する

コマンドプロンプト管理者として実行で開きます。Diskpartと入力してEnterキーを押すと、Diskpartが起動します。

まず、次のコマンドでシステム上のすべてのディスクを表示します。

list disk

一覧からオフライン状態になっている問題のディスク番号を確認し、次のコマンドでそのディスクを選択します(xはオフラインのディスク番号)。

select disk x

たとえばselect disk 1と入力すると、「ディスク 1 が選択されました」というメッセージが表示されます。

続いて、次のコマンドで現在のディスク署名を表示します。

uniqueid disk

署名を変更してディスクをオンラインに戻すには、次のように入力します。(新しい署名)には16進数のIDを指定します。

uniqueid disk ID=(新しい署名)

たとえば、uniqueid disk ID=1456ACBDのように設定できます。

IDの形式が誤っている場合は、次のようなエラーが表示されます。

指定された識別子の形式が正しくありません。正しい形式で識別子を入力してください。MBRディスクの場合は16進数形式、GPTディスクの場合はGUID形式で指定します。

ここまで完了するとディスクはオンラインになります。最後にシステムを再起動してください。

関連記事:管理者が設定したポリシーにより、ディスクがオフラインになる場合の対処法

以上で作業完了です。

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